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寂しかったり、嬉しかったり -2023年・夏 インド旅行ほか-

前書き

今までにないくらい悩み、落ち込み、弱音を吐きながらなんとか生き延びた秋学期が終わるいま、夏学期(夏休み)を思い返してみようと思う。
3週間の旅行を分割せず1つのnoteに記したので長いです。目次を活用してお読みいただけると嬉しいです。

わたしはある友達に何度も「9月から人生やり直したいなぁ」と言っている。
9月がとても楽しかったから。単純に片付けることもできるし、だれかに理由を聞かれたらこう答えるだろう。けど実のところそんなに単純でもない。いや、わたしが勝手に複雑にして悩んでいるだけなのかも。

夏学期最初の週はわたしの人生で最も忙しい期間だったと思う。日中には2~4限の集中講義に出席し、夕方からはなにかしらの予定が入っていた。ウエスト・サイド・ストーリーのミュージカルを見に行ったり、スパークスのライブに行ったり、バイトしたり。
そう、バイト。1か月ぶりに行ったら失敗しまくって嫌になって辞めちゃいました。フルコースの会食だったんですけど、スープカップとコーヒーカップが似ていてだな、コーヒーの前にコーヒーカップを下げてしまった。

バーベキュー会の席でなにを話したっけ?わたしの誕生日をなかなか当ててくれなかったことは鮮明に覚えている。(あ、半年経っても覚えたままでいてくれたおふたり、大好きだぞ)あの日は楽しかったけれども翌日からまたへとへとになったので、夏休みが始まった感じはしなかった。

わたしに夏休み到来を告げたのは8月2日のハリポタスタジオツアーだった。いやぁ、あれは楽しかったですよ。大広間が見えた瞬間「うわーっ!!」ってなって最高でしたね。炭酸苦手なのにバタービールを飲んで、泡を口の周りにつけて喜んでいるのかわいすぎるでしょあなた。

グリフィンドール、5点減点!

そのあとはサークルの友だちとご飯食べに行くまで本当に暇で暇で。人生で最も暇な2週間でした。また行きたいね。


8月26日

オマーン…

ずーっとオマーンに行きたくて行きたくて。特に理由はない。けどなぜかすっごく惹かれる。
だからビザを申請した。しかし、パスポート番号を間違えていた。申請し直そうと試みたがうまくいかず、近夏のオマーン行はかなわず。そこで、目的地をインドに切り替えた。もともとエア・インディアで成田=マスカット往復の予定だったので、ついでにデリー近辺を観光しようとインドのビザも申請していたのである。最終的にエア・インディアを利用することはなかったのですが…

久しぶりの成田空港

伊勢湾を揺られること45分、セントレアに着きました。多少高くても伊勢湾を回るより心理的な疲労が少ないのでやっぱり空港に行くときは船がいいですね。豚骨ラーメンを食べて時間をつぶします。
JL3084便成田行に搭乗します。たしか予約時は767だったのですが、787に機種変更されています。それだけあってほぼ満席。JALオリジナルドリンクのスカイタイムにははずれがない。成田空港に着陸する際右側にフライング・ホヌの1号機が見えてテンションが上がります。
最後に日本の味を…と思って隅っこにあったお寿司屋さんに入って一番安いセットをいただきました。おいしいんですけど、なんか大将パワハラっぽくない?もやもや。

出国

出国手続きのあっけなさよ。楽すぎて、「海外に行くんだ!」というわくわく感が皆無ですね。スタンプは絶対にもらいたいタイプです。ウィンドウショッピングもそこそこに搭乗口に向かうと、インドの方がたくさん。日本人は全体の二割といったところでしょうか。

JL753便ベンガルール行の搭乗が始まりました。まあまあの混み具合。イヤホンジャックを探すこと5分。右後ろのお兄さんが教えてくれた。機内アナウンスは日本語、英語、ヒンディー語なんですね。ベンガルールのあるカルナータカ州はカンナダ語圏なので、機内では聞きなれない言葉を聞くんだろうなと想定していたのですが、前の人も後ろの人もヒンディー語を話されていました。7月に『K.G.F: Chapter 2』のトーク付き上映会に行った際、字幕監修の亀池彩先生が「カルナータカは南インドの州だがタミルナードゥと異なってあまりヒンディー語への抵抗がなく、人の往来も盛んで…」とおっしゃっていたことを思い出す。
機内食は和食を選択。主食は炊き込みご飯でした。さすが成田のJALロイヤルケータリングだけあってめちゃくちゃおいしいです。機内食の味に航空会社は関係ないですよね(笑)。まずいまずいと評判のアエロフロート・ロシア航空の機内食を食べた際、成田発ではおいしくて感動したのですが、モスクワ発は極めてまずかった。ベジタリアンメニューをはじめとした特別食をリクエストされた方が多く、普通食の私へのサーブはかなり後。ドリンクはやはりスカイタイムです。夕食が終わると着陸前の軽食がボックスで早々に配られました。

トビタよ、これがインドの光だ

映画を観よう。こ、これは、John Wick 4があるじゃないか!フライングしたら部活のキアヌ・リーヴスガチ勢に恨まれます。代わりに見つけたグランド・イリュージョン(原題: Now You See Me)を観ます。キアヌ推しの彼女はジェシー・アイゼンバーグ推しでもあって、「これ見ろこれ見ろ」とずっと圧をかけられていました。
着陸直前には軽食のサンドウィッチをつまみながらブラフマーストラ(原題: Brahmastra Part One: Shiva)を観ます。劇場公開時にも思ったのですが、ぶっちゃけあんまりおもしろくないですよね…アーリヤーちゃん推しじゃなかったら爆睡してたと思う。あ、歌はどれも大好きです。

そんなこんなで降下をはじめます。電気がぽつぽつ。あちらがベンガルール市でしょうか。暗闇なので見えませんがコラール・ゴールド・フィールズ(先述のK.G.F)をかすめてちょうど日付が変わるころ、ケンペゴウダ国際空港に着陸しました。みんな大好きトビタくん、インド上陸です。

8月27日

Welcome to India

ケンペゴウダというのはベンガルール市の創設者です。インド人がぞろぞろと入国審査を終えていくのを片目にe-visaあるいはvisa on arrivalの外国人20名ほどは手前のブースに集められます。手際いいですね。サクサクと進みます。盗み聞きによると、後ろにいる18歳になりたての人は私よりとんでもない弾丸旅行をするそうです。
ところで、みんな紙を持っている。「え?あれ印刷いるの?」とあせる。しかも私のe-visaはベンガルールではなくデリー着になっています。ま、大丈夫でしょ。どうも皆さんが持っていたのは申請フォームを印刷したものらしく、e-visa発給通知のe-mailを見せたらokでした。まあ、電子ビザを印刷しろだなんて日本みたいなことは他じゃありえないよね…

マジェスティック

預け荷物をピックアップしてsimカードを買いに行こうとしたのだが、お店が閉まっている。ここ国際空港やぞ。うーん、街中で探すのめんどくさいし世界ギガ放題とかいうローミングでいいや。20日間で16,000円くらいだったと思う。
外に出ると、風はあるが少し蒸し暑い。とりあえずチャーエを飲みながら、どうやって町中に行くか考えよう。結局バスをチョイス。どのバスなのかわからないのでとりあえず唯一知っている単語「マジェスティック」と言ったら指されたバスに乗る。250ルピーでした。Majesticとはベンガルール市の交通の要所で、長距離・短距離バスターミナルのほか鉄道駅、メトロ駅、が集まっています。ほかの日本人はきっとみんなUberしたのでしょう。

隣のおじさんがめっちゃ話しかけてくれた。「日中関係どう思う?」とか「日印関係どう思う?」とか「チャンドラヤーン3号知っとる?」とか「日本でラジニカーントは人気なの?」とか。今日本で人気のインド人俳優って誰なんですかね。シャールク?1時間ぼこぼこの道を走って市内に到着。
このおじさんが大変なことを教えてくれた。メトロって夜中は走ってないんですね。そりゃそうか。2時過ぎなんて東京でも走ってないですね。ローカルバスターミナルからUberでホテルへ。500ルピー札しか持っていなくておつりねぇと言われて全部取られました。お前100ルピーくらい持ってるだろ。なぜUberでクレジットカードが使えないのですかね。不便極まりない。

チェックイン

6,557ルピー現地払いです。1泊3,500円。クレジットカードを挿入するも… "International Card Unaccepted" これがいわゆる詰みというやつですね。近くのATMでキャッシングもできぬ。でもお兄さん「夜遅いけん疲れたやろ、休み」って優しくて寝させてくれた。やった。
しかし、不安で眠れぬ。結局5時間も寝てないと思う。けど疲れていたので部屋を小さなゴキブリが走っていたのは気にならなかった。起きて朝食を食べて(ごめんあまりおいしくなかった)大手銀行のATMへ。キャッシング成功!肩の荷が下りました。

