ただ耐えるだけの人生ならさ

死んだ方がマシじゃん、って本気で思ってる。
死後の世界なんてないし。あったとしても、今世がただ耐えるだけなら、当然死後も耐えるだけの世界だよ。いずれにしろ、ってやつだね。自分が自分である限り監獄であり続けるなんて世界観、悪趣味。私は仏教が嫌い。

詩ィ

何を求めているかも忘れてしまって

現実に変化がないからさ

強い刺激を求めているのか

安心感を求めているのか

それともただ時が過ぎていくことだけを求めているのか

私たちは何もない時間を過ごしている

何もない空間で

私たちはただ自分の頭を微睡ませることだけを楽しいと思っている

人生は無意味だ

でも世界は無意味じゃない

あのバッタの生に意味はあるだろうか

あのバッタの生に意味があるのであれば

私の生にだって意味はあるはずだ

あのクモの生に意味がないのであれば

私の生にも意味はないはずだ

生に意味を見出せば見出すほど

尊重すべき命が多すぎて

私たちは動けなくなる

私たちはただ

生きるためだけに住み

生きるためだけに食らい

生きるためだけに交わるのならば

私たちの生は

虫と同じものであっただろう

私たちと虫の命は対等であろうか

それとも

人間の命には特権的な価値が備わっているのだろうか

私にはそうは思えない

命には等しく価値がない

活動には価値があるかもしない

人間は他の動物よりもはるかに活動的だ

複雑で広がりを持った活動を行うことができる

それが価値であるならば

自分よりも価値のない存在を尊重することは

私たちの価値を引き下げることに他ならないのではないか?

