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スコーンへの愛を語る

とにかく、いろんなお店のスコーンが気になる。

パン屋でも、カフェでも、どこでもスコーンという名前のものがあれば気になる。

そういう生活をしていました。

そして、いざ自分がカフェを開業すると決めたら真っ先に作りたくなったのはやっぱりスコーンで

まだ、移住する前の狭い実家のキッチンで夜な夜なスコーンを作りました。

カフェを開きたいと思ったのは20歳頃で短大の卒業時の目標に

" 6年後にカフェをオープンする!"と書いてありました。

実際にオープンしたのは27歳の時でしたが、27年住んできた東京を離れ

宮崎県の田舎に移住しカフェをオープンするという決断をしました。

移住は1人ではなく、結婚を機に来たのですがこれはまた別の機会に。

とにかく、東京にいたときはカフェに行くことが好きで

休みの日も、仕事帰りも、友人と会うのもすべてカフェで過ごしてきました。

カフェに行くということが日常にありました。

全粒粉を使ったスコーンや、しっとり系のビスケットのようなスコーン

どのスコーンも美味しかったけど甘みもあってしっとりさくさく

すべての良い要素を凝縮したスコーンが作りたくて何度も挑戦しました。

地方にくると周りにスコーンを売っているところもなければ、

ちゃんとしたスコーンを食べたことがない人たちもたくさんいて

オープンしたお店で初めてスコーンを食べてくださる方が本当に多かったです。

最初は不慣れだった食べ方も、半分に割ってジャムや生クリームを付けて食べるんですよと伝えると初めての体験にわくわくするような表情が見れてとても嬉しかったです。

新しい場所で、初めての体験を伝えること。

本当に美味しいものを作り、伝える大切さ。

たかが、スコーンかもしれませんがmusumiというお店がはじまり

スコーンが美味しくてコーヒーが美味しくてカレーが美味しくて

そういう小さな要素を少しずつかき集めてお店ができたように思います。

今でも、あそこのお店のあのスコーンが食べたいとなることがあります。

けど、今はお店に出しているスコーンも自信を持って外に出していける

また食べたいと思ってもらえるスコーンを作っていると思います。


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