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大林監督作品 時をかける少女


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先に、アニメ版を見たので、正直に言うと厳しい。

 タイムリークものとして見ても、アニメ版は何度もタイムリーク(time leap)していて、同じ時間を繰り返していることで、その主題の面白さをだしているのだが、本作はあっさりしており、それよりも尾道の街並みやら、岸部一徳さんたちの若い頃の姿やらのなつかしさが先に優先されてしまった。

 お爺さんとお婆さんの最後のシーンは、ぐっとくるところがあるが、設定をあらかじめ知っていたということもあり目新しさがなくて、それよりも何よりも本作がデビュー作という原田知世さんの棒読みセリフが気になり、よくこんなので主役になれたなという想いの方が強い。

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 時代というのは残酷で、今は展開が忙しく、どんどん絵が動くことを求められていて、それに視聴者も慣れているから、このような情緒に訴えかけてくるタイプのエンタメ作品はきつい。悪い作品ではないが、感動やら何やらはなく。「ああ、これが・・・」という感想しかない。相手役の高柳さんも、あまりパッとしない。クラスメートも印象に残らない。精彩を放っていたのは、主人公の幼馴染の尾身としのりさんだけだと思う。

 尾道という町が魅力的にとらえられているので、コロナが終息したら一度行ってみたい感じもする。

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2020 4/11

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