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備忘録 vol2

あぶね〜 私としたことが、vol2を忘れていた
そもそもvolって何のvolか知ってます?調べたところ vol.は、英語で「volume」の略であり、主に雑誌や書籍の巻数を表す際に使用される記号
らしいです。1つ学んで帰ってくださいね。

vol2は、直島です。ずっと行きたかった直島と、ついでに豊島。直島と言えば地中美術館だよナアとぼんやり思っていた私と違って、ゆうきくんの頭の中はANDOgallery!ベネッセハウス!李禹煥美術館!ナルシスの庭!などとなっており、7つ回るにはどうしたらいいかの話し合いが行われた時、7…❓と思った。そんなこんなで直島に着いたのはお昼前。船を降りるなりゆうきくんが、あれは誰の建築かわかる?みくちゃんならわかると思うよと言った。えーわかるわけないよ私はかろうじてコンクリートなら安藤忠雄か?となる程度だもの。と思ったけど、近未来的で細っこい柱のそれを見てSANAAだ、、と思った。これぞ英才教育である。ゆうきくんがレンタサイクルを予約しておいてくれたおかげでスムーズだった。しかも電チャリ。直島は坂ばかりだったので、これが電動でなければだいぶ厳しかったと思う。おまけに土曜日の直島は大盛況で、レンタサイクルは予約で締切、バスは満員という感じだったのでほんとうに良かった。1つめ、ANDOgalleryへ。コンクリートと木と光の、なんとも言えない調和が良かった。次に時間が空いたのでガラスの階段を見に神社へ。それから名前忘れちゃったけど、お寺で体験型の展示。真っ暗な中光を見つめる時間。禅のミュージアムに似ていたけど、それよりももっと深い闇だった気がする。それなのに展示の奥にある光の強さは最初から何も変わっていなくて、私たちは日々生活の中で、本来見えるはずのものも見えなくなってしまっていたり、見え方が違ってしまっていたりするんだなと思った。きっと、最終的にきちんと暗順応できたとしても、私が見た光と他の人たちが見た光は違うのだろう。哲学的だ。

家プロジェクト 歯医者さん
かわええ


そのあとはおばあちゃんが売ってる手作りのコロッケを買いに行った。素朴な味の、じゃがいも多めのコロッケ。好きなタイプだった。
お昼ごはんは地元の人も並ぶうどん屋さんとピザ屋さんで悩んだけど、ピザ屋さんに。地元のしらすやレンコンを使ったピザなど四種のハーフアンドハーフにしてもらった。レジのお兄さんは英語がうまくて、幼少期をオーストラリアで過ごしたんだって。英語ができるってかっこいいし、いろんなことの幅が広がるよなあ。
それから自転車で時の回廊へ。入場チケットと一緒にお茶チケットがもらえた。こちらはthe 安藤忠雄って感じの建物。だけど立地が海と山に囲まれていて綺麗だったのと、中の展示がよかった。(とゆうきくんがベタ褒めしていた。私的よかった点はお茶とお菓子をもらえてお得感があるところ)。お茶菓子と一緒にお茶を飲んで、茶室を眺められたのも良かった。海景という、いろんな時間のいろんな地平線をひたすらに移した写真が飾られていて、その写真集をゆうきくんが欲しいと言っていて、私から見るとこれとこれで何が違うの?と思うような写真集だったから、やっぱりゆうきくんはすごいなと思った。 

