難しい連符をスッキリ簡単に考える方法(解説はすべて読めます)
楽譜を見ていると、カッコで括られて数字が入っている音符があったりします。
これを「連符」といいます。
上の例の場合、1拍の長さに対して、8分音符や16分音符で表すことができない3分割の長さを示しています。
なので、演奏の際は1拍をちょうど3分割するように演奏します。
「連符」は、ぎゅっと圧縮するイメージです。
上の例の場合、「8分音符3つ」がカッコで括られていますよね。
これが連符でなかったとしたら、1拍には収まりません。
「本来、その長さには入りきらない音符を圧縮して入れる」
そんなイメージを持っておくと、「この連符は何拍分なんだろう?」という疑問もすぐに解決できます。
すぐに演奏できるかは別として、1拍を3分割やら5分割、は比較的すぐに意味は理解できるかと思います。
さて、問題なのは2拍以上の場合。
ちなみに2拍3連は下のように表記します。
4分音符を3つ使って表記します。
本来3拍分の長さになる音符を圧縮している感じ、でしょ?
さらには、3拍4連やら、4拍3連やら、3拍5連やらになってくると恐ろしいですね。
私も3拍5連なんてすぐに叩けないかも。
こういう時、どうやって考えたらいいんでしょうか?
それがすぐに叩けるかどうかは別として、理論的に長さを割り出すには、意外とみんな思い付かない簡単な方法があります。
今回はそれをご紹介。
さて、本当にあまりにも簡単すぎて怒られそうで怖いのですが、
「◯拍●連」
この◯と●を掛け算してください。
たとえば2拍3連なら、2*3で6になります。
なので、全体を6に分割した上で、それを2拍で割ります。
そうすると、どこが拍の頭に来るのかがわかります。
|①①②|②③③
2拍3連であれば、2つ目の4分音符のちょうど半分の位置に2拍目の拍頭が来るわけですね。
丸で囲まれた数字は、連符の何番目の音符かを示しています。
線の入る場所が拍の切り替わりなので、左側の3つ分が1拍目、右側の3つ分が2拍目です。
たとえば。
①② ←手を叩く場所
いちにいさん ←口に出して読む
太字の部分を強く発音してみましょう。
これだとよりわかりやすいかもしれません。
3拍4連なら、3*4=12
全体を12に分けて考えれば同じです。
|①①①②|②②③③|③④④④
3拍4連は、1拍を4つに分けられます。
ということは、実はこれは連符を使わなくても表記可能なリズムです。
こんな風にも表記できるんですね。
4拍3連の場合は反対です。
|①①①|①②②|②②③|③③③
1拍3連の形に分解しても表記することが出来ます。
こんな感じ。
最後、3拍5連も考えてみましょう。こんなの実際に出てきたら嫌ですねえ。
①①①②②|②③③③④|④④⑤⑤⑤
分割して表記するとしたらこんな感じ。
安定して叩くためには、まずは1拍5連を練習しないといけませんね。
さて、解説はここまで。
以下、有料エリアにて、動画での解説を入れておきたいと思います。
文字で見てもいまいちよくわからない、という方はよかったらご利用ください。
リズムはやっぱり真似して練習するのが一番簡単かと思います。
真似して練習して、リズムを体感して、楽譜上の情報と演奏情報を一致させていけるように練習しましょう。
ここから先は
¥ 300
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?