芸術史講義(ヨーロッパ)3 1章 ギリシア文学-神話からホメロスへ
一般にギリシア神話と呼ばれているものは、「ギリシャの神々や、英雄たちの伝説」である。
最高の神ゼウスや、その妻ヘラ、数多く子ども達やその子孫の物語である。
ルネサンスやバロック期には、多くの絵画がギリシア神話を題材とし、後世の文学作品においても様々な形で物語の素材となっている。
しかし、ギリシャ神話とは、体系的に編纂された体系があるわけではない。
基本的にギリシャ神話は口承文学であったが、ホメロスの『ホメロス讃歌』と、ヘシオドスの『神統記』が重要な原テキストである。
※ホメロス讃歌は33編の神々の讃歌で成り立っており、実際はホメロスの讃歌ではないとも言われている。
アフロディーテ(ヴィーナス)は、キプロスの海岸で誕生したとホメロス讃歌に記述がある。
サンドロ・ボッティチェリが1485年頃に描いた『ヴィーナスの誕生』の風景では、アフロディーテは大きな貝殻に乗っている。
https://media.thisisgallery.com/20222974
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