2023年秋公演キャスト・スタッフブログ⑥

こんにちは。小磯です。
一つ前の相田と同期、すなわち出戻り組です。
公演ブログも久しぶりでうまくまとまらなさそうなのでいっそ思ったことを片っ端から書き連ねていこうと思います。そんなわけで公演情報以外は読まなくていいです。

引退から2年経ってまた舞台に立つなんて思ってもいませんでした。
今回一緒に舞台を作る後輩たちともほとんどがはじめましてです。
今回の演出さんが2年前に演出だった舞台ではキャストをしていたものの公演直前に中止、さらには自分たちの代は引退公演も1週間前に中止になった経緯がありまして……せっかくなのでリベンジ気分で楽しんでいます。

近況としては睡眠の問題を抱えているのが最近のつらいところです。6~8月は布団に入って最低2時間は寝付けなかったのが9月にちゃんと眠れるようになって喜んでいたのですが10月になってまた寝付けなくなって苦しんでいます。時折家の前を通る車の音や向かいの家の人感ライトが点灯する音などを聞きながら寝よう寝ようと焦るのはもう十分です……

さて今回のブログテーマですが「10年来の念願」だそうで、念願、夢、願い、皆さんはどんなイメージですか?何を尊び、愛し、興味をもち、もしくは拒むかといった価値観の根を張り、憧れに向かってどのように己の素質の枝を広げるか想像し、そして実を結ぶのを望むその在りようが夢に生きるというものだと思います。
ブログテーマを決めるのはたしか演出さんですが10年の過去に目を向け、自分の原体験を振り返ってもらい、夢を抱いた頃の熱い想いや過去から今を見てこんなにも遠くに来たのだと感傷的になる、みんなのそんなお話が聞きたかったのでしょうか。そんなことを考えていたのかは定かではありませんが、先に謝っておきましょう。ごめんな……
残念ながら私は先に述べたように根を張ることもなく、それゆえにどのように枝を広げるか想像することも、その先の結実さえも意識するようなことはしてきませんでした。確固とした目的に満ちた樹木のような在りかたではなく、その時々の衝動的な、すぐに溶けていくような好奇心を拠り所にし、それを口に出しては周りの視線や流れに乗って揺蕩う浮草のそれでしかなかったので、10年はもとより5年、1年、ひと月だって夢や願いといった指標を持っていないのです。
というわけでブログテーマ「10年来の念願」に対する自分のコメントとしてはそんなものはないということになります。
ひどい……あまりにもひどい……
みんなの輝かしい夢の話を夢見てブログテーマを考えたであろう演出さんには心から申し訳なく思っています……

流石にこれで終わっては申し訳なさすぎるのが一つ、演出さんにどやされかねないのが一つということでブログテーマに絡めてふと頭によぎったものをおまけにします。

格ゲーってご存知ですか?私が好きなとある格ゲーではキャラクターごとにテーマソングが設定されているのですが、最近は買い物に出かけるときなんかにサントラを聞きながら出かけることが多いです。何なら今もランダム再生しています。
それがどうしたという話なのですがブログテーマを聞いたときにひとつ歌詞がよぎったんです。
「It took me ten years to find the answer to something. I forgot about it in two seconds.」(Drift, アークシステムワークス & Naoki)
まあ10年ってところが偶然引っかかっただけなんですが、この歌詞のように10年、何ならもっと時間をかけて問い続けてることがあるんですよね。
10年来の念願はないのに10年来の難題は抱えています。
別に常日頃そればかり考えているというわけでもなくてしばらくは無意識の中に沈んでいてふとした拍子に意識に浮かび上がってきてはまた気がつくと沈んでいく、そんなサイクルを繰り返しているのですが、それでも人生の大半を共に過ごした問いではあるわけです。
それで考えるのですがじゃあいざ問いの答えが出たときに自分がどうするのか、あるいはどうなるのか全く想像がつかなくて少し怖いなって不安になることがあります。10年も悩んでいるとは言ってますがもしかしたら答えを出したあとが怖くて無意識に避けていたり、あるいはそれこそ答えを出したことはあってもその先の選択を恐れて問いを解決したこともろとも(2秒で)忘れてたりすることがあるんじゃないかなって話です。
悩みとの向き合い方に目を向けることも前に進む力になる……といいなあ。
特にオチもない、10年来の念願から連想した10年来の難題のお話でした。

テーマの内容はあまりにもひどいものにしてしまいましたがこれで演出さんにお目溢しを貰えないかな。
内容がふわふわしててよくわからない?それはまあ、仕方ないですね。思いついたことそのまま書きなぐっただけですし、10年抱えた問いなんてわざわざ具体的にお話することでもないですので……

思ったより長くなってしまったのですが、以下、公演情報になります。

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東京工業大学演劇研究部劇団娘の予感 2023 秋公演
『星の青年は英雄になった/英雄は星の青年になった』

脚本・演出:藤居航涼

日時:10月28日(土)13:00〜/16:00~
   10月29日(日)11:00〜/14:00〜

場所:東京工業大学大岡山キャンパスWL1-201(旧W521)講義室特設舞台

アクセス:東急目黒線・大井町線大岡山駅より徒歩10分

◆あらすじ
『星の青年は英雄になった』
1973年。
東京の工場町にあるスバル荘の203号室。
その部屋に住む青年は人間を嫌い、星の世界を夢見た。
ある日、青年は理想を願う1人の宇宙人と出逢う。
これは星の青年が英雄になる物語。

『英雄は星の青年になった』
2023年。
東京の工場町にあるスバル荘の203号室。
その部屋に住む青年は夢を諦め、無気力に生きていた。
ある日、青年は復讐を誓う1人の宇宙人と出逢う。
これは英雄が星の青年になる物語。

◆キャスト
味噌汁ファラオ
九萬
りょうすけ
中嶋柊太
相田有希歩
岩場裕

松原すみれ
大澤凱
小磯竜也

さくら

◆スタッフ
舞台監督:窪み裏凸
演出助手:三浦滉平
舞台美術:ゴイゴイスー/ジョニー森永
音響:みるあみう・羅
照明:あかり/石川
宣伝美術:綿飴蒔亜琉/銀山菜々子
制作:福島/大須亜海
衣装メイク:夢生/福岡

※本公演は完全予約制です。ご予約はこちらからhttps://ticket.corich.jp/apply/283103/
※開場は開演の30分前です。開演5分前までにお越しください。
※無料カンパ制です。
※当日空席がございましたら予約されていなくてもご観劇いただけます。
※本公演は工大祭2023の企画です。工大祭2023は予約不要です。

公演に関して、ご不明な点などございましたらお気軽にお問い合わせください。

Mail: musumenoyokan@gmail.com
Web: https://titechdramaclub.yu-nagi.com
X: @musumenoyokan
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最後に、タイトルを初めて見たときに思ったこととそれにちなんで皆さんに訊いてみたいことを。暇なときにでも少し悩んでみてほしいので……

見果てぬ未来を望むのが青年であるならば、成し遂げた過去を語られるのが英雄なのでしょう。貴方はどうありたいですか?我々はどうあるべきなのでしょうね?いつまで未来に生きるのか、あるいは最期までなのか。
気になりますよね?


#演劇 #青年 #英雄 #念願
#工大祭2023 #劇団娘の予感


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