20ルピー

シャワーを浴びて出かけます。とりあえずメインストリートのMG Roadを歩いてみます。特に目的もなくふらついていたらオートドライバーにつかまりました。「この通りのお店は昼まで開かない。ローカルマーケットに20ルピーで連れて行ってあげる」あぁしつこい。根負け。生地厚めのクルターとジャケット?(ベストみたいなあれ)を買わされたぜ。けど後から考えるとそこまで高くなかったので良しとしよう。
元の場所まで送ってもらってドライバーがニコニコで「いくらくれるの?」と聞いてきます。「あんたが20って言ったやんけ」と思いながら満面の笑みで20ルピー渡して下りたらちょっと不機嫌そう。

カボン・パーク沿いを歩くこと15分、州高等裁判所と思しき建物が見えてきました。そこで右に曲がって左に曲がると荘厳な白い巨塔がそびえ立っています。ヴィダーナ・サウダと呼ばれる、カルナータカ州の政庁ビルです。「うわーかっこいい…」とポカーンとしていたのですが、カンナダ語と英語で刻まれた文言を見て一瞬で目が覚めました。
GOVERNMENT WORK IS GOD'S WORK

シティ・マーケット

海外のIT企業が進出して最もインドらしくない都市と言われることのあるベンガルールで、最もインドらしいと言われているローカルマーケットに行ってみます。メトロに乗ってChickpete駅で降りる。
うん、こんな感じなのね。人があふれる通りの端に敷かれた敷物に所狭しと商品が並べられ、老若男女が「いくらだよ、安いよ!(たぶん)」と連呼している。衣類に偽ブランド品、食器、野菜、花飾り、スパイス…何でもそろう。傲慢な表現ですが、多少ぼったくられたってどうせ安いのでクルターとかたくさん買ってきて外語祭で売ればよかったですね。

焼きとうもろこしやサトウキビジュースの屋台の裏に積みあがった無数の芯や搾りかすにはやせた牛が群がり、啄んでいる。もちろん牛糞の香りが鼻を刺す。メトロ駅の看板を横目に一時間ほどあてもなく歩き回る。これがインドなのか。

夕食

インド国鉄のオンライン予約ができぬ…よくわからんけど登録料金だけ取られて予約ができぬ…なんだこれ。金返せ。

気を取り直して夕食に出かけます。出かけるといっても宿から徒歩2分。チキンビリヤニをいただく。最初はいいんですよ。どんどん辛くなってくる。鼻水でるわ、水飲みたいわ、大変です。おいしいんですけどね…

宿に戻ってゴロゴロすること2時間、真夜中にチャーエが飲みたくなってきました。MG Roadに通じるBrigade Roadによさそうなお店があったのを思い出します。たぶんスタバみたいな立ち位置なんでちょっとお高いけどおいしいから問題なし。日本円に換算しちゃえば200円もしないですからね。

8月28日

迷子

やっぱり朝ごはんおいしくない…Vadaは多分好きじゃないやつだな。パサパサしとって口にまとわりついてきもい。
衣類洗剤が欲しいので近くのスーパーっぽいお店に行きます。宿の周りにはカトリック系の学校や病院が多いです。そのまま帰るのはつまらないのでモールに寄り道しましょう。モール、普通です。はい。帰ります。同じ道はつまらないので違う道を通ります。これが運の尽き。

どこかで「人間は三回角を曲がると方向感覚がなくなる」と聞いたことがあったのですが、ほんとうですね。完全に迷子だ。なぜかインターネットもつながらないし…docomoは日本だけでなく(井の頭線とかでまともに使えないの許せぬ)インドでも使えない。
ここでBrigade Road行のバスとすれ違った。ということは、真逆だ!回れ右して途中めっちゃイスラームな地区を抜けます。5月の州議会選挙で国政与党BJP(インド人民党)が国民会議派INCに大敗したのには、BJPのヒンドゥー主義的な政策に対するムスリムの反発が大きな要因として挙げられていますね。だから、南インド映画で日本を「サフラン色に染める!」とか書いちゃダメなんですよ…
Residency Roadっていう標識が見えた時、泣くかと思いましたよ。いやはや、予定外に汗をかいた。

青:往路 赤:復路

切符

クールダウンしたのち、明日のマイスール行の切符を買いに駅に行きます。ベンガルール・メトロにもSuica的なICカードが導入されているのですが、かなりの頻度でクラッシュしていて改札が詰まる。かといって毎回Tokenを買いに並ぶのも面倒なのでどっちもどっちですね。メトロのMajestic駅から鉄道駅までは整備された通路があって、行くのは簡単。ですが地下道は(おそらく)売春婦がいたりしてあんまり雰囲気が良くないかも。
駅に向かって左手の建物の中、予約カウンターは2階にあります。列はあってないようなものです。紙に出発地、行先、列車、等級、個人情報などなど記入してもっていくのですが、肝心の紙がない。床に落ちていた誰かの使いかけの紙を使います。字面がやばいですね。ともかく、無事に切符を購入。
駅前は片足ない人が寝っ転がっていたり、物乞いが多くいたり。メトロ駅に戻りますが、セキュリティーチェックを受けずに出口から入ってめっちゃ怒られました。

切符を買うことに成功したら食欲がわいてきた。そういえばCAさんがベンガルールはカフェがたくさんあるとかおっしゃっていたのでカフェに行こう。メトロ駅前のカフェでオレガノをたっぷりかけたボロネーゼを食べる。おいしい。

What Jhumka?

インドに来る前から楽しみだったこと、それは推しの新作を観ることである。推し歴は短いが、好きになったら一緒でしょ。実をいうとヒン科に来たのも推しのせいかもしれない。メトロでSandal Soap Factory駅に向かいます。もしかしてマイスールサンダルソープの工場?チケットカウンターのお姉さんがAre you going shopping?と言ってたような気がするけどリスニングの自信がない。

ヒンディー語は隠されている



Orion MallのシネコンPVRで観ます。カウンターでチケットを買いますが、ここでヒンディー語が登場。チケットのQRを送るのにインドの電話番号が必要なのだが私は持っていない。मेरे पास इंडियन फोन नंबर नहीं है ってやつですね。

「あんたヒンディー語わかるん⁈」「ちょっとね」「学生?」「うん、大学一年生」「なにやっとるん?」「ヒンディー語」「え、日本でヒンディー語勉強するところあるんや(笑)」「専攻は?」「ヒンディー語」「え、4年間ヒンディー語しかやらへんの?(爆笑)」
"マイナー"言語は楽しいぞ。

上映まではモールをふらふら。Fabindiaというお店でオレンジのクルターを購入。メンズの仕立てなのですが、これを着ているとかなりの確率で女性に間違えられました。別にいいんですけど、後々デリー・メトロのセキュリティーチェックのおっちゃんがきょとんとした顔でladies udhar meinと言った5秒後に気まずい顔するのが面白かった。マックの広告にはタラクさんがいました。ベジ・マハラジャマックを注文。食べ応えありすぎですね。牛肉のパティの代わりにトウモロコシのコロッケが入っていておいしい。
肝心の映画は、Rocky Aur Rani Kii Prem Kahaaniという作品を観ました。もうAliaちゃんの魅力とパワーがこれでもかと炸裂していて、最高でした。個人的2023年ベスト4の映画です。

8月29日

Vande Bharat Express

昨日切符を買ったKSR Bengaluru駅に戻ってきました。電車番号とホームを確認して、ひたすら待ちます。KSRは19世紀初頭に活躍したカルナータカの革命家Krantivira Sangolli Rayannaの頭文字をとったもの。
ところで、インドではISBTやらITOやらKSRTCやらTSRTCやら略称を大量に目にしました。わかりにくいったらありゃしない。弊学ヒンディー語研究室が大昔に略称をひたすらまとめた本を作ったそうで、図書館で読んでみたのですが、狂気です。

チェンナイから10:10に到着するらしいが、なんと4分早くやってきた。これがインド自慢の新型準高速電車ヴァンデーバーラト・エクスプレスです。車内は日本基準でいうと、いたって普通の快適さ。ごみの回収も行われます。運賃がほかの列車より高いので客層もよい。定刻10:20に発車します。マイスールまで515ルピーです。食事が出ると聞いていたので朝食は極めて適当に済ませてきたのですがサービスは時間帯によって異なるらしく、この区間はお茶とお菓子だけでした。さすがに空腹なのでカップラーメンに課金します。電車は定刻より5分早い12:15にMysuru Junction駅に到着しました。

Lok Sagar

うーん。オート、この距離で100ルピーですか?なめられてるなあ。言葉ができないと値切れないからつらい。
ホテルにチェックインしますが、料金先払いしていたのにレセプションで未払いって言われて、いや払ったがなと問答すること数分。チェックインしてから「払われていました。返金します、ごめんなさい」と電話。許す。このホテルは当日予約で1泊4,500円とフツーにお高いのですが、何がいいかって、お湯が出る。お湯大好き。

