30年来のアトピーが消えた日
ご覧いただきありがとうございます。皆さんは、この病気は治らない!何故自分ばかり苦しまないといけないんだ!と思っていないでしょうか?そんなことはないことが分かるCさんの体験談です。
Cさんは昨年の10月にセッションを受けられました。その後色々な気づきを経て、生まれつき持っていたアトピーでなくなる日がやってきたのです。少し長いですが、人の根幹に関わる素晴らしい気づきを書いてくださっているのでご紹介します。
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ややスピリチュアルのような表現を交えて、結論まで書いてみたいと思います。
私は、生後1ヶ月からアトピーが発症しました。
一人っ子として育ち、覚えている初めての記憶は、家族で食卓を囲み、食事の前にお皿にのった苦い薬を飲むシーンです。ステロイドを使わずアトピーを治すために、生まれてからすぐ食事療法、物心つく頃には漢方を続けていました。しかし、30年以上、身体のどこかにいつもアトピーがある状態は続いていました。
● そんなアトピーが、2022年2月に完治しました。
ここからは、完治までの間、自分に起こったことをあまり頭で考えずに書こうと思います。
(個人的な感覚であり、現在アトピーの方へ参考にはならないかもしれないことをはじめにお伝えしておきます。)
2020年ごろの私は、首や背中にずっとアトピーの症状がある状態でしたが、
2021年の春、アトピーとはまた違う原因不明の湿疹が顔にできました。
首から下はアトピー、顔は別の湿疹という状態です。
顔の湿疹は、アトピーより痒みが強く範囲も広く、2021年の一年を通してずっと湿疹は顔面から消えず、2022年1月、私のストレスはとあることで臨界点に達しました。
そのキッカケは、湿疹が悪化し「心底楽しみにしていた友人のテナント改装を手伝う集まりに、心の底から行きたくなくなってしまったこと」でした。
日頃からお世話になっている大事な友人の本当に楽しみにしていたお祝いムードたっぷりの時間だったからこそ、職場や日常なら顕在化しなかった怒りの感情が噴き出すのが止まらず、
会いたい人に一番会いたくなくなる
行きたかったのに、部屋から一歩も出たくなくなる
そんな行き場のない感情が抑えていられなくなりました。人生で初めてじゃないかというくらい、出てくる悔しさや悲しさを言葉にして吐き出しました。
● 耐えようとせず、耐えられないと認める。
(認められなかったと気づく)
生まれつきアトピーだと、アトピーの辛さを認めてなるものかと思っていました。その理由は、もしそれを認めたら、自分の生まれ持ったものを否定、両親を否定、費やしている時間を否定することになると幼い頃からずっと思っていたからでした。私はそこにやっと気付きました。辛くないと思い込んで、言い聞かせて、耐えていたのでした。耐えられないとただ思うことさえ許さなかったのでした。幼い頃からとんでもなく忍耐強さを発揮していました。
そんな私だったので、アトピーとは違う湿疹が顔にかわりに出てきてくれたのだと感覚的確信しました。
『生まれつきそうだったら、耐えなければならない』という私の中の雛型が砕ける瞬間でした。
↓ここから、さらに感覚的な表現になります。
● そしてそれとほぼ同時に、治ると ‘‘ふと、わかった’’。それを一切否定しなかった約1ヶ月
不思議と、感情を吐き出し、ずっと囚われていた雛形の自分に気づいた時
「あ、治る。」
と思いました。思いましたというより、わかりました。もっと言うと、‘‘思い出した’’という感覚です。
アクセルもブレーキもかかっていなくて「ただ、そう」なので、でも…だって…という感覚も存在しないんです。ふと、背中の後ろあたりに「治る」という感覚を感じ(時間にして2秒ほど)そのままに一つの疑いも生まれませんでした。
そして、その直後に「皮膚科に行こう」と思いたち、その日のうちに受診しに行きました。治すために行動しなくちゃ…というアクセルも、とはいえ皮膚科には最近も行ったじゃないか…というブレーキも湧いてこないまま、動いただけでした。
病院にいる間、わけはわからないけどこれはこのまま2ヶ月しないで治ってしまうな…と感じていました。
結果、1ヶ月貰った薬を塗って顔の湿疹は治り、再発もしませんでした。
(治ると感じたあの感覚は、直感と言うのかそれとも虫の知らせと言うのか…私はそれらともまた違うものと感じています)
と言っても、薬を塗って治るまでの時間は、人間的には猛烈に顔面が痒く穏やかなものではありません。
(しかし、ここで私は囚われていた雛型から抜けて、湧いてくる全てのことに対し一切否定しませんでした。もう、耐えないで認めることにしました。)
かゆみ、痛み、感情、すべてを尊重する。
かゆくてつらい、痛くてあまり動けない、を尊重する。
なんで!どうして!と敵意を向けない、考えない。痒さを尊重していると頭でどうこう考えてる暇がないですし。
カユイもイタイも良いも悪いもなく、全尊重。
