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クォーターライフクライシスエンジニア

いまがちょうどいいタイミングだと思うので、
ITエンジニアとして生きていこうと思っている私の身に起こった体験談をここに残しておこうと思う。

はじめに

約5年前、当時24歳だった私はソフトウェア開発未経験ではあったが転職活動の末に、ソフトウェアエンジニアとしてそれなりに大きい企業で働くことになった。今でいう駆け出しエンジニアというやつだ。

この転職活動での巡りあわせはほんとうに運が良くて、当時第2新卒程度の私を採用してくれた上司にはいまでも感謝の気持ちでいっぱいだ。

クォーターライフクライシスは突然に

しかし27歳になったあたりから心の中が、モヤモヤし始めていた。
この会社でも十分働けるしそれなりに仲の良い人たちと、不自由なく楽しいエンジニアライフが過ごせるんだろうと思っていた。

だけどなんとなく周りの勤続年数が長い人を見てしまうと
私もああいう人になっていくんだろうな
って思ってしまい、悲しくなった。

別にあの人は嫌な人というわけではない。
けれど、なんか人生楽しくなさそうである。

わたしはデータ基盤を守る、バックエンドエンジニア。それは縁の下の力持ち感があって、一見するとカッコイイ。

でもある程度、新規開発が落ち着いてくるとそこから来るのは当たり前品質を求められる、運用保守の世界だ。

データがあっても褒められぬ。データがないと怒られる。

これって収支マイナスゲーム?
褒められないのは辛い。
褒められて育つタイプだもの。

まだ20代だ。ほかの生き方があるのかもしれない

そう感じたのだ。
今思うとこれは、クォーターライフクライシスというものだったのかもしれない。

転職活動をはじめる

路頭に迷ってしまった私はとりあえず休職しようということで、大企業の制度にあやかって休職した。

ちょっとだけ良くない方法だったけど…
けれども、大企業様の恩恵だ。ありがたい。
その大恩恵を仇で返すように、私は転職活動を始めた。

1回目の転職時は開発未経験で業界のことがよくわからなかったので、転職エージェントを使って転職していた。
今回も転職エージェントを使おうと思って、いろんなエージェントに話を聞いてみたが、正直ITスキルに不安がありそうな人たちに見えた。

これはもう生意気だが、ダイレクトリクルーティングとやらで
直接企業の採用担当と話した方が早い
そう感じるほどだった。

私はありとあらゆるダイレクトリクルーティングサービスを使った。Forkwellやビズリーチなどである。

一応職務経歴的には成果を出していそうな雰囲気は出していたので、それなりにスタートアップや大企業からスカウトをいただけた。

スカウトをいただいて良さそうな企業とはカジュアル面談などをした。いろんな刺激を受ける中で、数社面接を受けることもあった。

だが私の本能が疼いている。

どの企業も私の心に響いていないのだと。


私ってなんなん

最近16Personalitiesという性格診断をしてみた。この性格診断は読者から非常に正確で、「ちょっぴりゾッとする」と言われているらしい。

私は提唱者(INFJ)という分類らしい。全人口のわずか1%未満しかいないというのだが、Twitter監視してて、もっといる気がする。

提唱者というのだから、白髭をたくわえたおじさんではなく、横浜流星みたいな感じのキャラクターにしてほしい。

提唱者は感情と価値観に基づいて決断する傾向があるらしい。
まさに私の人生そのものである。
自分の第六感や本能みたいなものは意外と当てにしている。

ただこの診断と私を比べて違うのは
利他主義ではなく利己主義という点である。
私は本能を大事にする自己中心的でやべぇ人間である。

だが生まれた時代が良かった。
今の時代には暮らしやすい性格と言えるだろう。
もっと昔に生まれてたら多分死んだ目をしていただろう。


響かず!私のユーフォニアム

キングダムの麃公将軍と同じ本能型(笑)である私は、当時カジュアル面談や面接をしたどの企業も心に響かなかったのである。これは困った。

ただ心に響かなかったけれど、強いて言えば良いスタートアップ企業が一社だけあった。そのときカジュアル面談をしたプロダクトマネージャーは好印象であった。

大企業からスタートアップへ行くことの不安や人生における不安に親身に寄り添っているかのように見えた。その企業は面接を通して最終面談、オファー面談へと駒を進めていくことになった。

もうここに転職しようか。
私のこのモヤモヤした迷いもなくなるだろう。

やや年収は下がるがオファーを受けることにしたのである。

しかし、このときはまだ知らなかったのである。
本能をだまして妥協してしまったツケと
クォーターライフクライシスは終わらないということを

続く

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