より大きな活動を行うには

命の犠牲が必要になる

動物を殺し

食らわなくてはならない

私たちはその犠牲に見合うだけの価値を背負い

生きていかなければならないのであろうか

私たち人間は

生まれながらにして生物界の貴族階級なのだろうか

現状は暴虐なる独裁者でしかない

本当にそうだろうか

私にはわからない

宗教は私の心を汚染してきた

そして今も蝕み続けている

これがいったい何の呪いであるのか

私にはわからない

だがそれが

私を深くしてきたことだけは確からしい

人生はいつだって深刻なものだ

あらゆるものは重く厄介なものだ

軽い人生しか生きられない人間とは

どうやっても相容れない

私は私の命を背負って歩いている

それをどこかに置いてきた人間のことは

私にはわからない

命は重い

それが自分のものである限り

遠いところにある命はいつだって軽い

人はそれを知ってもなんとも思わない

綺麗ごとを言うことも

理想論に身を浸すことも

できなくなってしまった

ただわからないと嘆くだけ

わかったふりをする連中を

ごまかして笑う連中を

苦しめたいのか

そうでないのか

今の私にはよくわからない


考え続けるということは

苦しみ続けるということ

悩みは

悩み終えたその先で

その人間の利益を生み出すかもしれない

でもそのころにはもう

利益なんてどうでもよくなっているのではないか

考えれば考えるほどに

自らの利益など

自分の悩みを解決するには何の役にも立たないものだと

どうしたってわかってしまうのではないか


私の人生に

明確な答えなどないと

言い切ることすらままならない

どこかに答えが落っこちていて

それを拾い上げた瞬間に

それが自分の使命であると

いつかわかる時が来るのかもしれない

なんて馬鹿げた妄想を

捨て去ることもできず

捨て去ることもできないままに

ひとりぼっちで老いて死んでいく

自分の未来を眺めては

不安に慄き

人生が無意味であったとしたら

全ての肯定が

虚勢でしかないのではと疑い

喜びなど

いっときの物質的反応に過ぎないのかもしれないと

絶望する

こともできず

そんなことない

そうであるはずがない

繰り返された「NO」が

私の心を暗くしていくのか

それとも明るくしていくのか

それすらも見えず

騙されたのかもしれないと疑い

しかしもしそうであるならば

私を騙した人間も

私と同じように誰かに騙された人間なのだと思うと

私たちをつなぐのは

この悲しみと

苦しみと

痛みと

後悔なき絶望

必然的帰結

どうしようもない同語反復

人生は人生である

苦しみは苦しみである

悲しみは悲しみである

重荷は重荷である

絶望は絶望である

必然は必然である

救われないものは救われない

愛されないものは愛されない

許されないものは許されない

意味もなく繋がっていく

このふざけた観念連合は

どうにも縺れて絡まって

ほどくことなんてできやしない

いつかは消えてなくなるからと

我慢に我慢を重ねた末に

何もなくなっていくのかと

諦めることもできはせず

中途半端に足掻くだけ

毎日苦しみ悩むことさえ

十分にできるわけもなく

日々を享楽の内に過ごして

時々思い出したように悩み込み

自分の一日を詳細に振り返っては

何もしなかったことを

何もできなかったことを

必然的だと感じて

ため息をついて

いっそのこと終わりにしてしまいたいと

心の底からそう思う

とともに

その嘘の裏側では

そんなこと思ってもないくせにと

別の自分が顔を出す

どうせ言葉でしかない

本当の心ではない

本当の心はそんな

つまらない戯言であらわされるものではない

そんな言葉自体が

つまらなく思えてしまうのに

その警告が

私のいったい何なのか

まだわからないまま

野放しにしている

自分がいる


さぼりだよ。他の人の詩のことは知らない。それがどれだけ真剣な思いで作られたものかなんて知らないし、そこにどんな技術があるかなんて、知らない。私のやっているのは、ただ頭に浮かんだ言葉を書き出しているだけ。
それがたまたま「口語自由詩」っていう形式にちょっと似てるから、そう呼んでるだけ。私が勝手にそう思ってるだけ。

