フリーダム会話劇

 女尊男卑、という言葉はもうこの社会に馴染んでいる。しかし男性への差別は依然根強いし、そもそもその女尊男卑というものが本当に間違っているのかまだはっきりと分からない部分もある。

 男性は、子供を産むという特権の代わりに、強い体を持って生まれてくる。当然、奴隷的な労働は歴史上全て男性が担ってきた。それは現代でも変わらない。
 そのうえで、女性は男性よりも子供を守ろうという本能が強いため、そのために役に立つ権力欲や支配欲というものが、男性より優位にはたらいた。逆に男性の方は種さえばらまければそれでいいので、長期的な視野を持つ個体は少なく、短期的な収入を得て、酒を飲みながら友人と騒ぐ生活に満足する者が多かった。
 当然歴史上の重要な人物のほとんどは女性で、時々例外的に優れた男性が現われることもあったが……その場合においても、その時代の優れた女性からの寵愛を得られたからこそ、そういう実績を残せた、という見方もできる。実際、近代、中世、古代、どの時代を見ても、男性に高度な教育が行き届いていたことなど一度もなかったし、そういう制度が常識になり始めたのは、つい最近のことだった。

 人間という生物は役割分担をする生き物で、体を動かしながらものを考えるよりも、ものを考える人間が体を動かす人間に指示を出していた方が、たいていの物事はうまく行く。これまでの歴史上、女性が指示を出し、男性が実行する、というやり方で人類は発展してきた。
 しかし科学技術が発展し、重機などが身近に用いられるようになると、肉体労働の重要性が減少し、結果として、男性もまた女性と同じように、自分の頭で考えて機械をうまく操作できるようになる必要に迫られた。そして現代では、ほとんど男性と女性の間に知能の差はないものとされている。

 とはいえ、やっぱり身近な男性の集団と女性の集団を見比べてみると、明らかに女性の方が知性的な印象が見られる。男性は相変わらず近視眼的で、欲望にいつも惑わされている。下品な話を大声でするし、知的で愉快な会話に対しても「それを知ってて何になるの?」とか、そういうくだらない文句をつけることが多い。
 ブラックジョークも理解しないし、何が面白いのか分からない単純作業みたいなゲームに何年もハマっていたりする。そのくせ規則にだけは厳しくて、それを女性にまで押し付けてくる。厳しい規則が必要なのは、欲望を自覚して自分の意思で抑えることのできない人間に対してだけだと、女性である私は思うんだけど。
 実際、歴史上法律のほとんどは男の行動を制限するためであって、女性の行動を制限するようなものは稀であった。



海「さて……この文章で私が何が言いたかったか分かりますか?」
友里「これお前が書いたん?」
海「うん」
友里「結構おもろいな」
海「ありがとうございます。で、分かりますか?」
真子「うーん。なんとなく分かるような分からないような……」
友里「要は、理屈上では人類が今とは逆に女尊男卑の歴史を歩んでも、あまり違和感はないってことなんじゃないの?」
真子「違和感はあると思うけど。たとえばさ、この、頭を使う人間が指示を出して、体を動かす人間がそれを実行するって役割分担は、そもそも頭を使う人間は少数でいいから、そうじゃない女性が何をやっていたのか謎になるじゃん」
友里「それは子育てとか機械のメンテとかだろ。それに、その話はある種の皮肉だろ? たとえば、私たちの歴史上では男性がリーダーシップを張ることが多かったけど、その時に『リーダーシップを取るのは優れた人間である。リーダーシップを取るのは男性が多かった。ゆえに男性は優秀であり、役割分担の原理に従えば、より劣った女性はより優れた男性に従うべし』みたいな理屈、あるじゃん? でもそれだったら、大半の男性は奴隷的に働いてきたわけだから、という見方もできるわけでっていう」
真子「あぁそこまで考えられてんのか……」
海「まぁ一応ね」
