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映画 あぜみちのダンディ  石井裕也監督大好きなんですよ。ちよっと切ないおじさんの話しです。

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 あーー、こんなオッサンにだけはなりたくねぇ!

   陰気で20歳くらいの若者に敬語使い、いつも不満顔。受験生の息子と娘に無視されて酔っぱらってくだまいて。50なのに、中学のツレといつもつるんでいる。安月給のクズ!!!。

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 自分の余命は後わずかと勘違いし、急に淋しくなって、後のこととか考えだして子供の心配をするとか・・・。

 この親にして、この子ありという感じで息子は大学のことを何も話さず、いきなり東京の大学に合格した手続きよろしくだし、娘の方も受かっていて、友達と援助交際とかやりかけるし・・・。家帰りたくないとか・・・。洗濯物一緒に洗わないでとか・・・。

 まずは父親に報告しろ。父子家庭なんだぞ・・・。

 この変な同級生だけが親身になってくれるのだよ。それが、だんだん、子供たちの気持ちもわかってきて、最後は感動なのだ。何か泣けてくるのだよ。

突然のうさぎダンス・・・

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 死んだ母親まで出てきて踊りだす。これ変です。無理からしてるって感じ。

 何じゃ、こりゃです。

 でも、感動するよ。私は結婚してないし、子もいないし、このおっさんよかは幸せだけど、でも、誰かにこんなに愛されてはいないんだよね。このダンスみたいに幸せな人なんだよ。この人・・・。

 こんなおっさんに将来なりたいかもって思った。

 冒頭で、父親役の光石研さんが、こんなセリフ

「おい、そんな当たり前のこと今さら言うんじゃねえよ。こんな時代におじさんやってんだぞ。後にも下がれねえ、前にも進めねえ50歳だ。だから大変だねなんてわかったこと言うんじゃないよ」

 何か痺れたよ。何かわかる。今の時代は先が見えないから、今はよくても10年後とか考えると怖いもんね。わかるかわる。

 娘に、何やってたと聞く場面がある。「プリクラ」と答えると・・・

「プリクラってなんだ、機械か? 機械なんかに夢中になるんじゃない!」って怒鳴ります。
 息子が「(お父さんに金銭的な負担をかけないために)オレもバイトして金ためるから」と言ったときに「ふざけるな!」と怒鳴る

いつも怒鳴っているウザいおっさん。でも、子供のことを心配している。

 タイトルのあぜ道のダンディなのですが、この親父って男はXXだ。親はXXだという自分の考えを他者に押し付ける不器用な人なんです。でも、愛情がないわけじゃない。卑屈ですが、すごく心配してる。子供のこと。

 いい映画でした。


2020 2/1


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