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弁理士って、なんだろう?

弁理士って、ご存じですか?
知財の業界の国家試験です。
ほかの業界では、弁護士とか公認会計士とかいますよね、それと同じような資格なんです。


でも、あまり知らないですよね?
僕の父親も知りませんでした、「何で大学まで出したのに、便利屋になるんだ!」といきなり怒られました。
知財の業界って、すごいニッチで、皆さん知りませんよね、でもそういう資格があるんですよね。


知財の業界は、弁理士試験の他に、知的財産管理技能検定、ビジネス著作権検定、知的財産翻訳検定、AIPE認定知的財産アナリストなどの試験を受けた方たちがいます。
これらの資格の中で、特許申請書類の作成は、弁理士じゃないとできないんですね。


それで、知財コンサルが、最近、注目を浴びています。
特許申請書類の作成を主とする通常の弁理士業務も、知財コンサルと同じくらいやりがいのある仕事です。
私が、企業の知財部にいたころ、特許申請書類を的確に作成できなければ、その後の自社特許の活用や、他社特許の防衛の仕事に就けないと、教育されてきました。


つまり、知財のすべての仕事の基本になるのが、特許申請書類作成と教えられてきました。
たとえば、特許の売り込みがあった場合に、その請求項に記載されている権利範囲をきちんと把握しなければなりません。
自社の製品と侵害しているポイントと、グレーな部分などを、請求項から導き出さなければいけないのですからね。


特許のすべての仕事の基礎にあるのが、特許申請書類の作成なのです。
特許申請書類の作成は、過去に何件かしたことがあるから、大丈夫です!という方もよくいらっしゃいます。
そういうレベルの特許申請書類の作成技術ではなくて、第三者から徹底的に批判される環境で、特許申請書類を書いてきたかなんだと思います。
つまり、他社特許の防衛のお仕事では、相手の特許の穴を探していくのですが、自分が作成した特許申請書類の弱点を指摘されたことがない人は、ピンと来ないのではないかと思います。


当時は、自分が担当した特許申請書類を、上司の方たちが4-5人で、コテンパンに批評されていました。
そんな経験を4-5年もやっていると、自分の作成した特許申請書類の足りない部分が、わかってきます。
やっていた、当時は胃が痛いこともありましたが、いまはその頃の上司の方たちには、感謝しかありません。


特許申請書類作成を主とする通常の弁理士業務は、経験がついてくれば、大量の生産能力が生まれる、手に職の安定的な仕事だと思います。
そして、特許のお仕事の基礎となる重要な技術で、一旦、掴んでしまえば、在宅でもOKだろうし、結婚や出産で休んでも、再開するのが容易な自由度の高い仕事だと思います。



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