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10年前の自分へ


今の俺は29歳になったばかりだ。
19歳の君は、高校時代に付き合っていた彼女と別れ、受験勉強に失敗した後に予備校に通っていることだろう。

信じていないだろうが、俺は10年前の君だ。君のことならなんでも知っている。
ちなみに元カノは結婚して子育てしているぞ。

え、元カノのことなんてどうでもいいって?
そんなお前はどうなんだって??
待て待て、今から1年毎に振り返えるから待っててよ。

19歳(2010~2011年)「腐りかけた浪人時代」

19歳の君はmixiにハマっているよな。小学校時代に転校が多かった君は旧友と繋がれてテンション上がっていたよな。
楽しいのはよくわかる。
過去もいいが、もっと未来を見ろ。
先を見たほうが、出会いはたくさんあるぞ。
あとな、お前はmixiで日記書いているよな。そのうち更新頻度が上がって「日記書いてないで勉強しろ」って高校の先輩に説教されるぞ。
文章書くならブログ開設して受験ブログを書け。
半年ROMるな。すぐ行動に移せ。

いろいろと言いたいことはあるが、志望校には受からずとも大学生になれたからいいと思うぞ。
そして野球がやりたくなって、大学でも硬式野球部に入部する。
恋人への未練はダサいが、野球への未練と情熱は卒業するまで忘れるな。


20歳(2011~2012年)「ひねくれてた大学1年生」

mixiのコミュニティを使って、大学入学前のオフ会に参加していたよな。
推薦やAO入試で入ってきた学生が既に仲良くしていたことに腹を立てるんじゃねえよ。少し考えれば、そうなっているのも当たり前のことじゃないか。
それをきっかけで浪人してる同級生を探し始めるなよ。恥ずかしいぞ?
腹を立てたできごとを直接的な表現でブログに書くなよ…。
該当する連中に見られたら炎上するに決まっているだろ。

あとな、浪人を選択したことは自分で決めたことだろ。そのうち入学した年齢や手段なんかどうでもいいことだと気づくぞ。お願いだから早く気づいてくれ。

そして、なかなかアルバイトの面接に受からない。根気強く探せば部活やっている大学生でも採用してくれる場所はあるから根気強く受けよう。そのうち中学の先輩がいる回転寿司屋のバイトに巡り会えるからな。

野球部に入ったが、1年生の間は身体が重すぎて動けないぞ。
2年生になる前の春休みで先輩にかなりしごかれるおかげで、かなり動けるようになるから耐えてくれ。理系単科大学で女子は少ないんだ。野球を続けることで自分の存在感を指し示せ。


21歳(2012~2013年)「温浴施設のバイトに出会った大学2年生」

大学2年生になってから実験が多くなる。
協力することが多いから、お前と仲良くしてくれる人のことを大事にような。
部活の先輩も講義内容のことを教えてくれるんだ。素直に助けてもらいなさい。
あとな、部活は大切かもしれないけど、公欠にならない土曜日の必修授業をわざわざ休んだ意味はなかったかもしれない。土曜日に必修をぶち込む大学が悪いけど、29歳の俺的には勉強第一でよかったなと思う。

そして2013年の2月から温浴施設でバイトを始める。
これを気にサウナと銭湯にハマる。
最後に、SNSには気をつけろ。ブログでも自分と読者の一部に面白いと言われていても、攻撃的な連中は多くいる。
自分で馬鹿なことをしなくても、変なやつに絡んでいるととばっちりを食らうぞ。中には今でも仲良くしてくださる人もいるから、付き合う人物を選ぶようにしような。


22歳(2013~2014年)「ネット炎上と留年」

無事に3年生に進級した君は、家から近いキャンパスで授業を受けることになった。4年生になるまで残り24単位、授業を詰め込む必要がなくなって、落ち着いた大学生活を送っていることだろう。
それが油断だということにも気が付かずに。

結論から言おう。
君は留年した。
単位数的には目標に到達していたのに、留年した。
見落としていた授業枠の単位が足りなくて、たった1単位で留年した。

3年生で1コマでも多く授業を履修していたらこんな目に遭わなかったんだぞ!!!!なんなら2年生のときにもう少し頑張って授業をとっていれば留年しなかったんだぞ!!!!!!!!

そして、このとき自分の精神に追い打ちをかけるようなできごとも起きた。

2chで炎上したのだ。
自分でリスクヘッジをしなかったせいで某巨大掲示板で実名を晒されて炎上する。
今でも当時何が起こったかわからないのだが、ヤバい奴とTwitter上で絡んでいたらそうなった。完全に意味不明、とばっちりにも程にある。自分自身では何もマズイことしていないのに。
あのときは理不尽に誹謗中傷されたし、ネットに出回っている俺の顔写真がフリー素材となりコラ画像がたくさん作られた。
(例:ヌーディストビーチにいる女性のモザイク代わりになってた)
そして最終的にはアスキーアートにされた。

さすがにここまでになっちゃうと、各方面の友達には本気で心配された。
心配してくれた人には本当に感謝しような。
あと仲良くする人はちゃんと選ぼうな。(大事なので2回書いた)


