短歌 2023年
水曜の年次休暇半券とスタバの人魚わたしを雪ぐ
(2023/3/17)
「よし!」と言い手を叩いても三秒後あふれるため息それでも進め
(2023/3/17)
冬が好きそれなのに春花が咲く芽吹く体が踊りだす春
(2023/05/23)
屋上に誰かが干した洗濯をストリートビューで眺める休日
(2023/05/23)
一茎の盛の過ぎた向日葵が賢者に見えた月末の帰途
(2023/08/05)
百日紅紫陽花椿咲く家のライフラインは二つ止まった
(2023/9/14)
美味いなと冷えた麦茶を飲む人は死にたがってた五分前まで
(2023/10/26)
超勤後コンビニコーヒープラ蓋はおつかれさんと軽やかに開く
(2023/10/27)
神様がいるかいないかオフィス街奉納幟を立てる人あり
(2023/10/22)
定年を迎えた母の庇護の手と愛に報いる皇帝ダリア
(2023/11/19)
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