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Look Back For Advance To Future.

 時折振り返る、十代二十代もっと家族に何かできなかったのかしら、と。
私、弟、妹、みな発達に多少なりとも問題があって、大人の支援が必要だった。現実は何もなかったけれど、あれば何かが違ったのではないか。母はあとから分かったことだけれど心臓が右側にあるので人よりも体力がなく風邪を引きやすい。私は長子なので弟や妹、母にもっと何かができた可能性が高い。私がもっとしっかりしていたら、弟はもしかしたら若くして亡くならなかったのかもしれない。妹は寂しくなかったろうし、母は日々の生活が楽だったろう。こうして考えると私はとてもわがままだった。

 時折振り返る、新しく家を建てる時にもっとアイデアを出せなかったのか、と。父の部屋を作るべきだと提案できなかったのか、と。お願いだから使わない、使い勝手の悪い家具は処分しようと意見できなかったのか、と。

 後悔に近い振り返りをたまにしてしまう。そのせいで眠れなくなってしまう。途方もなくて、希望がないからだ。ただ過去を思い返しているだけだからだ。振り返りは必ず今に活かすことを前提としてしなくてはならない。
 例えば幼かった頃の生活があったからこそ、人と違うことについて抵抗をあまり持たずにいられる。もちろん始めから違いについて理解するのは難しい。「なぜ」はたくさん抱えることになるけれど、それでも全くそういった人たちと関わりがない人と比べたならば比較的早く分かるはずだ。

 先へ進むためにも、きっとたどってきた道や今までの行いを振り返る時間は必要だ。悪いところは直せばよい。良い状態をさらにより良くするために調えたらよい。それが簡単にゆけば苦労はしない。それゆえにひとつずつ試しては失敗して、試してはを繰り返す。そうすることができる時間はきっと楽しい。前を向いているからだ。より良くなる先の時間を信じているからだ。



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