主に相対音感や階名唱について書くことが多い私ですが、それは別としてソルフェージュではリズムが最重視されるものかな、とも思っています。 というのは、「音程がわからない」のは楽器の力を借りれば、とりあえずその場で答えを知ることが出来ますが、「リズムがわからない」のは自分の力ではもうどうしようもないからです。わかる人に教えてもらうか、耳コピするしかありません。 なのでリズムがソルフェージュにおける最重要課題です。 リズムだけでも音楽は成り立つくらいですしね。 ということで、リ
楽譜を見ていると、カッコで括られて数字が入っている音符があったりします。 これを「連符」といいます。 上の例の場合、1拍の長さに対して、8分音符や16分音符で表すことができない3分割の長さを示しています。 なので、演奏の際は1拍をちょうど3分割するように演奏します。 「連符」は、ぎゅっと圧縮するイメージです。 上の例の場合、「8分音符3つ」がカッコで括られていますよね。 これが連符でなかったとしたら、1拍には収まりません。 「本来、その長さには入りきらない音符を圧縮して
楽譜、読めますか? 私は簡単なものなら読めます。 東京芸大出てますけど、まあ簡単なものなら、です。 例えばこういう楽譜があったときに、 ・「ラファミソラ…」とある程度素早く発音ができれば、それは読めていることになりますか? ・4分の4拍子であることや、8分音符や4分音符が書かれていることを「理解出来ていれば」読めていることになりますか? ・リズム通りに「ラファミ…」を発音出来れば読めていることになりますか? ・「ラ」と発音しながら、実はそれは半音下がった音(ラ♭)
1巻に引き続き、第2巻を作成しました。 第2巻では臨時記号を用いた2度〜8度の練習を扱います。 「階名唱のための新曲視唱集 第2巻」の特徴この課題集が想定している人 ・音楽を習った経験のある人。 ・相対音感をつけたい人。 ・より高度な新曲視唱の練習をしようとする人。 ・階名で楽譜を読めるようになりたい人。 ・楽器で正しい音を確認することができる人。 ・初歩的な楽典の知識を持っている人。 ・固定ドでソルフェージュが出来ずに困っている人。 ・基本的な調性感覚が身についている
音楽の基本は「ピアノの真ん中のドを覚えること」でも「楽譜のドの位置を覚えること」でもなく、「スケールを歌えるようになること」にあります。 どこでも好きな鍵盤を触って、そこを基準にドレミを作る。ピアノにしたってこれが最初です。
いやあ、語学。 語学の勉強って、大変ですよね。わかります。わかりますとも。 イタリア語、どんな本を使ってどんな勉強をすればいいのかわからない! という後輩の嘆きを立て続けに聞き、彼らにアドバイスをするために、自分がどんな勉強をしてきたのかまとめてみよう!とした昔の記事を発掘してきたので、多少手を加えてもう一度公開しました。で、それをさらにもう一回手直ししました。(数年ぶり2度目の改訂。noteでははじめて) まあ、私もそんなにイタリア語出来るわけじゃないんですけどね。 勉
音感というものに興味がある人は「移動ドで練習すればいいの?固定ドで練習すればいいの? 」と考えることでしょう。 「私はどっちを使うべきなのか?」 これは耳に聞いてみれば簡単です。 次のメロディを聴いてみましょう。 この音源を聴いて「ドレミファソファミレド」と感じられる人は、移動ドを訓練すべきです。 あるいはそう説明されて、「ああそうか」と納得いく方も大丈夫です。 「これはドレミファソファミレドじゃない!」 「これをドレミファソファミレドとは思いたくない!」
参考用音源
はい。真面目に書きます。 先日こんな教材をリリースしましたが、 すべての音に階名を振った新曲視唱の課題集です。 小さい頃、ピアノを習った経験のある人の中には 「楽譜にドレミを書いちゃダメ!読めるようにならないでしょ!」 と言われた記憶のある方も多いと思います。 私は半分同意。半分反対です。 同意するのは「ドレミを書いちゃダメ!」という部分。 一方、同意しないのは「ドレミを書いちゃダメ!」という部分。 ん、夏バテかな? いえいえ、違います。 もしその先生が「ドレミ
って、ありましたよね。ハンターハンターで。 (連載再開はいつでしょう) 「私はこうします!」を遵守することによって、自分の基本スペック以上の力が得られる。 「こうします」というのはある種の縛りであって、それを守る代わりに求める力が向上するわけですね。 絶対音感がほんのりある私にとって、「固定ドを縛る」というのはある種の制約。 固定ドを使わないということは、音高、つまり単音の音の高さを頼りにしない、ということです。 それを縛ることによって、音程、つまり音同士の幅がわかるよう
noteの記事1本目から1,500円で有料販売し始めたやばいやつ、木川です。 いきなりなんでそんなものを売り始めたのか、今日は私とソルフェージュの複雑な間柄をお話ししようと思います。 あらためまして、はじめまして。 木川 翔(きかわ しょう)といいます。 My name is Sho Kikawa. Ich heisse Sho Kikawa. Mi chiamo Sho KIkawa. 東京藝術大学音楽学部声楽科を追い出されるように卒業し、東京学芸大学大学院教育学研究
noteでははじめまして。 MUSISMの木川翔(きかわしょう)といいます。 歌を歌ったり、音楽を教えております。 東京藝術大学、東京学芸大学大学院を経て、音楽科設置校にて7年間で100人以上の音大志望の中高生を指導していました。 音楽をするのにとても必要な「相対音感」を鍛えるべく、「階名」というツールを効率よく利用して指導することを目標として、日々教育にあたっています。 正しく使えばとても便利な「階名」というツール。 ただ、独学で学ぶには少々ハードルが高いものでもあり