紅い桜、赤い靴、赤く染まるかかと
東洞院通り六角の角にある、御射山(みさやま)公園の桜
町家を改装したケーキやスパゲッティが人気の、セカンドハウス2階の席からはこのお向かいの御射山公園の桜が見える
大学生の頃も、この時期に友人と晩ごはん食べて帰ろうと寄ったとき桜を眺めながらスパゲッティやケーキを平らげ、たっぷりの紅茶を飲みながらアルバイトや学校の話に花を咲かせた思い出がある
御射山公園の桜は写真の南西角の紅い桜は八重桜で、撮影した4月13日は満開だけれど公園には何本かのソメイヨシノもあり、東洞院通りにせり出すソメイヨシノが咲き出すと、しょっちゅう行くスーパー『八百一』からもその明るく輝く姿が目に入る
ソメイヨシノはもう散ってはいるけれど、こうして長く桜を楽しめる素敵なオアシスなのだ
今日は桜を見に来た訳ではなく、烏丸三条にある銀行に行くだけのつもりでお化粧もせず出てきた
デニムを履き、素足に赤いストラップシューズを合わせて足取り軽く家を出て、銀行だけで帰れば良いのにスーパーへ寄り、家とは反対方向の御射山公園の桜を見に東へ進んできてしまったのだ
木曜日ぐらいには蕾が膨らみ、もう赤みを帯びていたのでやはり咲いている!と確認すると嬉しくなりさらに東へともう少し歩く
その時、足に湿り気を感じた
かなり気温が上がっているので、やっぱり汗もかくし素足はまずかったかなと目をやるとかかとが血で赤く染まっていた
えーん、靴擦れして足首から血が出てる
絆創膏買って貼ろうと、ついでの用事も済ませにドラッグストアへ向かう
KYOTO GRAPHIE2024─京都国際写真祭というアートイベントもやっているようで(ものすごく近くでCHANELや何かもイベントをやっているが行ったことはない。。。)たくさんの人が行き交う中道の端にしゃがみこみストラップを外し、藤井大丸の見える繁華街でせっせと絆創膏を貼る私
いやいや、もっと近くにいっぱいお店あるし、もう家に帰れという気持ちと絆創膏を手に入れたことでパワーアップしたかのような気持ちで立ち上がりまた歩く
四条通を西に麩屋町通りまで歩き毎日お祭りのように賑わう錦市場を横切る
もういいかげん家に帰ればいいのに、『ワルダー』というパン屋さんの前を通りがかると誰もいない!しかも私の好きなパンだけ残ってる!と「ブルーチーズとくるみとはちみつ」、何種類かのナッツの入った硬いパン(名前を失念)を買って足を引きずり帰る
チラリと足元を確認すると絆創膏がずれてる
ズットズレテルズ
どこかの軒下やお店の前でやると白い目で見られそうなので、あえてカンカン照りの日向にしゃがみこみストラップを外し血だらけの絆創膏を剥がして貼り直す
しばらく歩くとまたもや暑いからか、汗ばんでまたずれてる絆創膏を、今度は中京郵便局のそばで貼り直す
家までもう少し、と思うとこの状況も何だか笑えてきて足取りはまた軽くなり、袋の中のパンを楽しみにルンルンと進む
家帰ったらまず、消毒だね
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