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「私たちの世代は」感想 その人の根幹にある想い出

こんにちはキーです!!!
ちまちま読み進めていた「私たちの世代は」を読み終わったので感想を書きます!
読み進めて、所々しんどいところもありますが…
悩みながら自分で考え、不安になりながらも進もうとする二人の描写が心に残る物語でした。


一番心に響いたシーン

冴が清塚くん(蒼葉)の自身がばい菌だからという比喩に対して
ばい菌なことはすんなり受け入れ、否定しないで
その上でみんながばい菌みたいなもんだよっていうシーンが心に残りました。

「そんなことない!清塚くんはばい菌じゃない!」と伝えても蒼葉には響かない気がしてて
相手の言うことを否定すること無く、励ます冴はすごいと思いました。

冴のお母さんも強引だけど人としてすごいと思いました。
その強引さで二人は出会えたし、その後の影響も計り知れない。

蒼葉はこの時の出来事があるから今があるんだなと強く思いました。

共感のポイント

僕は蒼葉のような家庭環境で育ったので共感できるところが多かったです。
愛情を受けず、教育も受けず。蒼葉ほど過酷では無かったですが、近い環境でした。

冴の言葉は僕自身にも響いた言葉だったので、幼い頃冴と出会えてた蒼葉は良かったと思うと同時に、幸せになってくれ二人とも…!!!!
と強い願いを抱きながら読んでいたので、最後はとてもほっこりしました。
冒頭で二人の関係は大丈夫そうだとは思っていてもこういうのは不安です…

終盤の安心感

読後感はとても心地よいものでした。
カナカナも外に出れて本当に良かった…!!!
途中見捨てられるかと思って読んでいました。

コロナ禍の影響と過去の振り返り

コロナ禍を想定して読みました。
当時僕の子供も冴や、心晴と一緒の小学3年生でした。

すでに離婚もしていたので、家でオンライン授業を受けることになり、子供一人で家にいる状況になり、給食無いから常にお昼ご飯を用意しないといけないのは本当に大変でした…仕事中でも子供と連絡を密に取る。というのもかなり苦労したのは良い思い出です。

コロナは生活に多大な影響を与えたんだなということを懐かしく思えるほど過去のことになったんだなと思える本でもありました。

終わりに

冴の蒼葉との出会いやお母さんの死
心晴の手紙のやりとりと会うという約束が守れなかった負い目
蒼葉のチョコレートを食べてもらった時の冴の感想

人にはどこかで風化しない、その人自身を形作る想い出があるんだな…
と強く思えた作品でした。
僕自身を形作る想い出ってなんだろう。と思うと中学3年の時を思い出します。
過去に書いていますが、人の「裏切り」という行為が僕は苦手です。
みなさんには自分自身を形作る「想い出」は何かありますか?

もしあれば、いつか直接お話を聞かせて欲しいなと思います!!!

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