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創業当初から在籍する調理部門リーダーに”この会社ならでは”のやりがいをインタビュー

■氏名:井佐 絵美

■役職:musubi Group介護事業本部 
    ホーム事業部 調理グループ リーダー

■経歴:2010年11月 中途入社 
    2015年5月からリーダー


-musubi Groupでの勤務も14年目に入りましたね。

これまで他社で病院や特養での勤務も経験しましたが、musubiには創業当初から在籍しています。でも、調理師の専門学校を卒業した後、まず就職したのは福祉系ではなく、日本料理店でした。日本料理の繊細で綺麗な盛り付けが好きだったので、和食がやりたかったんです。でも、家族が病気をしたときに病院へお見舞いに行った際、腎臓病の人のための食事が美味しくないと感じて、病院や高齢者施設での調理の仕事に興味を持ちました。

-musubi Groupを選んだきっかけを教えてください。
高齢者施設の敷地内にカフェをオープンすることが魅力的だったからです。和食の知識や経験はありましたが洋食のことは全然知らず、ジャンルが変わると学べることがたくさんあるので興味がありました。それに、musubiのカフェではホテルのシェフが料理を作っていると聞いていたので、その人の下で働きたいと思っていました。

-その後もmusubi Groupで続けている理由は何ですか?

入社した理由はカフェがあったことが大きいですが、今も続けているのはやりがいが大きいからです。利用者様のために季節ごとの献立や行事食を作ったり、アクト(レクリエーション)をすることができ、色々な人と関わりながら利用者様が喜ぶ姿を直接見ることができます。
正直な話をすると、2015年にカフェが閉店して事務所となったときは、モチベーションが下がってしまい、辞めようかなと思いました(笑)でも、そのときに「リーダーをやってみませんか?」と声を掛けていただき、そこで持ち直したような感じですね。
また、入社した頃はmusubi(住宅型有料老人ホーム)しか無く、利用者様も数人しかいない状態でした。そこからどんどん成長してmusubi Groupになったので、どこまで広がっていくのか今後も見ていたいと思っています。それに、他部門の苦労も見てきているので、今その方々が活躍されているのを見ると本当に嬉しい気持ちになります。

クリスマスの行事食(特別メニュー表付き)

-リーダーになってみていかがでしたか?
当時は新卒の管理栄養士も4人ほどいたので、大卒で管理栄養士の資格を持っている部下と専門学校卒の自分を比べてしまい、「絶対この子たちの方ができるやん」と思っていました。リーダー経験が無かったこともあり、何をどうしていけば良いのか分からず、最初は結構悩みました。そのため、伝え方や新人教育の進め方など、リーダー向けの研修や研修動画をたくさん受講しました。どんどん吸収していかなければと思っていました。
でも、当時は社長の直属の部門だったので、社長と定期的に面談で目標の立て方から教えてもらいました。厨房の状況を伝えながら相談をしていると、「初めは難しいと思うけれど、だんだんできるようになってくるから」と言ってもらえました。

-リーダーになって良かったと思うことはどのようなことですか?
任せてもらえる部分が大きいことです。調理グループとしての予算があり、その中で裁量を持って動くことができるのは楽しいです。予算達成のためにどのようにしていくかということは調理の皆で考えています。チームとしてやっていきたいという思いもありますし、私1人では限界があると思っているからです。皆で同じ意識を持って頑張りたいですね。
今になって振り返ると、何も分からなかったところから色々身についてきたと感じますし、リーダーになって良かったと思います。

-musubiでの調理にはどのような魅力がありますか?

直営施設ならではの良さがすごくあると思います。前に働いていた病院も直営ではあったのですが、そのときの直営とは全然違います。病院のときは働く場所は地下にあって、他のスタッフや患者様と顔を合わせることはありませんでした。食事は配膳車で運んで、患者様に提供するのは看護助手の方々でした。
一方で、ここでは「どの部門とも協力しながら動いている一体感」を強く感じられます。人と関わることが好きなので、利用者様や他の部門のスタッフと話せる環境は楽しいです。ここで生活されている方々の食事を作るので、ひとりひとりと長くかかわりを持ったり、行事食やアクト(レクリエーション)などの食のイベントもできます。それに、オープンキッチンなので利用者様が食事を召し上がっている様子も見ることができます。

-一体感というのはどのような連携がありますか?