友里「そのうえで、私が面白いと思ったのは女性は子供を守ろうとする本能が強いから、その影響で支配欲や権力欲が強くなるって考えだな。実際の歴史上、男性の方が権力を握ってきたし、それに対して執着が強い印象があって、その理由に『より多くの女性と性的な関係を持つため』みたいなことが言われること多いけど、それと同じやり方の推論だもんな。それってこじつけじゃん、っていうのをうまく表現できてる」
真子「でもこれをこじつけにしちゃうと、こじつけじゃない推論ってのが分からなくなっちゃう気がする」
海「そう、実は私、そういうことを言いたかった。この文章は私、意図的に説得的なこじつけを書いただけなんだけど、そもそも男性がー女性がーって言う時、そのほとんどの推論がこじつけみたいな気がしちゃうんだよね。だから、試しにこうやって書いてみたわけ」
友里「はー。なるほどな。事実や歴史に基づいて、と言いつつ、その事実性や歴史性自体は、かなり偶然に寄ってる部分があるから、そこに必然性を見出そうとし過ぎると、どこかこじつけのように見える、というわけか」
海「そうそう」
真子「うーん。だからこそ、事実を客観的に見るってことが大事……と言いたいところだけど、偶然によって決まった現状の成り行きをひとつのデータとして扱うと……」
友里「必ず偏るんだよな。まぁでも、女性しか子供は産めないとか、男性の方が骨格的に運動が適しているとか、そういうのは正しいわけじゃん?」
海「でも知能とか、頭脳労働の向き不向きとか、そういう部分に入ってくると……」
真子「わけわからんくなるな。実際、男性の方が肉体労働に向いた体をしているなら、頭脳労働は女性の方が向いている、っていう推論の方が、より正しいような気もしなくもない」
友里「でも実際のデータ上だと、基本的に男性の方がほんの少しだけど平均的な知能は高いらしいじゃん?」
海「それも国によって結構変わってくるし……まぁでも、どの国でも上位層は男性優位なんだけどね」
真子「とびぬけて頭がいいのは、男性が多いってこと?」
海「この時代のデータ上はね?」
友里「でもんなこと言ったら、五百年前とかでデータ取ったら、平均的なアレも男性の方がはるかに高かったんじゃないの? 結局は、その時代の教育とか行政とか常識によって変わってくるんじゃねぇの」
海「それなんだよね。結局その時代時代の固有の状況によって統計的なデータなんていくらでも偏っちゃうんだから、それ自体を他の事実と同じように扱うのは明らかに不当だと思って」
真子「データはデータとして価値はあると思うけどな。あくまで現状報告という意味で」
友里「でもその現状報告から推論して『この方が効率がいい』とかって政治的に物事を動かすと、結局その通りに人間の性質が固定化しちゃうんじゃないの?」
海「そう。それなんだよ、最大の問題は。人間の自己認識って、結構その人の性質というか、特質というか、そういう部分に強く影響するみたいだから、私たちは現状の事実をあまりに大きく捉えすぎると、自分自身の考えられる範囲やできることの範囲を制限することになりかねないんだよね。それこそ私たちは女性は男性よりも肉体労働は体格や骨格的に向いていないってよく言うけど、食べるものをもっとそれようのものにして、意識をそういう肉体労働にあったものに変えていけば、多分ほとんど男性と同じようにはたらけるようになるし、同じように、多分現代の知能労働が向いている男性って、肉体的な単純作業とかできないような体になってるだろうし……」
友里「んじゃあ、結局自分がやりたいようにやればいいんじゃないの?」
真子「でもそのやりたいことっていうこと自体も、常識とか文化とかによって決まってくるわけじゃん? 五百年とか千年前の女は、今の私たちみたいに賢くなりたいなんて思わず生きてたろうし」
海「この時代でも、私たちみたいな意味で賢くなろうとしている女は少数だと思います」
友里「この時代の馬鹿どもの『賢くなりたい』は、『勉強ができるようになっていい大学に入りたい』っていう意味だからな」