少し休憩したのち近くを歩きます。5分も歩けばマイソール宮殿ですが、今日はスルー。ローカルバスターミナルの横を抜けてデーヴァラージャマーケットへ。ベンガルールのシティマーケットより整然としていて、静か。Guru Sweet Martに先週(パキスタンフェスティバルで)見たお菓子が売られています。ジャレビーです。5個と言ったつもりが50ルピー分渡された。

RRR

着いたばかりですが切符を買いに駅に向かいます。ケチくさく歩くこと20分。じろじろと視線が突き刺さる。年配の人より中高生当たりの人たちに見られます。だからって何かが起きるわけではありませんが、疲れます。
なんかめっちゃならんどるし列進まへんし。窓口は3つありました。左は何人分でしょうか、えっぐい数の切符を買っていました。右に並ぶ。駅長さんかなぁ。本部から来ました感があふれている人がIdhar mein it will take 3 hours udhar mein fasterと言ってます。よって真ん中に並ぶ。1時間は待ったかな。真ん中のおばさんは仕事が細かい。チェンナイから先どこ行くの?って決めてないよそんなの。できるだけ早い時間に着くのが安心ですから19:20着の20608 Vande Bharatと紙に書いて出しました。しかし発券されたのを見ると12008 Shatabdi Super Fast Expressと書いてある。21:30着です。まあいっか。

街中に戻って夕飯を食べる。「歩き方」にも載っているしTwitterでも見たRRRというレストランに行きます。ラージャマウリのRRRとは無関係です。そういえばチェンナイにはKGF Biryaniというお店があるらしい。マトンビリヤニを注文。えーっと、後から調べたところ、あのバナナの葉っぱは水拭きするのね。ジェスチャーしてくれてたけどわからんかった。

8月30日

スイカ

このホテルの朝食がかなりおいしい。品数はないけれどもめちゃくちゃおいしい。宮殿に行く前に再び街を歩こう。
スイカ食べたいなぁ。おっちゃん、おれ1つでいいって言ったよ… 2つ押し付けて2つ分お金取るってそれはないよ…まあ定価なので良しとしよう。スイカ2スライスが今日の昼食。

片手で持つの難しい

スイカ屋台の近くにいたニキが話しかけてくる。「マイスールといえば3選!サンダルソープ、シルク、エッセンシャルオイル」らしい。20ルピーでローカルマーケットと政府公認なオイルのお店に連れてってくれるらしい。20?ほんとかよ。何度も確認したうえで乗った。
ローカルマーケットはデーヴァラージャよりも静か。淡々と野菜や果物、香辛料が売られています。お店。めっちゃ説明してくれる。外国人観光客も買いに来るようで(捕まったのではない、と信じる)説明書きは9言語対応。日本語もありました。特にサンダルオイルは日本で買うよりずっと安いです。サンダルウッド(白檀)の話はしましたっけ?

問題はそのあと。もう一つ連れていかれたお店がツーリストからぼったくる系のお店でしたね。立派な建物に暇そうな店員がたくさんいるやつ。

マイソール宮殿

物売りがうるさい。(彼曰く)サンダルウッドの扇子を400ルピーで買わんか?と。50ならいいぜと言ってもしつこい。あきらめろよ。最終的に75でいいよって言ってたのかな?買わなかったけど。
入場料は100ルピー。外国人料金です。靴は2ルピーで預けます。日本人女性2人がいました。しゃべらなかったけど。

マイソール藩王国時代の1912年に建設された壮大な宮殿で、ヒンドゥーとイスラームがミックスしたインド・サラセン様式の建築。藩王国の裕福さがよくわかります。藩王が優秀で経済・社会的レベルがかなり高かったそう。内部は一応撮影禁止らしいです。一応。
外で写真を撮ってくれたケーララのお兄さん、ありがとう。

インドナンバーワンの観光地

キングフィッシャー

『歩き方』に乗っていたホテルのレストランで食べる。カルナータカ州では18歳から飲酒が認められています。人生初のおビール。何がおいしいのやらさっぱりわかりませんでした。以上。
Paneer Tikka 340Rs、Butter Chicken 400Rs、Roti 50Rs、Kingfisher 130Rs。

8月31日

サニール

朝ホテルの周りをうろついていたらオートドライバーに捕まりました。サニールっていうらしい。駅ノートみたいなやつを見せてきた。フランス人、台湾人、イスラエル人、イタリア人、日本人、韓国人…いろんな観光客を乗せてきたらしい。なんかよさそう。チャームンディに連れて行ってくれるそう。山を登ると言ってガス代を請求されたが、相場がわからん。結局合わせて1500ルピー取られて、「あぁぼったくられた」と落ち込んでいたのですが、S先生曰く妥当らしいです。ほんとかよ。信じないぞ。ガイドはめっちゃよかったけど…

(帰国後考えなおしたんですけど、うん、やっぱりウルトラぼったくりだな。前に乗せた観光客の写真を見せて安心させようとしてくるドライバーはどれもぼったくりだと思っておきましょう。でもさ、説明はちゃんとよかったし、チェンナイニキよりは良心的な価格だからやっぱり妥当なの…?わかんないよ)

12008 Mysuru Chennai Shatabdi Super Fast Express

駅チカのマックのドライブスルーでウォークスルーしてチーズバーガーを食べたのち、プラットフォームへ。
ヴァンデーバーラトと比べるとまあ汚いし小さなゴキブリもいる。けれども許容範囲。向かい合わせの席が割り当てられました。右は家族連れで正面が学生?子供にめっちゃ蹴られました。私も向かいの女性も爆笑。14:15発21:30着の予定です。Super Fastと言っても基本的にはまったく速くなく、ただ途中駅を通過するというだけ。デカン高原からチェンナイまで山を800mほど下るのですが、最後のほうは120km/hで坂を下っていて、ブレーキがちゃんと効くのか怖かったです。

おいしすぎる


懐かしのKSR Bengaluru駅を過ぎ、Dr M.G.Ramachandran Central Railway Stationに定刻21:30より少し早く到着。とりあえずチャーエを飲む。そしてメトロでThousand Lights駅へ。例によって窓口で行先を告げてお金を払うとチケットがもらえる。メトロを出たらすぐそこにホテルがあるはずなのだが、暗くてわからん。オートに捕まって、無理やり乗せられて、100mも走っていないのにちゃんと金取られた。

9月1日

オッペンハイマー

外資系のホテルですから、朝食バイキングも豪華。レストランのお兄ちゃんがめっちゃいいひとで好き。

チェンナイを歩こうとしたんですよ。けど、街が大きいわ暑いわ、田舎からやってきた人間には都会すぎた。精神を完全に削られてしまったので心のオアシスこと映画館に行きますね。

ショッピングモール併設のシネコンで、メトロ駅から近いはず。しかし私はここでも方向音痴を発揮して、真反対の方向へ行ってしまいました。なんだか貧しそうな雰囲気。物乞いのおばあさんにお水をあげた。
暑いのでアイスを食べる。なんとレギュラー2カップ。おいしかったです。

今日観るのは『オッペンハイマー IMAX英語字幕・インド検閲版』あんまりノーラン作品にはまったことはないんですけど、非常に面白かったです。はたして日本配給のビターズ・エンドさんはIMAX版を持ってきてくださるのか、35mm版を持ってきてくださるのか。
本当に豪華絢爛な内装のシネコンで、慈善団体の人が寄付を募っていた。隣人愛の精神を発揮して1,000ルピーを寄付。20食くらいになるそう。一つ一つ写真が送られてきました。
観終わったらもうすっかり日が暮れている。月がとてもきれいでした。

ひとりぼっち

孤独について考える。私は高校時代の週末は基本的に一人で誰かと出かけるということをほとんどしなかった。それで楽しかった。だからボッチ耐性があると思っていた。けれど、今は一人でいることが寂しい。
ある友だちが「おひとりさまが好きな寂しがりや」って形容してくれた。なんてめんどくさいタイプだ。
一人でいて寂しいだなんて思う日が来るとは思わなかった。孤独死ってこんな感じなのかなぁ。恋愛がなくて寂しいのではないと思う。ただ話せる人がいなくて不安。いや、どうなのかな。
幸せってなんなのだろう。考えているうちに干からびてしまいそう。

9月2日

Jailer

今朝はまずラジニカーントの新作『Jailer』を観ます。かつて最強看守として名をはせた男が、捜査中に行方が消えた警官の息子を探す…というストーリーで、重厚なサスペンス・アクションでした。まあまあ面白かったです。ホテルから近いPVR Sathyamにて鑑賞。

おいしい

Uber Autoでちょっと離れたSri Ramakrishna Mathに行きました。とてもかわいらしい聖堂で、内に入るとお祈りする人で静謐な雰囲気でした。さっぱり読めないのですが、ベンガル語の看板がありましたね。

If you want peace, do not find fault with others  -Sri Sarada Devi

いい言葉。

ここから少し歩くとガイドブックでよく見るザ・チェンナイな寺院があるらしいので行ってみよう。
その前に小さな寺院(Arulmigu Veleeswarar Thirukovil)に寄り道。ご飯を頂きました。地べたに座って右手でいただく、とてもおいしかったです。