疲れた時は、ただ言葉を吐き出したくなる。短い言葉をリズムよく。吐いて捨てるように、うち捨てるように、消えていくままに、ただ、そこに並べていくだけ。

私の心だ。安っぽくて、くだらなくて、しょうもなくて、意味のない、私の心を、ここに吐き出して、詩と呼んだ。

誰かが馬鹿にしている声が聞こえる。直接聞いたことなんてないのに、誰かがいつも私を馬鹿にしている。いつも誰かが私を貶している。

思いあがるな。

気取ってる。

自分のことを才能があると思い込んでいるんだ。

ただの社会不適合者の分際で。

負け犬。

役立たず。

なんでまだ生きてるの。

お前を見ていると胸がムカムカする。

判断に困る。

ネタか本気か分からない。

昔の自分を見ているみたいで気分が悪い。

頑張れ。

お前はお前のままでいいよ。

お前みたいなやつばっかりになると困るけど、ひとりかふたりくらいならいた方がいい。

俺には分からんけど、分かるやつには分かりそう。

お前は間違ってないけど、間違ってないからうざいんだ。

正しいことしか言わないやつは黙らせるしかない。

そんな風に生きたって苦しいだけだよ。

もっと気楽に生きればいいのに。

頭いいのも大変そう。

あなたみたいな人間に産まれなくてよかった。

嫌いではないけど関わりたくない。

近寄らないで。

気持ち悪い。

なんでこんなやつが俺より優秀なんだ。

人が羨むもの一通りそろえて生まれたくせに、その程度か。

能力があっても人格が備わってないんじゃ意味ないな

性格はいいかもしれないけど人間性は微妙だよね

いつまでくだらない理想論に囚われてるの。

青春だなぁ。

大人になったら何も考えなくなるから心配しなくていいよ。

私も昔はそうだったなぁ。

ものの見方が狭いよね。

もっと人生経験積んでから出直してこい。

いつも一方的なんだよ。

お前が思っている以上に世界は広いぞ。

世の中にはいろんな人がいる。

お前は別に変わっていない。

自分のことを変だと思うのは周りのことをちゃんと見ていないからだ。

変な人間なんていくらでもいる。

お前は天才じゃない。

お前みたいなやつは何をやったってうまくいかないよ。

あなたはどうしてそんな風にいつも自分を責めようとするの。

隠してるつもりかもしれないけど、バレてるよ。

あなたは人を馬鹿にする癖がある。

馬鹿にしていい人なんてひとりもいない。

悪い人のことなんて放っておけばいいのに。

頭いいんだから、どうやったら社会のために何かできるか考えてみたら。

あなたみたいな人は居場所を見つけたらきっと誰よりも活躍できると思うよ。

人があなたを拒んでいるんじゃなくて、あなたが人を拒んでいるんだよ。

人を拒んだって、苦しむのは自分自身だよ。

嫌いな人間とも我慢して付き合わなくちゃいけない。

生きていくためにはいろいろなことを受け入れなくてはならない。

わがままが許されるのは金持ちと子供だけだ。

社会は不平等かもしれないけど、私たちは少しでも平等にするために頑張ってる。

あなたの助けが必要なの。

お前は社会の役に立つ人材だ。

宝の持ち腐れ。

どれだけ努力してもお前のようになれない人間がどれだけいると思ってる。

お前は自分よりできない人間の気持ちを想像したことがあるか。

あなたは優しい人だよ。

自分にも優しくしてあげて。

いつかきっと全部よくなるから。

私を信じて。

お前はなんだかんだうまくやっていくさ。

お前のことは嫌いだが、お前が優秀であることだけは事実だ。

そんだけ考えられるなら何でもできるだろうに。

あなたのような人に出会ったのははじめてだ。

こんな思いをするのは二度とごめんだ。

顔も見たくない。

不愉快だ。

それはいったい誰の言葉? いつの間にか私の心の中に入り込んで、繰り返し私を殴りつける。右へ左へ。

両の頬を差し出した先に待っていたのは? 絶え間ない苦痛。どうしようもない矛盾。

一致することと言えば、私が優秀であるということだけ。この時代の、この地域の人々の平均と比べて、頭の出来が少しだけ秀でているということだけ。

それがいったい何だと言うのだろう。この時代の人々は誰かと誰かをいつも比べたがる。比較することで対象がなんであるか判断したがる。でも事実はいつも、もっと奇妙だ。奇怪だ。わからなくて、わからなくて、吐き気がする。

いつもいつもいつもいつも! 私をいつも同じ言葉で苦しめる同じ連中! 似たような言葉を似たような顔で繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し……

どっから入ってきたんだ。どうして生まれてしまったんだ。それは私の一部なのだろうか。それとも誰かが私に対して心の中で思ったことなのだろうか。私が感じ取ったこれはいったい何なのだろうか。私を苦しめるのはいったい何なのだろうか。なぜ私は苦しまなくてはならないのだろうか。なぜ私はこんなにも、意味もなく苦しまなくてはならないのだろうか!

考えろ考えろ考えろ考えろ。

人の気持ちを想像しろ理解しろ認識しろ受容しろ。己のうちに取り込んでそれが価値のあることだと認めろ。

誰の意見にも価値はある。色んな意見に耳を傾けろ。無視するな! ちゃんと聞け! 自分が正しいと思い込むな。自分が一番受け入れたくないと思う意見こそ真剣に聞くのだ。検討するのだ。受け入れるのだ。己の一部にするのだ。それこそが立派な大人というものだ。お前は立派な大人になれる人間だ。できるのにやらないことは罪だ。努力しろ努力しろ努力しろ努力しろ努力しろ。考え続けろ考え続けろ考え続けろ考え続けろ考え続けろ。

こんなの呪いじゃないか。

だれも責任なんて取ってくれやしない。私が何か罪を犯したからそうなったわけじゃない。誰かの善意と、誰かの嫉妬と、誰かの投影と……知らない。わからない。

ただひとつ、今、分かったことがある。

私は私の人生を歩いていない。

本当にそうなのだろうか。


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