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「増本綾個展『文字は立ち上がるか』」を観てきました

昨日、泥書房に行った時に、増本綾個展「文字は立ち上がるか」も観てきました。

出展者の増本綾さんも店内におられたので色々とお話もお伺いできて、展示物を立体的に堪能出来ました(とある短歌とご自身の作品との関係性など)。活版印刷を手段として作り出される作品の数々は、タイポグラフィや書籍の装丁に興味のある方はみな、楽しめるものなのではないかな、と思います。

増本さんの作品はそのどれもが、「残したい」という願いと「残したくない」という願いのはざまに、何が立ち現れるのか問うているようなものでした。それは、創作をする人すべてにつきまとう業のようなものなのかもしれません。

特に印象的だったのは、イスラエルで行われたコンセプチュアルアート作品。なお、これを観ながら私の頭の中では、次の短歌が浮かんでいました。先日の「まいつき短歌祭」の自由詠部門で佳作を獲られていた、歌人・鈴木ジェロニモのこの歌。

日本語にない発音で読み上げるときはそちらの神を信じる

言葉と共同体と信仰……そんなことも考えさせてくれる作品でした。

今週の金曜日、17日までの開催されているとのこと。興味のある方はぜひ。

追記:帰ってきてから、泥書房のサイトを調べたら、泥書房のしおりもこの増本綾さんによるものだったのですね!このしおり、とても気に入ってます。

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