丁寧にそれを続けていると、そこにはうれしいも苦しいもダメもイイもない『在る』という感覚。
それは、
すべてを認め、すべてを尊重し、否定をせず、
その上で、今自分が選ぶのは何なのかを静かに意識するだけ。
もはや、「治す」も「治る」も「アトピー」も「健康」もなく『生きる』という感覚が静かに選択されていました。
日々「ある」を認め尊重し、それらが「ない」状態になるくらい『生きる』を瞬間瞬間選択していました。そして、その生き方は『自分が自分を愛する』ということの連続でした。内から生まれるすべてを愛する…知識で先取りできない体感してこそ得た感覚でした。
● 身体はこの世でたった一つ、
私の最善を選び続けてくれている器…という気づき
あらゆる感覚を尊重していくうちに、身体の存在に気づかされました。24時間常に私の為にめぐるこの身体の機能をまた一段階深いところで発見したような感覚でした。少なくとも、身体とは、比べるものではなく、変えようとするものでもなく、自分と共にあるもの…片時も離れずそばにいるもの。私を全肯定する私のためだけにあるものであることを、見つけたのでした。
私のためだけに今も動いているのだという大前提が私を包みました。このように身体を捉え、信頼したことが、私には初めてのこのでした。
本当の信頼は、
それを認識し、認めることからはじまり、否定を一切捨てた世界の先に生まれるもの。
そして、不思議と、自分を深く認識した時、つながったものがあります。
それは今、私以外に、かゆみや痛みを持つ人々…
そしてかつて地球上で生まれた、誰かの悔しさや悲しみや怒りや未練でした。
なぜか、これからではなく、これまでの全てに意識は広がりました。そしてそれらごと、全尊重しました。
昨日より昔の全てを‘‘ご先祖さま’’と呼び、感謝を伝え続けました。
● 選択する
顔の湿疹は、自分が感じた通り、1ヶ月で本当に治ったのです。そして、2022年の2月が終わろうとしていました。
そこで、最後に認めることがありました。
それは、実はいつのまにかもうアトピーが首や肩から消えているということでした。顔の湿疹ばかりに気が向けられていましたが、2021年の年末には、もうアトピーは消えていたのでした。
何もせずに消えていました。
しかし、私にとって、生まれ持ったアトピーは今では一段と愛しく思える存在でした。私の身体とともに私と働き続けた表情だったなと思うようになっていました。
深いところでそのそもそもに気づいた時には、もういなくなっていた…。
ずっと、アトピーの自分で生きていくこともできるし、新しい自分で生きていくこともできるのだなと感じる中で、ゆっくりとアトピーという共に歩いたきょうだいの手を離しました。
私は「完治」を選びました。
この一連の出来事が、私の「アトピー」というご先祖さまたちから渡された才能(体験)なのではないかなと今では思っています。
深いところから浄化されるような、
ひとつになるような、
自分を受け入れ育てるような、
そんな角度を見せてくれた経験です。
● 花が咲くようなもの
今回のことで受け取ったのは、
それが現れるには、現れるに至ったプロセスと原因があるということです。種が土の中で育ち、水や光を浴びて、一つしかない形の花となって咲く。種があるのに、咲くなというのは自然に逆らっています。そして、花は私たちに気づかせるために咲くのではないか……。気づかない限り何度も形を変えて咲き続けるのではないか…ということです。
そして、花が咲く時こそ、その花がどのように育ってこのようにあらわれたかを尊重し、認め、否定しないことで、私たちは何か大切な本質に気づき、新しく選択していくことができるようになるのではないか?そういうチャンスが「花」なのではないか?
と感じました。
一切の否定をしないこと
認め、尊重すること
その上で、自分で選ぶこと。
それが、新しい種を蒔くことにつながっていくと思います。
身体への感謝と、自分と世界への愛をもって2022年も生きていきたいです。
自分宛のノートですが、どこかの誰かのヒントになっていたら嬉しいです。
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Cさんのオリジナルの記事へのリンクはこちら
『アトピー完治という体験』
https://note.com/chi_canvas/n/nd0131a72a3d4
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いかがでしょうか?病気と闘うのではなく、その自分を認めること。相手を責めるのではなく、そうなってしまっている自分を認めること。素晴らしい消化の体験をされていますね。
病気も怪我も、嫌な経験も、自分の痛みがクリエイトしています。それを見つめることで、「病気である必要がなくなる」のです。
最後までお読みいただきありがとうございます!
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