こころ砕ける

そして隣にあるのがカーパーレシュワラ寺院(Kapaleeshwarar Temple)。ゴープラムが色鮮やかです。ここでやられました。やっぱり心が疲れていたのでしょうね。こういう観光地で「ガイドするぜ」って声をかけてくる人についていったらダメなんだってば…めちゃくちゃお金とられた。「本堂(異教徒は入れない)でお布施してくるから外で待ってて」って言われたから待ってたけど、絶対あいつの懐に入ってるよな…
物陰でお金を求められた。ここで「これはあかんやつや」とピンと来たんですけど、抵抗できなかった。またこのような機会があったら"ガイド"が離れたすきに姿をくらませよう。それに、絶対にお金を渡さないぞ。

有り金ほぼすべてをとられる15分前

落ち込んで外に出る。雨に降られたからオートに乗ったんですけど、このニキもね…

「Thrimayilai駅まで」「サントメ聖堂とかビーチとか行こうぜ、安くするよ」「さっきさんざん取られたから金ないねん」「いくらあんの」「300ルピー(もうちょいある)」「えーで」「300しかないって言っとるやん。駅で下して」「300でえーから観光な」「ほんまかよ…」

観光はよかったですよ。でもお店に連れて行かれたんですよ。金ないって言っとるのに。おもしろいことに、めちゃくちゃ落ち込んだテンションで店に入っていったら店主に慰められました。「そんなこともあるよね」って。このお店の人はムスリムなのですが、めちゃくちゃ神像を売っている。「偶像禁止じゃないの?」って質問したら、まず、We are not good muslimsとのこと。そして、「これはイスラーム像じゃないからいいの」、「いけないことをして稼いでるんじゃないからいいの」、とのことでした。なるほど、なるほど…?
もちろん何も買わずにお店を出て再びオートへ。ニキ、800ルピーに値上がりしました。「こんなに時間使って回ったのに300はありえないよ」「ATM行くぞ」とか言ってキレだしたので、こっちもブチぎれた。300でも相当高いのだが300置いてオートを"飛び降りる"。相当吹っ掛けた額なのでオートを降りて後をつけてくることはありません。ほんと、街中で3桁なんてありえないんだよ。なんで300も置いてきたのだか。人は経験を踏んで強くなる。そろそろ怒ることを覚えなきゃね。

ホテルに戻ると、やさしいレストラン兄が「チェンナイどう?」って聞いてくれた。「ちょっと、都会過ぎて、いっぱいいっぱいで…」「そうですかぁ、明日はいいことあるといいですね。おやすみなさい」好きぃー!、ってかあなたどんだけシフト入っとるん?

ちょっと人間不信になった。悲しくて、半泣きで友達に電話した。日本は夜遅いのに、つきあってくれてありがとうね。

9月3日

誠実さ

フライトは午後なんですけど、こころ砕けたので早々空港に行きます。メトロで一本と非常に便利。このチェンナイメトロ、ヴィジャイの『マスター』という映画ではJDが大暴れし、ヴィジャイ・セートゥパティの『'96』映画では非常に印象的なシーンの撮影に使われています。
時を経て12月19日に『'96』を観たのですが、「誠実さって何なのかな」と考えさせられました。恋ってむずかしい。

チェンナイメトロ空港駅

チェックインを済ませてロビーで待っていると、IndiGoのGSさんに「写真撮って」と言われた。いろいろと説明をしていたが、わたくしの英語がなまりすぎていてさっぱり聞き取れず。まあいいや。
空港で腹ごしらえにエッグビリヤニを食べました。辛さ控えめでありがたいですね。

夕日がきれい

電光掲示板でデーヴァナーガリーを読む練習をします。ドゥルガープル、ハイダラバード、デリー、ハイダラバード、ベンガルール、マドゥライ…
IndiGo、いい雰囲気。CAさんの制服がかっこいいし、ブルーのアイラインがおしゃれで素敵。
マドゥライに定刻で着陸しました。雨上がりで、雲が夕日に照らされて幻想的です。いい気分。けどプリペイドタクシーで1000ルピーも取られた。やってんな。

風も心地よい

Madurai Residencyという非常に良いホテルにチェックイン。心なしか旅が進むにつれてホテルのランクが上がっている。部屋の冷房設定温度が20度から変えられなくて、とっても寒い。近くのモスクのアザーンが響いています。近くの食堂でチャーエを飲んで寝る。お茶入れのおじさんにお金を渡すんじゃなくてレジで先払い&食券制なのね。

9月4日

ガーンディー博物館

まだオートがトラウマになっていて怖いので、今日は歩きます。ホテル朝食はまあまあ。マドゥライはタミル・ナードゥ州2番目の都市ですが、旧市街は歩きでも回れる規模です。町のシンボル、ミーナークシ・アンマン寺院を回って北東部へ。
とっても暑いです。Vaigai川にかかる橋を渡るのですが、これはインド共産党の旗でしょうか。鮮やかな赤がはためいています。右折して左折して右折する。長い通りの奥にあるのがガーンディー・メモリアル・ミュージアム。彼とインド独立をたどる時系列のパネルや、ガーンディーが最期の日に来ていた服(ドーティかな)などの展示があり、見ごたえ抜群。地域基礎の授業で習ったことも書いてあります。小学校の遠足でしょうか、子供たちがたくさん来た。「ラジニのJailer観た?」って聞かれたので嬉々としてYes Yesと答えました。かわいい。

ハンドルーム

「マドゥライはコットン製手織りタオルの生産で有名らしく、『持ち帰りたいインド』(誠文堂新光社)という本で紹介された工房がある」とネットで読んだ。というわけでそこに行ってみる。
ガーンディー博物館から歩きで行ける距離です。西に進んで路地に入るとありました。Saraswathi Handloom Textilesです。バスタオルを10枚買って976ルピー。どんなものが欲しいかを伝えると所狭しと積んであるタオルからおじさんが「これどう?」と見せてくれるインドスタイル。マサラバッグみたいな丈夫な手提げ袋に入れてくれました。この袋、とても便利で重宝しています。
一仕事終えた私はホテルに戻りました。道中チャーエを飲む。甘い。うまいったらありゃしない。ごろごろしていると17時になっておなかがすいてきた。昼食無しですからね。

ジガルタンダ

例の食堂でマサラ・ドーサを食べる。もうシステムがわかっているのでこっちのもん。レジで注文して、キッチンのカウンターに食券を持っていく。
お味は…めっちゃおいしい💓
サンバルもおいしいし、ココナッツチャトニーが辛くなってきたときに良き。最高です。60ルピー。食べ終わったら手を洗い、バナナの葉をごみ箱に捨てて食器は返却口に戻すと。

Sree Vari Bhavan

まだ18時で明るいので再び街を散策。食後にマンゴーラッシーを飲みました。おじいさんが黙々と作ってくれる。絶品。旧市街西部を当てもなく歩きます。あふれるごみにたかる牛さんたち。駅前の映画館(行けばよかった…)にぞろぞろと集まるおじさんたち。
日が暮れたところで気になるお店を発見。ジガルタンダのお店です。ジガルタンダは名前こそヒンディー語(jigar(心)+thanda(冷たい))ですが、マドゥライ発祥。暑い夏には欠かせない、涼しい飲み物です。牛乳をベースに、アーモンド樹脂やシロップ、アイスクリームなどが入っています。

『ジガルタンダ』って映画がありますよね。あれはマドゥライが舞台のギャングものです。『ジガルタンダ(無印)』は未見なのですが、続編(前日譚)の『ジガルタンダXX(Double X)』はオールタイム・ベストに絡んでくるほど素晴らしい、とんでもないパワーを感じる、最高の西部劇でした。

9月5日

ティルマライ・ナーヤカ宮殿

今日は旧市街南東部に行きます。いつも通り朝は遅く、ゆっくり食べる。再びホテル周辺をぐるぐる歩いてから向かいます。アザーンはここから響いていたのね。
途中おなかがすいたので屋台でサモーサーをつまむ。10ルピーでした。あぁおいしい。
曲がる角を間違えたので宮殿の外側を一周することになった。むこうに色鮮やかな教会が見えるので行ってみよう。道を渡ると、ありました。白と水色がとってもかわいい、多分カトリックの学校(St. Mary's Higher Secondary School)でした。
ぐるぐるまわって入口に着いた。外国人料金で高かった気がするが、レシートが行方不明。ティルマライ・ナーヤカ王朝の宮殿で、1636年に建設されたそう。現在残っているものは当時より小さいとのこと。階段に腰かけておしゃべりしている家族やカップルがいてうらやましかった。訪れた人によって壁に容赦なく文字が刻まれているのが、ふだん見慣れなくて不思議な感覚。

