FUAN-FUAN-FUAN(2023/03/23)

生理がきた。周期は更に短くなって24日。28日周期からどんどん短くなっている。女性の正常な生理周期は25日〜38日とのことらしく、24日周期が続くとしたら周期異常と判断されるらしい。今後も24日周期が続くのであれば、婦人科に行こうと思う。普通に加齢だと思うが、こうもあからさまに生殖能力の低下を見せつけられるとショックだ。2〜3年前は、予定日から2,3日後にずれることが多かったのだが今は早くなってきている。経血量が減り、期間が延びている。これが閉経の先駆けなんだな……と思うと、何だか寂しい感じだ。見知った体が違う体に変化していく。このことに寂しさと焦りがあるが仕方のない事ということも一応理解している。小学生から保健体育で教わってきたことが今まさに自分の体におきている。

派遣の仕事は暇だ。ずっと指示待ちの状態。こんなに仕事が無くて次は更新されるのだろうか。不安だ。こんな不安がないように正社員を目指すべきなんだろうけど、私の年齢の場合管理職での求人が多く経験がない私に務まるはずがない。応募しても3日待たずに不採用の連絡が来る結末が見える。

文月路実｜note

文月さんの職業遍歴を読んだ。かなり多くのお仕事を体験されている文月さんは世間で言うところのジョブホッパーになるんだろうけど、人間的な魅力で言えば私はジョブホッパーの人の方が好きだ。経験が豊富で物事を見る視点を沢山持たれている事が多いから。視点が豊富な人は物差しが一つでは無いから、想像力があって、優しい。もちろん一つの企業に長く勤めて居られる方の根気も素晴らしいとは思うけど、長く居る「だけ」で自分自身に権威があると勘違いしている人も多く見てきたので、私は勤務年数＝人格者みたいに思えない。あくまでその人の要素の一つとしか考えられないな。それ以上でも以下でもない。

文月さんの経歴を見ていて、ご自身の経歴が生きて次に繋がっているな、と思った。特に編集という職業はマルチタスクが必要で、折衝能力とコミュニケーション能力と事務作業の能力が求められる。これができる人が編集者なのか………！と、改めて感心してしまうし、人としての能力が全て上だなあ〜〜としみじみ思った。
これらが出来る人は大変稀有であるというのに、雇止めが起きてしまうなんてやっぱり日本の雇用はおかしいわ。人事AI早くきてくれ〜〜。

自分の経歴の棚卸をしてみようかな…。

彼女は頭が悪いから (文春文庫 ひ 14-4)

読み終わった。昨日書いた「樹上のゆりかご」では書かれていなかった「差」というものをあけすけに具体性をもって生々しく描かれている物語であった。やるせなく、救いがどこにもなくて、この物語に共感できる人は「美咲」側の人間で、加害者である「つばさ」側の人間には何一つひびかないのだろう。届いて欲しい人に一番に届かない、この無力感。想像力の欠如・共感性の無さといった言葉でくくるには生易しい。無意識下にある分断は、無意識下であるがゆえに交わらず、最後まで並行しつづける。生まれや育ち、性別による分断は戦前であれば決して交わらないものであった。それが現代の価値観、自由恋愛・自由経済化・男女雇用機会均等法と進むにつれて、混じり合い、しかし社会的にはどちらも「同じ立場」であるが故に明文化されづらく、意識化しずらいまま分断は今日まで脈々と続いているのである。この事実が酷く惨い。あがらいたい、相手にこの醜さ惨たらしさを理解してもらいたい、と思っていたとしても相手は「無意識」なので、とっかかりがどこにもない。作者がつばさの心を「つるつる」で「ぴかぴか」だとか、「相手の気持ちに寄り添う感受性など持ち合わせていたら東大には受からない」だとか、表現していたが、まさしく「何の悪意もてらいもなく、相手への共感ができず、共感が出来ない事への疑問も持たない」人に対して「分断」を説明し理解してもらうのは難しいだろう。
例え、意識できたとしても、なにせ「つるつる」で「ぴかぴか」だから「東大」なわけで、傷をつけることさえできない。傷がつかないように育てられた人には傷はつかないのだ。

「彼女は頭が悪いから」は柴田錬三郎賞を受賞した作品で、文庫本版には選評が載っている。もしAmazonのあらすじを読んでみて少しでも気になった方は選評だけでも読んでみる事をお薦めする。
後味は最高に悪いですが、最高に面白い本でした。
ごっつぁんです。

様々な音が嫌なブームがきた。このブームが来た時はとにかくメンタルが沈んでいる時で、ありとあらゆる音が駄目になる。日本語なんてもってのほかで、言語に近い音は完全に「嫌な雑音」になる。音質の悪いBGMに使われていたピアノの高音が耳に痛く、今は雅楽を聞いている。

生理だからか、それとも本を読んだせいなのかはわからないけれど、今日はもう寝よう。
尾張。