奇譚話#3 幽霊をみた?
霊感があるかないかと言われたら、あるほうだと思います。
夢の中で人の死の前兆を見たり、生きている人の夢を見ると、その人が何かトラブルを抱えていることがよくあります。亡くなった友人や先輩が夢に出てくることもしばしばあります。
日常生活でも不可解なことが起こりますが、幸いにも「見える」ことはなく、ただ「感じる」程度なので、生活に支障があるかといえば、少し不便に感じる程度です。
そして、昨日、ついに見てしまったのかもしれません。
数年前、その家の前を通りかかった時、偶然、葬儀社の車が横付けされており、家から白い布を顔にかけられたお婆さんが運ばれていくのを目にしました。「ここで亡くなられたんだな。見送る人がいないということは、おひとりだったのかな?」と思いました。
その家はしばらくそのままで、おそらく住む人がいなくなって空き家になったのだと思います。そして最近、その家は取り壊され、敷地は更地にされていました。「住む人がいなかったのかな?遠縁の親族が相続して、仕方なく更地にしたのだろう」と思いました。
その土地は白いシートで囲まれました。おそらく防塵や防音のためでしょう。新しい家が建てられるのだと思います。誰かがこの土地を購入して、新築の家を建てるのでしょう。
そして、昨日、プールの帰り、送迎バスのルートにその家がありました。シートに囲われた入口が開いていて、ふと視線がそちらに向きました。すると、真っ暗な中にかすかに、白い服を着た白髪のお婆さんがいて、目が合いました。
「住む場所じゃないし、私有地だし、徘徊した高齢者が迷ったのかな?」と思いました。
もしこれで私に「見える能力」がついてしまったらとおもうと恐怖です。
もし霊だったらおばあさんは、わたしに供養して欲しいとうったえていたのでしょうか?
わたしの、勘違いで、人がそこにいたと信じたいと思ってます。
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