真子「ま、まぁそれを馬鹿にするのはあまりに広い範囲を敵に回すから……」
海「というかその話だと、男とか女とか関係ないよね。でもまだ、男性の方が分かっている人は多い印象」
友里「それもあくまで現状の話やろ」
真子「あぁでも、そういう風に現状を自分の意思で変えていこうっていうのが、啓蒙的な思想というか、活動なのかな?」
海「啓蒙、ねぇ……あんまりいい印象ないんだよなぁ」
友里「啓蒙思想の印象が悪い理由ってさ、その啓蒙思想を好んでる連中が、ろくに啓けてる感じがしないからだろ?」
真子「また別の蒙……っていうか、蒙の代わりに妄に囚われてる感じ?」
海「自分の無知から目を逸らして他人の無知を改善してやろうっていう態度がまず気に入らない」
友里「ソクラテス・海」
海「どうも。ソクラテス・海です。神々に誓って、我々は真理を探究しなければならない。そうだね?」
真子「その通りです」
ソクラテス・海「しかし君、私たちは目的地も知らず、その目的地に至ろうとする人間のことを、笑うんじゃないのかね?」
真子「えぇ。目的地も知らずにやみくもに歩き回っても、迷うばかりですからね」
ソクラテス・海「ならば、私たちに目的地がある場合、その目的地を知っている人間に聞く、というのが正しいのではないかね?」
真子「もちろんですとも」
ソクラテス・海「と、すると、我々は真理を探究しなければならないのだから、道を尋ねるのと同じように、真理がどこにあるのかを知っている人間に、その道のりを案内してもらわなくてはならないわけだ」
真子「その通りです」
ソクラテス・海「では君、誰がそれを知っていると思うかね?」
真子「真理というものを知っているという評判の人は、ひとりも存じ上げません。そういう噂があったとしても、それこそ笑うべきものでしょう。神々の他に、真理を知る者などいるはずがありませんからね」
ソクラテス・海「うむ。ところで『賢い』とは、真理に近いという意味ではなかったのかね?」
真子「その通りです」
ソクラテス・海「では、この時代もっとも賢いとされている人こそが、我々の目指している真理に最も近しい人であり、その人にこそ、我々は教えをうけるべきではないかね?」
真子「神々に誓って、それ以外は考えられません」
ソクラテス・海「しかし君、私はそう思って賢いと評判の人々のところを訪ね回ったのだが……」
真子「かねがね存じ上げております。あなたはこの時代の賢者という賢者の無知を暴く者として知られていますからね……」
……
友里「ごめん。急に対話篇はじまったから突っ込むタイミング逃したわ」
ソクラテス・海「神々に誓って、ツッコミのタイミングというのは……」
真子「もういいわ! しつこいねん!」
友里「いやお前もしつこいくらいノリノリやったやん……」

海「でもプラトンって、あの、女性がほとんど活躍してなくて市民権も持てなかった時代と地域だったのに、女性と男性はそれほど差はないって言ったんだよね。すごくない?」
真子「でも確か、女性にも男性と同じように筋肉ムキムキになって戦争で活躍できる素養を持った人間はいるから、そういう人間は男性と同じように鍛えさせて軍隊に入れるべし、みたいな話じゃなかった?」
海「私、そこは一貫性だと思う。それも正しいのはそうだし、結局プラトンはそのうえで『賢い女性には賢い男性と同程度の権利を認めるべし』と言いたかったんじゃないかなと思って。実際、自分の学校に少ないながらも女性を入れてたっていう話もあるし」
真子「アスパシアと面識があったって説もあるみたいだしな」
友里「お前ら古代ギリシャ詳し過ぎるな。全然ついていけないわ。アスパシアって誰だよ」
海「ヘタイラっていう高級娼婦出身の、権力者の愛人。日本でいうと、花魁でありながら幕府の将軍の妻になって活躍したって感じ? ペリクレスって知ってる? アテナイの有名な政治家」
友里「それは知ってる。テストで出たもん」