ターリープレート

よくインネパ料理店で観るあの銀の定食プレート、買ってきました。重さの量り売りなんですね。びっくり。コップも勧められたけど、たくさんあるので却下。嬉々として持ち帰るも、スーツケースに入らない。お土産を買うことを忘れていて、もう一つ大きいほうのスーツケースを持ってくるんだった。ターリーはリュックで運びます。
夜ご飯は例の食堂で。今日はオニオンドーサ。マサラ・ドーサより辛くなくて、食べやすいけど物足りないかも。

ミーナークシ・アンマン寺院

さあ、マドゥライの象徴ミーナークシ・アンマン寺院に行きます。南インド最大の、ヒンドゥー教の巡礼地で、東西南北四つの入口にそびえ立つ巨大な塔(ゴープラム)は圧巻です。昼間は物売りがたくさん店を出していますが、夜なので静か。携帯電話等の持ち込みは厳禁なので預けます。言うまでもなく靴も脱ぎます。預けるところもあったけれど、端っこにおいておけば大丈夫。
西から入って外側の回廊を東に歩きます。50ルピーって書いてあったけれど、ただで入れてくれました。中に入ると聖なる池(語彙力)の真ん中に塔が立っていて、それを囲むように回廊が造られています。厳かだけれどどこかのどかな雰囲気で、心が洗われました。

マドゥライはいいぞ

9月6日

念願のミールス

このホテル、新聞を配ってくれるんです。せっかくなので読んでみましょう。タミル・ナードゥの州知事がインド人民党を批判しています。見出しは "BJP using religion to hide its shortcomings, trying to destroy unity among people: CM" (The Hindu -Tamil Nadu)

さ、例の食堂で念願のミールスにありつく。バスマティライスをサンバル(豆と野菜の煮込み)、ラッサム(酸っぱ辛いスープ)、ダール(豆カレー)、チキンカレー、ポリヤル(炒め物)、ウールガイ(漬物)、パパド(せんべいみたいなあれ)、ヨーグルトが囲んでいます。となりのお兄さんの真似をして食べる。
まず、サンバル以下(単純にお皿上のスペースが少なくて食べにくいから)とパパドをどける(湿るとせっかくのパリパリが失われてしまう)。そして、少しずつバスマティライスにサンバル以下をかけていただく。もちろん右手で。彼らはどうしてあんなに上手く手づかみできるのか。慣れですね。
後半は辛くて辛くて汗が噴き出していましたが、おいしく完食しました。大満足。

ポリヤル食べ放題?

食堂のおばあちゃんがタミル語で何かを言ってくれている。二人とも笑顔だからきっといいことなんだろう。けれども、わからない。悔しすぎる。来年タミル語を履修して出直します。

聖地

ペリヤール・バススタンドに来ました。時刻表がタミル語オンリーで、英語もないので全くわからない。空港行きがどこから出るのかもわからない。聞いてみたけどあっちってどこだ?挫折。タクシーに乗ります。

この町は本当に人が親切で良かった。
もう一度、マドゥライはいいぞ。

マドゥライ空港、本当に何もない。すべてがのんびりしている。
こうしてタミル・ナードゥを飛び立ち、テランガーナに向かいます。降機するとラナさんの広告が!ベンガルールではヤシュさんのを見かけましたが、俳優が鉄骨の広告塔になってどうするんですかね。

タクシー?乗りませんよ。Uber一択です。タクシーニキはUber価格の3倍吹っ掛けてきました。19:30ごろ、我々「民」の聖地にたどり着きました。"Ramoji Film City"、その看板が見えた時にはもう感動しましたよ。ホテルの部屋はまあおしゃれで、ダブルベッドが2つある。ティファニーみたいな配色。お値段は…リゾート価格ですね。ラッシーが349ルピー、Bottle of Waterが150ルピー(街中じゃ10ルピー/500ml)。このシターラホテルは必ずしも映画スタジオの観光客向けのホテルというわけではなく、結婚式なんかもやっているらしい。また、撮影中の俳優さんたちも泊まるそう。スタジオ・ツアーのチケット代金とセットで1泊15,000円。市内からバスで日帰りすべきですね。

9月7日

ジャイホー

もう、スタジオツアーが始まる前からテンション爆上がりです。始まるといっても集合時間があるわけではなく、各々バスに乗ってコースを回っていくスタイルです。途中下車はできないので、基本的に好き勝手に歩くことはできない。ガイドさんが英語で説明してくれます。我々は「あ、ここラーマが釘を撒いてジェニーの車をパンクさせたところだ!」とか思いながら楽しむわけですね。「これはKGFで使われたよ」とか、「マガディーラの階段ね」とか。チェンナイ・エクスプレスの電車&駅セットは撮影中で入れませんでした。
涙腺が崩壊しそうになったのが、遠くに見えるバーフバリの「岩」。カッタッパ…(泣)

ジャイ・マヒシュマティ

そしてみんなお待ちかね、『バーフバリ』のセットへ向かいます。緻密な模型がお出迎え。門を進むと、あの景色が。「エーッサ、ルッドラッサ♪」私は一人でキャーキャー言ってました。これアンジャリさんのツアーで行ったら絶対超楽しいやん。マヒシュマティの旗が風を受けていてね、もうやばい。王座にも座りました。写真撮ってもらった。バラーラデーヴァの銅像は大きすぎて二分割されています。

ఇది నా మాట నా మాటే శాసనం!(この宣誓を法と心得よ!)

ニキ4人組と写真を撮った。彼らとツアー後半のショーを一緒に回りました。ラモジ・ラオ氏が一人で世界最大の映画スタジオを築き上げたと思うと、なかなかに胸熱ですよ。帰り際に彼ら、「このバスだぜ、アーイエアーイエ」って言ってきた。ほんとかよ…嫌な予感は的中。遠い遠い駐車場にたどり着きました。こんなところで下されても困るので運転手さんに「ディスバスホテルナヒーン?」とかいう意味不明なヒンディー語で懇願。ホテルまで連れてってくれました。感謝。

夜、レストランで食べました。多分ここはレストランじゃなくてルームサービスが主流なのだろうな。ガラガラ。料理はとってもおいしかったんですけど、ボリュームがあって食べきらんかった。というかキングフィッシャーのおつまみを食べすぎた。

9月8日

ラクディカプル

ラモジ最寄りのメトロ駅L.B.Nagarからホテル最寄りのLakdi-ka-pulへ。40Rsでした。ハイダラバードはイスラーム圏でもありますからウルドゥー語話者がそこそこいるようです。駅にはテルグ語、英語、ヒンディー語、ウルドゥー語の表記が、車内では英語、テルグ語、ヒンディー語の放送があります。

Lakdi-ka-pulは「木の橋」という意味なのですが、どこに木の橋があるのかわからずじまいでした。まだ早かったのですが、チェックインできました。やっぱり旅が後半に近づくにつれてホテルのランクが上がっている(Best Western Ashoka)。

ビリヤニ!

ハイダラバードと言えば、ビリヤニ。ビリヤニと言えば、ハイダラバード。夕飯はビリヤニ一択です。ホテルからひたすら歩いてCafe Baharに向かいます。有名なレストランらしく、偽の"支店"があるとか。スパイスと油分は弱めで、立ち上がるギーの香りがたまらん。チキンにもよく味がついていて、ジューシー。バスマティライスの色づきがいいですよね。お家でビリヤニを作ってみるんですけど、こんなにきれいに色がついてくれない。

わざわざスプーンを用意しなくたっていいのに(笑)

RRR

このままフセイン・サガール湖岸に出てしまいます。16世紀に造られたとっても大きな人工湖で、ハイダラバードとスィカンダラバードを結ぶ交通路として機能するほか、街の水源になっていました。湖岸の道にインド独立に貢献した偉人の銅像が立っているんですが、ここに彼らがいるんですよ。アッルーリ・シータラーマ・ラージュとコムラム・ビームが。ビームにたどり着くころには日が暮れてしまいました。

右折してメトロ駅に向かう道中、モールがあった。シネコンもあった。よし、映画を観よう。アニュシュカ・シェッティ主演の『Miss Shetty Mr Polishetty』を鑑賞。最後が好きじゃなかった。メトロ駅に急ぎ、ほぼ終電に乗ってホテルへ戻る。途中のMG Bus Station駅で乗り換えるんですけど、チケットに乗り換えホームが印字されていて親切。あと、この駅の階段の整然さがすごく好き。

9月9日

ゴールコンダ

ホテル朝食をたらふく食べて、私の遅い朝が今日もスタートしました。Uberでゴールコンダ要塞へ行きます。ここでは『ヤマドンガ』が撮影されたのですが、修復が進んでいて同じ場所とは思えなかった。多分オフィシャルなガイドに捕まって、スマホ渡せって言われて写真を撮られた/撮ってもらいました。ガイドは1000Rsって言われたので拒否。トラウマがあるんだごめんよ。だいたい、英語で聞いたってほぼなんにも頭に残ってないんですよね、ということをチェンナイで学んだし。