さてまだ半分くらいですよ。次行きましょう

この日のメインと言っても過言ではない、地中美術館。まずすごいのは、地中につくる、絶対に見せてやらないぞという安藤忠雄の徹底ぶり。中は写真NGでしたが、何が良かったかってそれはもうジェームズタレルです。ただ空間をくり抜いただけと言われればそれまでだけど、あの立地あの青空あの建物の作りでそれをしたらとんでもないことになっちゃう。その日は晴天で雲の流れが早くて、まるで映像でもみてるかのように、四角形に切り取られた青空の天井に雲が流れていた。囲うようにある椅子のいろんなところに座ったゆうきくんが、ここが一番綺麗、と言ったように、座る向き、時間帯、光などの加減で全く違うように見える、芸術って奥深〜〜自然ってすごい。大好きモネちゃんの絵は、私が好きなニュアンスのものではなかったけど、あれだけ大きなモネをドシーンと飾れるのもすごいな。
そのあとはベネッセハウス、ナルシスの庭、李禹煥美術館を見た。とは言え私は疲れたのでゆうきくんが李禹煥美術館を見ている間、美術館の外の芝生でぼんやりと夕焼けを眺めていた。ベネッセハウスには思ってた以上にいろんな展示があって、直島を一望できる高台にあるのもポイント高かった。ナルシスの庭もコンクリートとステンレス(?)玉の融合が綺麗だったし、李禹煥美術館の芝生で寝転んでいると外国人の女性がAre you enjoy?と聞いてきたのもよかった。(ただ私の語彙力と反発力がないせいで会話は続かなかったが) 

ベネッセハウス
夕焼け色に染まった階段



そんなこんなで1日目、思ったより早く回り終えて、直島の猫ちゃんと猫に混ざったたぬきに手を振りつつ夕焼けの海沿いを自転車で駆け抜けて、帰りの船に乗った時、事件は起こる
ロッカーに荷物預けたままだ!! 時すでにお寿司、船は出発してしまい、私たちは頭を抱える
充電器や着替えはロッカーにあるが2人の携帯のバッテリーはほぼない。もうあとはご飯を食べて温泉に行って早めの就寝だとるんるんだった私たちは必死に最短で直島に戻り荷物を取り、最短で宇野港へ戻る手段をあれやこれやと考え、間の時間や船の待ち時間も考慮した上で、ごはんを食べながら充電→温泉→船で直島に戻る→荷物を取って宇野に戻る というルートになった。この船がたとえば片道1時間だったら、、たとえば帰るのが遅くて船の時間がもうなかったら、、などと考えたら末恐ろしい。バタバタしながらだけどゆっくり温泉に入ってのんびり荷物を取りに戻って、地元のラーメン屋さんで締めまで食べてホテルへ戻ったのだった

締めのらーみょん


それから2日目!チェックアウトぎりぎりに起きた私たちは、ホテルの隣の漁港組合?の朝市へ来ていた お魚のモーニング定食がたくさん。漬け丼か、それともお魚を捌いてもらうか、色々悩んだけどアジフライ定食にした。朝から元気である
漁港って謎のお得感があって購買意欲が高まっちゃうけど、豊島行きの船が限られていたのでそそくさとモーニングだけ食べて小走りで漁港へ。今日の予定は豊島美術館のみ!見終わったら早めに帰ってゆっくりするのだ。豊島美術館へは思ってた以上にスムーズに辿り着き、説明を受けるとすぐに展示室へ。こちらも写真禁止だけど是非是非行ってみて欲しい、邪気が抜けていく
この日はポツポツと小雨が降っていて、残念だなあなんて思っていたけど、なんにも残念ではなかった。天井の吹き抜けの下にできた大きな水たまり。湧き出た雫が、水たまりへと集まっていくのはもちろん、小雨がパラパラと水たまりに落ちていく様子、音、光。こんな、建物の造形と自然の力だけでこんなことをされたら、もう敵わないよと思った。晴れの日だったらないだろう、雨によって自然に発生した雫たちがキラキラと輝いていて、しとしとと雨の音が心地よくて、私の中では1日目のジェームズタレルと悩むくらいに良い空間だった。建築家ってすごいなー。建築と芸術は紙一重というかなんというか、共生しているんだな。
そんなこんなで2日目、はやめに帰還し謎に岡山土産を爆買いし帰宅。夜はノリが泊まりにくる予定で、ゆうきくんは泊まりにきたノリにお仕事の模型作りを手伝わせていた。その模型作りでも学んだことが1つ。たかが模型、と思うけれど、木の大きさや本数を本当の物に揃えていて、というのも建築する上で元々生えている木を生かし残すために、この木からどれくらい離した場所に骨組みを作るなどの構成があるらしかった。建築家って本当にすごい!!!!いろんな分野のことを知れて楽しいなあ。
のりとは焼肉を食べに行って、お決まりの大富豪をした。それから次の日もお仕事だったから早く寝たよ。

備忘録vol2 これにて完

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