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カンボジアと日本の2か国ゼミ:木下ゼミの活動紹介

こんにちは。社会福祉学科教員の木下です。本日は、専門ゼミナール(以下専門ゼミ)での日常の1コマを紹介します。

まず、ゼミナールについて簡単に説明します。社会福祉学科では、1年から4年までゼミに所属することになっています。1,2年生で開講されるゼミは、基礎ゼミナール、発展ゼミナールですが、こちらは、学生が教員を選択するのではなく、ランダムに振り分けられる方式をとっています。他方、3年生からは専門ゼミが開講されますが、各教員の専門と3,4年で深めたいテーマとのつながりなど(他にも色々と要素はありそうですが…)から自身で選択します。そして、2年間、原則同じ教員・ゼミメンバーで学びを深めていきます。

私の専門ゼミの特徴は、知的障がいがある人や犯罪に至った人、性産業に携わっている人、外国人など、と私の関心が広範にわたっているため、学生も色々な関心を持った学生が集まってくることです。また、私自身が調査等でいろいろな土地に出向くのが好きなこともあってか、同じようにアクティブな学生が多い印象です。

専門ゼミ2の木下クラスメンバー

さて、最近4年生の専門ゼミであったことをご紹介します。専門ゼミのメンバーの1人が、4月よりカンボジアのシムリアップにあるNPO法人SALASUSUにインターンに行っています。

半年間休学し、卒業を1年遅らせる、という思い切った選択をして実現したものです。その学生が、2週に1度、1時間程度かけてシムリアップの街をオンラインで案内してくれています。現地の人々の通勤や通学時間の風景、見たこともないような野菜や魚が並んでいる市場、焼きバナナやコウロギの炒め物が並ぶ露店、市内に流れている緑色の川、あちらこちらに闊歩している野良犬などを、現在のカンボジアの情勢などを交えながら紹介してもらいました。オンラインとはいえ、人々の活気、温度や湿度、市場のにおいなどを感じられて、ゼミ全員でその場にいるような感覚になりました。

学生が生活するシェムリアップの街の様子

終了後も、カンボジアの政治に対して出た質問を現地の人に確認して回答をしてくれたり、と距離は離れているけど、共に学ぶことが継続しており、教員としても感慨深いです。

日本とカンボジアで距離は離れていても共に学んでいます!

来週は、3年生のゼミの学生11人と裁判傍聴に出かけてきます。その様子もまたレポートしたいと思っています。

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