まだまだ上があります

ゴールコンダ要塞、とっても風光明媚でインスタ映えします。石碑板がありました。アラ科の人が読めないってことはウルドゥー語なのでしょう。なかなかに息が上がりますが、一番上まで登ってみるべきです。絶景が待っている。途中でパイロットニキに出会った。インスタ交換したぜ。

Jawan

帰り道、雨に降られた。なんか高いけどしょうがないのでオートに乗った。15分くらいしか降っていないのにところどころ大きな水たまりが。道の排水が弱いですね。

ホテルで休息したのち、メトロでPunjagutta駅に向かいました。そこのモールでシャー・ルク・カーンの新作『Jawan』を観ます。
一応ボリウッドですけれど、アトリ色が前面に出ていてもうタミル映画ですよこれは。なぜか字幕がない…मैं कौन हूँ はわかったよ。でも、決めセリフがわからない。涙。
っていうのを基礎演習の発表でネタにしました。

9月10日

チャールミナール

ハイダラバードと言えばあれだよなぁ、という感じの白い門を見に行きます。朝の運動がてら旧市街まで3.5kmほど歩く。旧市街に入ると急にイスラームの世界が広がっています。文字がね、違うの。物売りの雰囲気も違った気がする。

Char Minar行のバスもあった

人でごった返すチャールミナールを抜けて、チョウマハラ宮殿に行きます。「入口こっち?」「そうだよ」「ありがと」「教えてやったから50Rsくれ」「はぁ?」観光地だからしょうがないけれど、疲れるなぁ。
中に入るととても静かで居心地が良い。王座とシャンデリアがまあきれいなこと。庭園も美しいです。博物館にもなっていて、器や刀類も展示されていた。外国人料金400Rs。なんかむかつく。お昼はマトンビリヤニです。MG Bus Station駅まで乗り合いオートを使います。10Rsだと思っていたら50Rsだった。安いからいいけど。

大雨

夕方、とんでもない雨が降ってきました。おとといの映画館に再び行くのですが、とても歩きは無理なのでUber Auto。ドライバーから電話がかかってきましたが、テルグ語で何を言っているのかわからないのでフロントのお兄さんに通訳してもらいました。道が川のようで、オートの床が水にかぶりそうだったと言えば伝わるでしょうか。この映画館、地図で見るとスィカンダラバードにあるんですね。おととい歩いてきた道がハイダラバードとの境界線らしい。Rocky Aur Rani Kii Prem Kahaani、2回目です。

9月11日

ハイダラバード空港

このホテルは本当に快適だった。ハウスキーピングさんがめっちゃ気さくで好き。朝食を済ませてラジヴ・ガンディー国際空港に向かいます。Uberを予約してありました。出発予定時刻の3時間30分前です。朝なので混んでいるかと思ったのですが、バイパスはガラガラでした。空港には3時間前に到着。
預け荷物のスキャンの扱いがわからない。カウンターの手前にあるスキャナーに通してからチェックインの列に並ぶべきなのでしょうか。結局今回は何もせず並びました。受け取ってくれたってことはよいのでしょう。
保安検査を抜けると、これは大変。買い物天国です。いやこれは購買欲をそそる。しかし我慢。お買い物は次のデリーでまとめてします。手荷物が増えると厄介ですからね。搭乗口前でひたすら待つ。ただ待つのみ。

UK880便

そういえばツイッターでカンナダ映画ファンの方をフォローしているのですが、その方はつい昨日同じ便に乗ってデリー経由で帰国されていました。カンナダ映画の『Sapta Sagaradaache Ello – Side A』も観たかったのですが、見逃したんですよね…デリーでやってないのかよって思われるかもしれませんが、デリーの映画館は軒並み『Jawan』にシフトしています。すずめの戸締まりの時を想像すればわかりやすいでしょうか(私、数えたんですよ。鹿児島県の初日のすずめの上映回数。なんと80回)。インドではスターの新作封切時の上映回数が天文学的な数で、見ていて面白いですよ。その分、よほどのヒットじゃないと2週間で上映回数が減ってしまうのが難点ですが。
話が逸れました。ビスタラはFSCなので機内食があるんですね。びっくり。エコノミークラスなので量こそ少ないですが、非常においしい。コスパ良きですね。ご飯を食べてうとうとしていたらもうデリー。着陸前から空気が汚いことだけはわかりました。遠くが見えない。

何はともあれ、やっとヒンディー語圏にやってきました。

ホテル外した…

預け荷物をピックアップしてUberで宿に向かいます。やっぱり後部座席のシートベルトは使えません。安宿街でおなじみニューデリー駅西側メインバザールがあるPaharganjのお隣、Jhandewalanという地区にある宿です。
まずまずのお値段と結構いいレビュー。チェックイン時にできれば現金で…と言われました。嫌な予感。ほかに泊まっているのはインド人だけだそう。ふーん。部屋に入る。臭う。棚のペンキが乾いていない。マットが汚い。小さなゴキブリ2匹。シャワールームを開けると、今まで見たことのない特大サイズのゴキブリ1匹。

絶叫。

なんやねんこいつ

コンノートプレイスにいけば何でもあるだろうということで、メトロに乗って行ってみます。交通ICカードが欲しかったのですが、Jhandewalan駅では在庫がなかった。コンノートプレイスのあるRajiv Chowk駅で買ったのですが、あっちだこっちだ言われて非常に疲れた。

コンノートプレイスはニューデリー駅南にある円形の商店街です。外国ブランド店からローカルなお店まで、三重の円形道路に沿って並んでいます。
何を食べるか座って考えていたら若者に声をかけられた。「自分は芸術学生なんだ」「ふーん」「なにしてるの」「夕飯を食べに来た」「一緒に行こう」「どこに」「いい店知ってるよ。ついてきて」(やばそう)「いいよ」「ビールおごって」(かなりの高級店に入る)「なんでやねん」「会えてよかった、またね」自分より若い人にたかって高級な飯を食いたかったのね。そいつが去ったあとなんと年齢確認されました。お酒は25歳から⁉なんてこった。
このお店のむかつくのが、こちらが若いとわかったら接客態度が舐めているんですね。そりゃやることはやってくれますよ。でも食べ物を取り皿にサーブしてくれない。私はなぜかラモジで一番のホテルでディナーをしたのでこういうお店のサービスがどうあるべきかを知っている。しかも、マネージャーかな、「あのbacche(子供)はなにを注文したんだ?」的なことを言ったんですね。カチンと来ましたよ。当然チップは最も低い10%です。いやでもbacchaじゃないから一応は丁寧なのか。
Tandoori Chicken Half 525Rs、Mineral Water 95Rs、Fruit Punch 295Rs、Paneer Tikka 545Rs。高い。

9月12日

朝食

朝6時に宿を出る。メインバザールで朝食をとります。RK Ashram Marg駅で降りてすぐの通りがメインバザール。歩いていると。「コンニチハ!」と言ってくるオートドライバー。メインバザールはとにかく詐欺が多いとガイドブックで読んでいたのでガン無視。「ここのお店まだ開いてないから別のところ連れてってあげる」いやこんな朝早くに開いとるお店どこもないやろ。「いいマリファナ持ってるよ」消え失せろ。
結局駅前通りのお店で食べました。店選びの基準は「コンニチハ」と客引きしてこないところ。もうね、最初から日本語で話しかけてくる奴は誰も信じないことにした。水1l、アールーパラタ2枚、ダールなんとか、チャイで250ルピー。

देश बंधु गुप्ता रोड से, बाईं तरफ नई दिल्ली स्टेशन है

ドスティ

その後北に進んで跨線橋を渡る。そうです、あの橋です。Desh Bandhu Gupta Roadです。
小声でBachaoと叫ぶ。満足。
かなり車の往来が激しい道ですね。一車線しかないので大渋滞。そのままメトロに乗ってLal Qila駅へ。

ラール・キラーakaレッド・フォートにやってきました。入口はここだと思うんですけど、まだ開いてないのでスルー。タクシーに台車をわざとぶつけたのか、殴り合いのけんかが起きていました。ぐるっと回って曲がるとバイパスっぽい道に入ってしまいました。右に曲がると、おおありました。この橋です、Old Iron Bridge。RRRでラーマとビームが出会ってドスティした橋です。完璧に脳内再生します。
しかしこの交通量、徒歩で渡るのは無理っぽい…断念してバイクリクシャーを捕まえてChandni Chowk駅まで戻ります。チャンドニー・チョークは大きな市場なのですが、ラッチュがラーマから逃げて爆走していた路地はこのあたりなのでしょうか。

ユニクロ

再びコンノートプレイスへ。またいましたよ、この時間はお店開いてないよおじさん。まあ、11時まで開かないのは事実なので30分ほどカフェで時間をつぶします。すると、日本人が来た!しかし私はシャイモードを発揮してガン無視してしまいました。
11時になったのでユニクロへ行きます。洗濯できないので下着が足りなくなったのです。すると手前でまためんどくさい若者が話しかけてきた。ハイハイと適当に言って、電話がかかってきたタイミングでユニクロに逃げ込む。故郷に帰ってきた感が半端じゃない。けど、日本で買うより少しお高いですね。レジの方がクルターをほめてくれてすっごく嬉しかった。冷房に打たれて体力が回復したところで宿に戻る。
耐えきれなかったので宿を変更します。2泊分お金を損するけれど、耐えられない。反動でこれまたいい宿をとってしまった(Best Western Darbar)。立地は微妙ですけどね。メトロから遠い。