海「そいつの愛人で、子供ももうけてる。女性でありながら例外的にアテナイ人の男性と女性の両方から広く尊敬を集めていたらしい」
真子「でも色々分かってないこと多くて、伝説もどれが本当で、どれが大げさに言われているのかも微妙なんだよな」
海「まぁ古代ギリシャの人物って、だいたいがそうだから何とも言えんよ」
友里「逆に、その点日本の歴史ってすごくない?」
海「それなんだよね。大陸の歴史って、結構改ざんされてわけ分からなくなってる部分多いけど、日本は途中から国家の偶像である天皇と、権力者である将軍っていう二重構造になったおかげで、それ以降の歴史がそこまでぐちゃぐちゃにならなくなったんじゃないかなって私思ってる。でもほんとに私、天皇の歴史ってすごいと思う。他の地域では見られない文化だからさ、これ」
友里「天皇が権力者を選んでるんじゃなくて、その時代もっともすぐれた武力を持った勢力が天皇を言いなりにして、名実ともに権力者としての立場を手に入れるって構造だもんな。天皇側にはほとんど権力は残さないけど、生活の安全とか、自由な文化とかは守らせるんだもんな?」
真子「そういう歴史の中で出てきた問題児とかもおもろいよな。後醍醐とか」
海「日本の歴史って、日本の歴史だけ見てるとその特異性が分からないんだよね。奇妙過ぎるんだよ、その歩みが」
友里「でもヨーロッパの歴史とかも奇妙だろ。中国も」
真子「つーか、歴史ってどこに焦点当てても奇妙っちゃ奇妙だろ。何らかの必然性とか法則性には従ってるように見えないもん。その場その場で、人間たちが必死になって生き抜いた結果だから」
海「まぁそうか」
真子「でも、こんなに豊かな文献が残っているっていうのは他の地域ではあまり見られないことだよな。特殊な訓練受けてないとろくに読めねぇが」
友里「焚書の憂き目にあうことが少なかったんやろなぁ。権力者の交代っていうがあっても、天皇家自体が残ってたから、そこが管理してる限り歴史の歩みは失われない、っていう」
真子「いや天皇じゃなくて寺だろ、それは。文章とか歴史とかそういうのの面倒見てたのは、聖職者がメインだろ。そこはヨーロッパと同じだろ」
友里「あぁそうか」
海「でも結局私が言いたいのは、日本の歴史って常に多重の権力の中で成立してたってことなんだよね。今もだけど、そういう多重の権力が、互いに争うことなく、ほどほどに協力し合いながらやってきた歴史ってことなんだよね」
真子「でもそれはヨーロッパも同じじゃない? 教会の権力と、貴族の権力、王族の権力、とか。中国なら宦官とか、色々あったわけだし」
友里「でも、ヨーロッパはそういう多重の権力が互いに潰しあって、結局今に至るわけじゃん? 生き残るとは言っても、結局は武力とか思想とか、そういう部分に頼らないと潰されるしかない、争いの歴史だったわけじゃん?」
真子「まぁそれはそうだな」
海「それなんだよ。その点日本の歴史って、天皇が全くの弱者というか、いつ潰されてもおかしくないようなタイミングなんていくらでもあったと思うんだよ。でもずっと守られてきた。ずっと尊重されてきた。日本の権力者って、どのような権力者にしろ、歴史とか、他の人の信じていることとか、そういうのに敬意を払う人しかいなかった」
友里「それは私、文化や民族が同一だからだと思う。人って、自分が理解できないものは軽く扱うけど、ある程度理解の及ぶものは、とりあえず残して置こうって思うんだろうな。大陸の方だと、どうしても多言語他民族になっちゃうから、自分の理解できる文化や言語を重要視して、それ以外のものを軽んじる傾向になっちゃうから、それによって権力同士の潰し合いがすなわち文化同士の潰し合い、っていうことになっちゃったんじゃないかと思って」
海「そもそも日本は閉ざされた島国で、地域は違えど最低限のコミュニケーションは成立するから、侵略とか征服ではなくて『支配』がベースにあったんじゃないかな? 『襲って奪う』ではなく『よく治める』という思想が、権力者の中でのベースにあった、というか」
