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わたしのSF

最近、SF小説に心惹かれている。

SFと言っても『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』とか、レイ・ブラッドベリとかを熱心に読んだことはなく、日本の、わりとライトなSF小説のことだ。

わたしのSF小説の始まりはおそらく新井素子さんで、いまだにわたしの中の新井素子さんがぐわーっと意識の中で台頭してくる時がある。SFという形をとった、人物の心理描写を大切にしているのが新井素子さんだと思っている。好きな作品は『チグリスとユーフラテス』。

森博嗣さん。いま、最高にハマってる。森さんはバッググラウンドが科学者ということもあり、緻密に練られたガジェットが心くすぐる。『Wシリーズ』を2巻まで読んで止まってるのは、自分でも描き始めてしまったから。書き始めると読書はほとんどしない。頭の中が読んだ作品に引っ張られてしまい自作が上手く扱えなくなるから。ちなみに『Wシリーズ』からは既に買った続刊からの引力を感じている……。

山田悠介さん。『リアル鬼ごっこ』で有名になったあの方だ。読み進めるのが難しい本を読んだ時の合間に何冊か、けっこう読んだ。今回は既読の『スイッチを押す前に』を参考図書として用意したら、うちに1冊あって、2冊になってしまった! 図書館で借りたのかと思っていたのだ。しかし新しい方は大幅改定とあったので、良しとすることにした。

カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』。ああいうのがいい。舞台はSFなんだけど、なんとも言えない哀愁を繰り返し、繰り返し味わいたくなる。愛読書だ。

そんな感じで感化された小説からインスパイアされたものを書きたいのだけど、なぜか2本のプロットが立ってしまい上手く書けない。頭の中で上手く分離ができない。

その上、うち1本は3部構成みたいな、独立した話を数本、同じテーマで書く形にしようと決めたので、頭の中の物語が増えてしまいこんがらがっている。むむむ……。

できれば早めに1本書きたい。

お盆が済んで、書くペースが上がってきている。1ヶ月くらいで1本上がるといいのだけども。

しかし、SFってどの賞に出すのが適切なのかな? ラノベとはちょっと違うし、一般文芸でSFは最近見かけない気がする……。現代ドラマが多いですよね。でもいまは現代を書きたい気分ではないのだから仕方ない。

秋には9月末、10月末と大きなコンテスト/賞の締切が集まってる。この機会に1本でも出さねば、今年の成果が出なくなってしまうのでは?

それは困る。がんばって書こう!

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