メインバザール

メインバザール、デリー最大の安宿街で、値切る体力があるならば買い物天国。夕食に屋台でダージリン・モモを12個食べました。めちゃくちゃおいしいです。チリソースは辛いからちょっとだけ。
駅側に歩いてカレー屋さんでよく見る食器を買います。秋はちゃんとお料理する習慣がつけばいいですね。(残念ながらほとんど自炊しませんでした…)テンションあげあげ。

ラッシー屋さんを発見。ヨーグルト、牛乳、砂糖を混ぜて混ぜて冷やして。50ルピーの特大サイズを飲み干しました。これまたおいしいったらありゃしない。"एक बड़ी मीठी लस्सी" と注文したのですが伝わらず、「どれ?」って英語で聞かれて「50ルピーのやつ」と。私の発音が世紀末なのか、外国人がヒンディー語しゃべるわけねえという前提があるのか…結局Salty Lassiは一度も飲まなかった。

एक बड़ी मीठी लस्सी दीजिए 

道案内おじさん

すっかり日も暮れました。今からコンノートプレイスに行きます。メトロで一駅と歩ける距離ですがメトロに乗りたい気分だったのでニューデリー駅の陸橋を渡ろうとしました。するとおじさんが話しかけてきたんですね。「陸橋わたるのには切符がいるよ、切符手配してあげる」
あっ、『歩き方』で読んだやつ!ガン無視していたのですが、ついてくる。

「どこ行くの」「ラジーヴ・チョークまで」「歩いたほうが早いよ、(これは本当)こちらに来なさい。ところでアーグラーには行くのかい?」「あさっていくよ」「じゃあ列車のチケット手配しなきゃね」(『歩き方』で読んだやつ!)「いや車で行くんで大丈夫です」「バス?チケット買わなきゃ」「いやデリーにお住いの、インド人の先生の車で行くのでチケットいらん」

おっさんあきらめて消えました。道案内してくれてやさしいねぇ。そして「インド人の先生と行く」カードが強すぎる。

9月13日

ラージガート

ガーンディーの墓に行きます。Dilli Gate駅からバイクリキシャーに乗りました。たくさんの人が祈りをささげています。ここでS先生から電話がかかってきた。「明日9時集合、チケット代は自分で出せ」とのこと。墓石にはहे राम と彫ってある。当然裸足でお参りするのですが、熱くて熱くて。日常的に裸足だとやっぱり違うのでしょうか。

国立ガーンディー博物館に行こうとしたのですが、方向音痴を発揮してガーンディー・ダルシャンに行ってしまった。こちらには遠足の子供たちがたくさんいて、にぎやかだった。「撮って!」って言うから子供たちと写真を撮ったんですけど、かわいいったらありゃしない。

今度こそたどり着いた国立ガーンディー博物館。展示の説明はマドゥライの博物館とほとんど変わらないので内容がするすると頭に入ってくる。アメリカ人が家族で来ていました。静かなので集中できた。

Gandhiji

ディッリー・ハート

Dilli Haatはインド政府観光局が運営する市場で、入場料100Rs。奥のほうに行くとインド各地の料理が食べられるフードコートがあります。私が食べたのはなんだっけ?名前が思い出せない。

これなんだかわかりますか?

シルクのストールやスパイスを購入。インド政府公認なので怪しいお店はないと思われるのですが、公認だからといって値引き交渉が不要だというわけではないので決してストレスフリーではない。

Dilli Haatの向かいにあるローカルマーケット、INA Marketも散策しました。いろいろなにおいがします。魚や肉などなど。5分前に屠畜されて毛をむしられたのだと思われるニワトリとその血も見てしまった。新鮮ね。
スパイスはあっちより断然安い!ローカルマーケットのほうが好みかも。

夜ご飯はホテルで。やっぱりここもルームサービスが主流なよう。トマトスープ、めっちゃおいしくないですか?インネパ料理店に行ったら注文してみてください。

チャイティーラテ

FabIndiaでクルターを追加しようとコンノートプレイスを歩いていると、「今改装中で閉まってるよ、こっちのお店に来なさい」ニキがしつこい。「昼間開いてたんで今もやってるでしょ」と何度繰り返しただろうか。

よく「チャイティー」ってなんだよ、「チャイ」が「ティー」でしょ。という議論を目にしますが、私の中で決着がついた。
コンノートプレイスのスタバでメニュー表を見たんですよ。すると、Masala  ChaiとChai Tea Latteが別物として売られている。おそらく、オーソドックスなチャイがMasala Chaiで、ストレートティーにスチームドミルクを合わせたものがChai Tea Latteなのでしょう。
私ですか?パンプキンスパイスラテを飲みました。

9月14日

Saviour

道路混雑の影響で1時間遅れ。それでもデリーでさんざん精神を擦られた私にはS先生がメシアに見えた。もうかわいいよ。今日は彼の車でアーグラーに行きます。奥さんと住まわれているお家はデリーにあるのですが、彼はアーグラーに単身赴任していて、平日はアーグラーで教え子?たちとシェアハウスしているそうです。
デリーを出てノイダに入ったあたりでS先生が不穏なことを言い出した。बियर पीना न ?なんとハイウェイを降りて酒屋さんを探し出す。酒瓶6本を腕いっぱいに抱えて出てきたのを見たときは笑ってしまった。そして運転中に飲みだす、飲ませだすというね。Bira Indian Pale Ale(紫のやつ)、Kingfisherより好きかも。
途中休憩を一度挟んで3時間ほどのドライブです。

アーグラー

彼の大学(厳密には大学に相当する教育機関)に連れてこられた。今日は文学部ヒンディー文学科のパーティーの日だという。教室では詩なのか作文なのかわからないが学生たちが前に立って朗読していた。女子率高し。
わたしも前でしゃべらされた。素面ならいいんですよ。顔を赤くして酔っぱらっているんですよ。いや、お酒が入っていたからこそなんとかなったのか?簡単な自己紹介をしました。"अपनी पसंदीदा ऐक्ट्रिस आलिया भट्ट है" って言ったらウケた。推しは世界を結ぶ。
その後、職員室でサモーサーをごちそうになり、ArchnaさんとKushiさんと学内を回った。WhatsAppを交換してたまにチャットするけれど、何を話せばいいのか…せっかくの出会いなのにもったいないなぁ。

S先生の用事が済んだみたいなので、彼の家に行きます。へぇインドも靴を脱ぐんだ。夜ご飯はビールとおつまみとゆで卵。S先生のお弟子さん?と喋りながら食べる。1人は明日帰省するそう。単純に換算すると、このお兄さんたち(話を聞く限りassistant researcherだと思う)のお給料より私のアパートの家賃のほうが高い。すっごく複雑な気持ちになった。

お酒は水で薄めたら大丈夫

食後、バイクに3人乗りしてパニプリの屋台に行った。パニプリはね、実はあんまり好きじゃないんだよね…楽しかったけんいいけど。

そのあと、屋上にあがった。街中で明るいので特に星がきれいに見えたりするわけじゃないけど、ものすごく綺麗に見えた。

9月15日

最終日

朝4:30。起こされた。
「こんな早く起きてなにすんねん」と不満たらたらの私。S先生はスマホを見続けている。ならもっと寝させてよ!