オープンキッチンから見える利用者様の様子

まず、調理グループは調理師、栄養士、パートで協力しながらやっています。それだけでなく、アシスタント(介護職)や看護師など、どの部門とも連携があります。看護グループからは、エンシュアという高カロリーのドリンクを飲まれている方が、身体の変化によって飲みづらくなってきたのでゼリーにしてほしいという依頼や、入院されていた方がホームに戻ってこられるのでカロリー計算をしてほしいという依頼が栄養士にくることもあります。

-ここからは、心がけていることについてお聞きしたいと思います。

-利用者様のために心がけていることは何ですか?
具体的な取り組みの話になりますが、味付け、彩り、献立の内容などについて利用者様へご意見を伺い、献立作成や調理方法の見直しへと反映しています。調理のスタッフが利用者様へ直接聞きに行ったりもするので、皆様のお人柄が分かる良い機会にもなっています。ご自身で食器を持ち運びできる方はキッチンへ来てくださるので、利用者様と話す機会は結構あります。

利用者様ご自身で食事を運ばれる様子

-musubiファームについても教えてください。
住宅型有料老人ホームmusubiのすぐ隣にある畑のことです。「土を触ったら元気になる」という話をスタッフが聞いたことから始まりました。初めは調理グループだけでやっていたのですが、家庭菜園が好きな利用者様が入居されてから一気に広がりました。私たちはもうほとんど何もしていないくらい、その方が育ててくれています。収穫のときは利用者様もたくさん外に出て、アクトの一環として皆で収穫をしています。皆様の楽しそうな姿が見られるのが1番嬉しいですね。収穫した野菜は、利用者様のお食事としてもお出ししています。

じゃがいも堀りの様子

-収穫の他にもアクトはありますか?
たくさんのアクトを実施しています。利用者様の余暇の時間でもあり、調理やアシスタントの業務が少し落ち着く時間帯でもある14:30頃に、アクトを実施することが多いですね。今年度は月に1回ほどの頻度で、クレープ、ホットケーキ、かき氷、練り切り、噴水フルーツポンチ、きんつば、梅シロップ作り、クリームソーダなどの昭和喫茶メニュー、パフェなど様々な食べ物を利用者様の皆様と一緒に作りました。「美味しかった」と何度も言ってくださったり、笑顔が見れたり、利用者様の皆様が喜んでくれるのが嬉しいです。

パフェづくりの様子

-メンバーのために心がけていることは何ですか?

全員の意見を聞くようにしています。会議などの場だけでなく、メンバー間で何か問題が起こったときも同様です。1人の意見だけでなく平等に話を聞いて、間に入って解決できるようにしています。
働き方については柔軟に対応しています。希望休は基本的に1ヶ月に3日分と決まっていますが、家庭の事情など何かあれば都度対応しています。シフトって1番モチベーションを左右するものだと思います。休みたいときに休めないというのは誰もが嫌だと思うので、希望休はなるべく通せるよう心がけています。通常、社員は3人体制ですが、希望休が重なって2人になる日は献立を調整したりして対応しています。おやつも毎日作っていますが、プリンなのかパウンドケーキなのかで大きく変わってきます。

-井佐さんはどのような人と働きたいですか?

向上心がある人だと嬉しいです。自由に企画をしたり利用者様のために動ける環境なので、やりたいことやメニューを提案してくれるような方が良いですね。人と関わることが好きな方や、利用者様が喜んでくれることにやりがいを感じる方はきっと活躍されると思います。
そのために、私自身は調理のメンバーから信頼される存在でいたいと思っています。以前の全社研修で、任先生(医師)が「ひと目見た安心感が大切」と話されていたのが印象に残っているんです。「今日のシフトは井佐さんいるから大丈夫」と思ってもらえるようにしていたいですね。

調理グループのスタッフ(2022年度 BEST TEAM賞 受賞時)

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