Magazine Study vol.9

【今号の目次】
1.特別企画 対談「OBP以前のモンダイ」
2.7月23日のらいすた概要
3.7月23日のらいすたQ&A
4.その他のQ&A
5.今号の研究論文リスト
6.時事ニュース
7.研究アイデアをシェアしちゃいます!
8.私のオススメ本
9.まがすたでしか言えない〇〇
10.近況報告
11.次回のLive Study
12.質問送り先案内
13.署名

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1.特別企画 対談「OBP以前のモンダイ」
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1)OBPのデッドロック
寺岡:この前、先生がTwitterで「見落としがちですけども、臨床で作業に根ざした実践(作業療法の本質的アプローチ)を行おうと思ったら、職場の状況を冷静に分析したうえで対策を立てる必要がありまして、それを丹念に行わずに作業に根ざした実践を行おうと思っても割と無理ゲーですよ。」とつぶやいていましたよね。


京極:はいはい。

寺岡:そこそこ「いいね」がついているし、なかなか面白い着眼点だなぁと感じました。

京極:ありがとうございます、笑。

寺岡:OBP=作業療法と思っている作業療法士は「OBP」をやって当たり前と考えがちです。

京極:そうですね。

寺岡:そう考えちゃっていると、職場の状況がOBPに適していなくても、それにあまり配慮できずに力業でOBPを実行しがちだと思うんですよね。

京極:あるいは、ひよっちゃってOBPできず、機能訓練とか歩行訓練に終始しちゃうという、笑。

寺岡:そうです。この最大の問題はいずれにおいてもOBPの実践を困難にしてしまう点です。

京極:力業でやっても周囲の抵抗を生んでOBPができないし、ひよっちゃったらそもそもOBPの実践につながらない。

寺岡:はい。なので、このどれにも抵触しないような戦略が必要だと思うんです。

京極:そうですね。

寺岡:その具体的な戦略のひとつが、上記のTweetで書いている「職場分析」ではないかと思うわけです。

京極:なるほどね。

寺岡:だから、今回はOBPの導入以前に、どう職場分析したらよいのかを考えてみたいと思います。

京極:わかりました。そうしましょう。

2)職場分析の視点

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