「気持ち悪い」と思われている

 私はあまり人から憎まれる性格じゃない。
 いい意味でも悪い意味でも独りよがりだから、誰かに害を与えたり、困らせたりすることが一切ないのだ。

 でも避けられることは多い。嫌われることも多い。私は「憎めないけど嫌なやつ」なのだ。

 人は私を「いい人」だと思おうとする。それでもその人は、私に対して本能的な嫌悪感や忌避感を覚えてしまう。

 まるで、巣を張らない小さな蜘蛛に対して抱く感情のようだ。

 ハエトリグモは、人間にとってまったくと言っていいほど害はなく、それどころか益をもたらす生き物だ。
 それでも、嫌われることは多い。皆が嫌うわけではないけれど……でもやはり、嫌われているのが常態。


 noteをやっている人は、攻撃的でない人が多いんだと思う。それか、私の記事が表示されるような趣向の人は、意味のない争いはしないような人なのかもしれない。

 それでもなんだか、自分が気持ち悪いと思われているのは察する。それは理屈じゃなくて、本能的な問題なのだと思う。
 昔から、私を避ける人が「なんであの子のこと避けるの?」と聞かれたら、口をつぐむことが多かった。まったく的外れなことを言っている時もあったけど、どちらにしろ、彼女自身にも分からないことなのだ。

 人間にとって理由なんていつも後付けで、先に感覚が来るものなのだ。だから、私が嫌われたり、気持ち悪いと思われてしまうのは、仕方のないことなのだ。

 悲しいことではあるが、仕方がない。私はそれを受け入れていようと思う。

 「あなたの文章、気持ち悪いですね」と言われても「よく言われます。悲しいことですが、仕方がないと諦めています」と答えるようにしよう。

 いいんだ、別に。いいんだよ。それくらい。

 私のことを、気持ち悪いと思ったっていいんだよ。私は慣れてるから、平気だ。

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