癒し

ガソリン給油の後ヤムナー川へ。朝日がとってもきれいでした。牛さんもかわいい。屋台でラッサム、イドゥリを購入して家に戻る。塩辛かったかな。
この家、トイレのホースがない。最終日にして初めて手水を使った。シャワーを浴びて着替える。観光スタート。
なお、今日は金曜日です。タージ・マハルには入れません(だから昨日行こうよって言ったのに…)。

タージ・マハル

タージ・マハルはムガル皇帝シャー・ジャハーンが亡き妻ムンタージのために建てた聖廟で、金曜日はムスリムしか入ることができません。なので私たちはヤムナー川を挟んだ向かいから見ます。
Mehtab Baghというムガル時代の庭園、よく整備された庭園です。見えましたよ、タージ・マハルが。写真で見るより大きい。

感動

S先生が「外から見たらきれいだけど、中から見たら普通だよ」と言っていますが、絶対嘘だろ。ヒンディー語文法の授業でタージ・マハルの説明を読解したけど、内装も凝っているじゃないか。
やっぱり中に行きたいなぁ。2月に持ち越しですね。
Itmad-ud-DaulaとChini Ka Rauzaも回りました。どちらもお墓です。モザイクタイルが素敵。

アーグラー・フォート

この度最後の目的地、アーグラー城へ向かいます。やっぱりここにもオフィシャルだか何だかよくわからないガイドがいますが、お兄さんたちはガン無視。真っ赤な二重の外壁がかっこいい。
敵が攻めてきたらこの坂に石を転がすとか、あそこから射るとか、お兄さんたちが説明してくれる。
要塞の中には礼拝堂や宮殿がいくつかあります。
白い大理石造りのMoti Masjidは必見ですよ。入口におじいさんがいて靴の見張り代を要求してくるのはスルーしましょう。
Shah Jahani Mahalは、シャー・ジャハーンが幽閉されて最期の時を過ごした場所で、妻が眠るタージ・マハルの美しい姿を望めます。ほんと切ない。
Anguri Baghの広場や舞台は真っ白な大理石で造られているのですが、日光の反射でまともに目を開けていられない。サングラス必須です。

映えてない

お兄さんたちがたくさん写真を撮ってくれたんですけど、どれも私の写りが小さい。けっこうこだわってくれてたんですけどね…

くるくる

ラジャスターン料理店でターリーを平らげ、デリーに戻る。S邸に連れてってくださるらしい。
せき込む。のどにほこりがある感じ。道端の商店の前に止まってPaniと言って10Rsを出す。値段を聞いたらぼったくられるから黙ってお金を出すのがポイントだとのこと。
120km/hくらいで走りながら電話している。S先生のお友達がमेरे घर आइए と言っているらしい。ご飯食べさせてくれるって。やったー。
Yamuna ExpyからNoida-Greater Noida Expyに抜け、下道を走ってまた高架道に乗る。事故渋滞でS先生はいらいらしている。
"I'm tired. Drive kijie."
オートマならまだしもマニュアルは無理よ… 着いた。

高層ビルが数棟そびえる団地。英語でsocietyって言うんだ。私の眠気は限界で、ソファに座ってうとうと。お手洗いを借りようとすると、奥から女の子が出てきた。ちょ、女子いるって聞いてないんですけど。しかも同い年。汗だくの髭剃りテキトー姿でいいのかわたし?
自分の居室にシャワールームの扉があるのって変な感じ。

チキンビリヤニと、シークケバブと、グラブジャムンをいただく。めっちゃおいしくて泣いた。辛さ控えめにしてくださっているし。
彼女、アニメ好きでお箸を持っているらしい。わたしはアニメというか日本のサブカル全般に疎いのでごめんな、話を盛り上げられなくて。「くるくる」っていうキャラが好き?らしい。後で調べてみてって言われた。
で、お箸を出してくれた。ビリヤニをお箸で食して見せたら、"He's commiting a crime against our culture; he's eating biryani with chopsticks"って爆笑しながら動画を撮られた。もちろんグラブジャムンもお箸でいただきました。ごちそうさまです。そうそう、いただきますとごちそうさまの習慣を知ってた。年が近いと喋りやすい。めっちゃラブソングを教えてくれた。

Tere Warga Taan Mainu
Koyi Dissda Nai
Main Taan Laya Bada Dil
Kithe Lagda Nai
(Read Full Lyrics at iLyricsHub: https://www.ilyricshub.com/malang-sajna-sachet-parampara/u  )

9月16日

शौचालय

空港までUberしたんですけど、道中便意を催して、渋滞の中死にそうになってました。空港に着いたらチェックインカウンター、ではなくトイレにダッシュ。びしょ濡れトイレを使うのもこれが最後か。寂しいぜ。ホース式のトイレ、結構気に入ってます。
「インディラ・ガンディー国際空港は世界一綺麗な空港に選ばれました!」みたいなポスターが貼ってあったんですけど、異議しかない。

チェックインして、さっさと出国。汗臭かったのでシャンプーしたくて、床屋に入りました。がっつり刈り上げされて、一度も鋏を持たなかった。

帰国

飛行機が遅延しました。定刻1:05発のキャセイパシフィック航空香港行なのですが、2:10に変更。眠いったらありゃしない。せっかく初めて乗るA350なのに着席した瞬間寝ました。機内食で起こすな。
乗り継ぎ保証されているので遅れたってかまわないのですが、さすがに30分となると焦る。スタッフさんが「名古屋行き/福岡行き乗り継ぎの方」という看板を持って立っている。
しかし、せっかく走ったのに肝心の福岡行きも大きく遅延。搭乗してすぐに爆睡していたのですが、目覚めても駐機場。寝ている間にドリンクサービスが終わってしまったようで、のどが渇いた。眠気がなければ機内エンターテインメントでPonniyin Selvan:1を観たかったのですが、そんな体力はなかった。機内食はビスタラのほうがおいしかったな…

CX588

そんなこんなで16時ごろ福岡空港に着陸しました。わーい。

一双

博多に来るにあたって、ヒン科の福岡民にお勧めのお店を聞いていたんですよ。あわせて6つくらいあったのですが、今回は3つに絞りました。
今夜は宿から一番近い博多一双へ。40分くらい並んだかな。なるほど、にんにくとかはお好みでのせるのね。うーん、香りが好きじゃない。無念。

ホテルの大浴場に駆け込む。やっぱり風呂はいいですなぁ。

9月17日

中洲大洋映画劇場

TwitterのFFさんと会いたいなと思っていたのですが、前日に疲れて連絡を取る前に寝てしまったので叶わず。
今日は今敏監督の『パーフェクト・ブルー』を観ます。この劇場は3月末で閉館するそうな。吉祥寺プラザは閉館するし、Strangerは経営が変わるし、今の時代ミニシアターは厳しいですよね。大洋①の雰囲気が良すぎて震えました。
次に、TOHOシネマズららぽーと福岡に移動して、特別上映『ABBA: The Movie』を観ます。ライブフィルムだと思っていたらアバのライブを追うラジオDJの映画で、期待外れ。

待ち列長すぎ

今夜一杯目は赤坂の元祖長浜屋で。21時ごろに行ったのですが、B'zのライブ終わりということもあってかまあ並んでいる。1時間待ってありつく。550円って安すぎん⁉あっさり系で、博多!って感じはしないけれどもとても好きな味。

おいしいおいしい

天神まで歩いて、昼間は列が長くて断念したShinShinに行く。どうせ長い列があるもん、待ってりゃお腹空くでしょという目論見。案の定1時間くらい待ちました。後ろの韓国系オーストラリア人のお兄さんは「列長すぎやろwhat the fuck」とぼやいている。彼、元カノが福岡の人で、彼女の街を見てみたくて来たらしい。わたしはまだわからんなその感覚。こちらのラーメンはこってりしていて、ちょうどいい。多分昨日の一双は強すぎたんだよな、と想像。好き。
終電を放棄して歩いて博多まで戻りました。

9月18日

世界は狭い

今日はヒン科の友だちと待ち合わせをしている。小倉、彼女の地元である。家族のキャンプ帰りのようで、ありがとうねぇそんなタイミングで時間を割いてくれて。お母様と妹さんもいらっしゃってびっくりしたよ。
まず門司港に連れて行ってくれたのですが、乗り換え間違えて下関にたどり着いた。

なんと彼女の友達の友達?が私の中学の友達?らしい("友達"っていうほど親しかったのかよくわからない)。びっくり。人間どこでつながるのかわからないものですね。
世界は狭い。

門司港名物の紙芝居。巌流島の小次郎伝説がなかなか始まらなくて、土砂降りになったの今でも面白い。水あめはねじねじして食べるものだということを知らなくてだな、パクっとそのまま一口で食べてしまった。

資さんうどん

小倉に戻る。ほぉこれが小倉城か。
「すけさん」って初見じゃ絶対読めやんよね。肉うどんおいしかったです。魚町店は24時間営業で、12月の小倉昭和館復活の際に来訪した時にもお世話になりました。ごぼ天うどんを食べたので、次はかしわうどんにします。

唐突にゴールコンダで会ったパイロットニキからDMが来た。豚骨ラーメンなんて食べるな、ベジタリアンになれと怒られた。彼、かなり熱心なヒンドゥー教徒のようで、ラーム寺院再建にあたってアヨーディヤに行ってた。

北九州にはとにかく治安が終了しているイメージがあったけれども、住みやすそうな町やん。という結論に至った。
楽しかったよ。お土産に買っていった苺わたアメは好評でした。
改めて、時間を割いてくれてありがとうね。

いつかわたしの地元にもおいで笑

新幹線で名古屋まで3時間、そこから近鉄で50分。実家に帰りつきました。実家はいいですね。実家というか、無償で養ってくれる。違う、無償で与えてくれる。そんな存在・環境はやっぱりいいですね。寮や一人暮らしとはまた違う良さがある。幸せ。

あとがき

4~5か月たっても意外と覚えているものですね。
親しい人が近くにいることのありがたみと貴重さを感じた夏休みでした。いいことがあれば嫌な思いをすることもあるだろうし、心躍らせることがあれば悲しみに打ちひしがれることもあると思う。どれも受け止めるだけの器量が欲しい…
一つ一つの出会いを大切にしたいものです。


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