真子「近代以降はそれが明らかに変わったよな。完全に大陸型の思考に変わった」
海「そうだね。今でもそういう傾向は残ってる」
真子「でも今の話聞いてると、確かにここまで閉ざされた空間で独自の歴史を育み、かつしっかり文献が残ってるのって、大陸的な争いの歴史を人類の歴史のベースラインとしてみると、確かにすごく奇妙だな。歴史は全部奇妙だが、その中でも特別視できるくらいに奇妙だな」
海「でしょ?」
友里「それにしても、色んな解釈ができるもんだな。それこそ、歴史って言っても、詩の歴史とか、建築の歴史とか、戦争の歴史とか、政治の歴史とか、色んな分野があって、しかも地域ごとにその解釈も歩みも違うんだって考えると、なんつーか、すごく広いよな」
真子「私、宇宙の広さなんとかより、そういう人間の歩みの広がりの方が重要だと思うし、楽しいと思う。しかも、これからも、広がっていくんだぜ?」
海「研究ってなると大変すぎてやってらんなくなるけど、この時代はそういうのが好きで研究してる人がたくさんいて、その人たちが分かりやすく本にしてまとめてくれてること多いから、ほんっと助かってるし、その点に関しては、幸せな時代だなぁって思ってる」
真子「分かる。めっちゃ分かる」
友里「じゃあ私にオススメの本教えてよ。古代ギリシャだと何がおすすめ?」
海「色んなんあるからなぁ。しかも、書いてる人によって内容矛盾してたりするし、正しさを追求すると文献参照できないと確認できないうえに、そういうところまでしっかり読んで正誤判断してくれてる他の読者なんて滅多にいないうえに、そういう分かりやすい『正解』がないことが多いのが歴史だから……何というか、色々楽しく読んでいくしかないと思うんだ。多少間違ったことを信じることになっても仕方ないやって思いながら」
真子「まぁ実際のところはそうだろうな」
友里「それも考慮したうえで、おすすめ教えてよ。二人が読んで面白かった歴史の解説書とか」
海「今ちょっと、タイトルとか思い出せないし……」
真子「今私が読んでるのは、私的にはあんまり面白くないから勧められんしなぁ」
友里「おいおい使えねぇなぁ。さっきの威勢はどうした?」
海「図書館で、目についたやつ片っ端から読んでいくのお勧め」
真子「普通にネットで調べてお勧めされてる本から読んでもいいと思うけどなぁ」
海「私の経験則によるとそれはあんまりうまくいかない。積読になる」
友里「それは人によって違うと思うけど、まぁ私も……っていうか、私、人から勧められた本は基本全部積読になるわ。勧めてくれた人と疎遠になってから読み始めるやつ」
真子「まぁ自分が読みたい本は自分で探せってことやな」
海「結局図書館なんだよなぁ」
友里「ふと思ったけど、頭いいやつってみんなひとりで図書館行くよな」
真子「お前それ言ったら、だいたいこの時代の若者みんな頭よくなっちゃうだろ」
海「まぁ課題やるときとか、ネットじゃどうにもならんこと多いし、大学に生にもなれば、逆に図書館利用せずに卒業出来たら奇跡だろうしね」
友里「いやそういうことじゃなくて、用事があるわけじゃないのにふらっと図書館に行って本借りる、みたいなことをするやつってこと」
真子「それはあるかもな。自画自賛になるが」
海「自画自賛になるが」
友里「自画自賛になるが。ふっ」
真子「そんなかっこよかった? 流行らせるか」
海「流行るわけない。私たちって時々馬鹿になるよな。自画自賛になるが」
真子「それは自己批判」
友里「でも、兄弟八人もいるし……」
真子「それは子だくさん」
海「やぁゴロリ君、今日はね、これで遊ぼうと思って、準備してたんだぁ!」
真子「それはワクワクさん」
友里「ふぅ。そろそろ昼休み終わるな。今日もしっかり勉強して自分を高めないと」
真子「それは自己研鑽。もういいだろ! おいそこ! ひょっこりはんすんな! 腹立つ! 踊るな踊るな!」


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