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writer's block

writer's blockという言葉を知ったのは、村上春樹さんの著作『職業としての小説家』でそれについて書かれていたからです。作家をブロックしちゃう。つまり『スランプ』です。

まだ職業作家でもないのに生意気じゃないかと思われるかもしれませんが、わたしはこのwriter's blockに周期的に悩まされています。ほんの数日で治るんですけど(だから厳密にはスランプというほどのことはないのでしょうけど)、この間が本当に嫌。自己肯定感がぐんと下がるし、手塩にかけた自作が面白くないように思えて一日中、そのことが頭から離れない。外から見てる場合、ぼんやりしてるように見えるのでしょうけど本人は頭の中で悶々と考えているのです。

書くようになって早二年。気がつくとのめり込んでほかに趣味らしい趣味がなくなりました。ほかの趣味ってなんだっけ、という感じ。すべての道はローマに通ず、と言いますが、すべてのことは執筆に通じてしまう。映画や、読書やそういったもの。かつてわたしが心を休ませるためにしていたこと。それらはどうしてもわたしを小説の世界に引き戻してしまうので気分転換にならない。

結局、また書くというところに戻ってきてしまって、自分の打った文字列、あるいはこれから書こうと思っている言葉が頭を渦巻く。それでも頭が上手く回らない。別に洒落た言い回しじゃなくていいから適切な言葉が欲しいのに出てこない。ここはスピーディーに済ませたいのに、上手い展開が思いつかない。そんなことに悩まされてしまう。もし書いているのがひと時代前なら、原稿用紙を破ったかもしれません。いまのところ、頭に来てデータを消去したことはありませんが。

しかし、『面白くない』と作者に思われた作品ほど哀れなものはないでしょう。それが理由で見放したことはあまりありませんけど、突き放すことと変わりがないように思います。「この作品、面白くないんじゃないかなぁ」という思いの裏で「そんなふうに思われるこの作品がかわいそうだなぁ」と思う。引き裂かれます。そしてそんな自分を嫌になる。

そして面白いことにこの期間中に書いたものじゃなくてもランキングが下がったりするのが不思議ですよね。なにが起こっているんでしょう? 謎です。そしてスランプは深みにハマり、順位はどんどん落ちていく。

いまもどハマり中。数日前から自分に異変が起きているとは思ってたんですが、ここまで来るとは。おとなしくやり過ごそうと思っていたんですが。いま、ちょうど最底辺と思われます。昨日のnoteをつぶやきで済ませたのもそのせいです。

しかし。ここで宣伝してる間はなぜかページビューが増えていた気がするので今日は宣伝していこうと思います。

KADOKAWA運営の小説投稿サイト『カクヨム』。いま、読者が選ぶコンテスト真っ最中です。よかったら1ページでも読んでいただけたらうれしいです。『青い鳥』の物語のように、不安定な恋愛をしながらしあわせを探して彷徨う話です。よろしくお願いします。

しかし、このnote自体のページビューはすごく少ないので、これを載せたからといって大した効果は期待できないように思うのですが……? こんなところでも宣伝しようという気合いが大切なのかもしれません。不思議ですね。明日のランキングが上がりますように。

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