23歳(2014~2015年)「実質フリーター生活」

前期で単位を取り終えた君は、後期は休学してバイトしてた。
浪人して留年し、休学も経験したらほぼ役満だよな。
それしか覚えてないな。週4日「ロウリュウマスター」と書かれたTシャツを着てロウリュウやっていた。バットよりタオルとうちわを握ることが増えた。
バイト後に温泉に入れるのが好きだったし、同じバイトの人たちと会話することが生き甲斐だったかもしれない。この年はあまり振り返られるトピックスがないが、留年と炎上して本気でシにかけたけれど、生きててよかったなと思う。

ちょっと待て。
留年と炎上は自業自得の失敗なんだよ?知ってた???
美談にするんじゃねえ。
笑い話にしろ。


24歳(2015~2016年)「1から書き始めた卒業論文」

留年しているにも関わらず、希望の研究室に入れた。
バイトする余裕もあったし、こつこつ実験していれば文句も言われない。
夏休みもあった。(夏休み返上で朝から晩まで実験している研究室もある)
研究室で先生ともいい関係を作れたと思う。
就職活動が終わってからは後輩に邪魔にならないように部活の練習に参加させてもらった。リーグ戦の最終戦は試合にも出させてもらって嬉しかったな。やっとガチ野球はもういいかなと思えた。
卒業研究は大変だった。他のメンバーは過去のテーマがあって卒論の概要部分はコピペが使えたのに、僕は全く新しいテーマだったので1から書いた。改めて真面目にコツコツやることは大事だと思ったよ。後輩たちは、君が完成させた卒業論文を参考に研究を進めたらしいぞ。


25歳(2016~2017年)「研修だらけの社会人1年目」

本当に研修ばかりだった。2016年いっぱい研修だった。
本社で研修していたときは、同期とは遊ぶ機会多かったけれど、今となってはほとんど飲みに行ってないな。
研修が長くなった理由は、入社前に一言も告げられていない工場研修に行ったからである。これがまあまあキツくてね、高校時代の体重ぐらいまで痩せた。(2020年5月現在より10kg減)
研修に行った場所は三重県で、半年間住んだ。
家の近くのBARに通ってたおかげで、プライベートもそこそこ楽しめた。
このとき会社以外のコミュニティに片足入れることの大切さを知った。
滞在する期間が決まっていたから、友達という関係になるまで足を踏み入れることはできなかったが、お酒を飲みながら話すのは楽しかった。
研修終わったあとに、正月明けに数日出社後、人生初のインフルエンザに罹った。病気のおかげで年末年始休みよりも長い9連休を勝ち取った。このとき自分の体は意外と繊細だと思ったよ。
一人暮らしや引っ越しを経験して、仕事と生きることの難しさを感じる1年だった。


26歳(2017~2018年)「病気の発見は突然に」

2017年秋ごろに、君は精索静脈瘤という病気の手術のために入院する。あるご縁で手術体験記クレイジースタディというメディアに公開することになる。もっと早くタマタマの異変に気がついてもよかったんだぞ。
1泊2日の入院だったのだが、手術したのでかなり心配された。
普段怖い上司にも長文メールで励ましてくれたし、お見舞いに行こうか?と声かけてくれた友人もいた。
身体の異変に気がついたら病院に行こうな。


27歳(2018~2019年)「軽すぎるフットワーク」

誰に頼まれることもなく、ある日を境にフットワークが軽くなった。
マルチビジネスの勧誘の集まりに参加して最終的にア○ウェイの本社ビルに乗り込んだり、マッチングサイトで連絡先交換した女性が同伴目的のキャバ嬢だったり、お前の生きる目的はなんだよってぐらい動き始めたのもこの年だった。あと平成カウントダウンドミノの手伝いもした。
楽しいことだけでなく、何人かに迷惑をかけたこともあったな…。
(ここでは詳しく書けない)
SNSとブログだけではなく、音声メディアを使うようになった。プライベートで使う活力を仕事で発揮することこそ、本来のあるべき姿なのかもしれない。でも仕事と趣味は切り分けて楽しむことを知れた1年だった。


28歳(2019~2020年)「世界の急変に戸惑う」

仕事終わりや週末に遊びに行くことが当たり前だったのに、今は出社も禁じられるレベルの自粛生活だ。時代の変化に追いつけてない。フットワークの軽さを生かして、リモート飲み会などに参加するようにしてきたが、正直飽きた。
個人的には毎年信じられないことが起きているが、生きてればどうにかなるとは思っている。「死ぬこと以外かすり傷」という言葉は嫌いだが、そのときそのときを考えながら生きていくことを忘れないようにしていきたい。


最後に

読んだあとには破り捨ててくれ。
未来なんて自分がどう動くかで変わるからな。
小さな目標を立てて生きていくと野球と勉強は上手くいく。
仕事は知らん!笑
また会おう!!


10年後の僕へ(19歳の僕より)

はじめまして。
手紙を読みました。基本的に何を言っているのかよくわからなかったのですが、1つだけ聞きたいことがあります。
恋愛について何も書かれてませんが、貴方はこじらせているのでしょうか。
結婚はおろか、彼女もできてないのでしょうか。
「チェリーボーイ~2nd season~」が巨大長編化しているのでしょうか。
気になりすぎて夜しか眠れませんが、未来を切り開くのは自分なので、自分自身で確かめようと思います。
また、会いましょう。

追伸
めっちゃ上から目線ですね。マジで直したほうがいいと思いますよ。


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