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映画「アマデウス」ディレクターズカット版

家庭用のビデオを買ったのは昔のことでいつか忘れましたが、とても嬉しくドキドキしたのを覚えています。普段見ることのできない映画や子供のためにアニメなどを色々借りてきて毎日のように観ていました。

ある時、前から気になっていた映画「アマデウス」を借りてきました。二本セットのこの長い作品をあっという間に見終えました。それほど映画に惹かれ、時間が経過するのを忘れてしまったわけです。

斬新なストーリー、およそモーツァルトのイメージとかけはなれた強烈なキャラクターとキャスト美しい映像(プラハでロケは行われました)、そして何よりも素晴らしかったのがバックに流れるモーツァルトの音楽

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2002年に映画「アマデウス」はディレクターズカット版としてリバイバル上映されました。発売された新しいDVDにはオリジナル作品における未公開シーンを加え再編集された本編(約180分)と、監督他主要スタッフ・出演者(約20年経過していますから容姿が変わっているのが興味深い)による当時のエピソード、撮影現場の映像などが入ったメイキング(約60分)、2種類のDVDがセットになっています。これで価格が発売当時3,000円弱ですから、なんだか得をした気分です。

共産圏時代のチェコスロヴァキアのプラハでの撮影の物々しさ、キャスティ
グの苦労(サリエリ、モーツァルト、コンスタンツェ役が決まる過程のお話は大変面白い。あと脇役たちも)、音楽と台詞とのタイミングをどうやって合わせたか、などのエピソードはファンにはたまりません。

メイキングDVDだけでも相当価値がありますが、なんといっても本編。美しい映像とクリアなサウンドがデジタル化によって家庭にいながら楽しめるのです。

特に追加された未公開シーンは重要です。オリジナル版でカットされたこれらのシーンが入ることで、物語が完成した、制作者が意図していた映画になった、と言える気がします。既にご覧になった方もぜひこのディレクターズカット版を一度ご覧ください。

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映画「アマデウス」はモーツァルトの音楽入門としても楽しめます。映画には彼の名作がふんだんに使われています。

以下曲を挙げておきます。
映画を楽しんだ後は、CDを集めて聴くのも本当に楽しみです。

・交響曲第25番 ト短調 K183より 第1楽章
・交響曲第29番 イ長調 K201より 第1楽章
・フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K299より 第2楽章
・「ツァイーデ」 K344より アリア  “やすらかにおやすみ下さい”
・管弦楽のためのセレナーデ 変ロ長調 K361より 第3楽章
・協奏交響曲 変ホ長調 K364より 第1楽章
・2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K365より 第3楽章
・「後宮からの誘拐」 K384より
  “トルコ近衛兵の合唱”
  “私は皇帝になりたいな”(K539/ドイツ軍歌)
  “フィナーレ”
・ミサ曲ハ短調 K427より  “キリエ”
・ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K466より 第1、第2楽章
・ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 K482より 第3楽章
・「フィガロの結婚」 K492より
  第1幕  “もう、飛ぶまいぞ”サリエリの行進から変奏
  第3幕  “ああ、花嫁の行列だ”
  第4幕  “ああ、これで一同みな満足”
・セレナーデ ト長調 “アイネ・クライネ・ナハトムジーク”
 K525より
   第1楽章
・「ドン・ジョヴァンニ」 K527より 第2幕“騎士長の場”
・グラス・ハーモニカのためのアダージョ ハ短調 K61
・「魔笛」 K620より “序曲”  アリア  “夜の女王”
・レクイエム ニ短調 K626より
  イントロイトゥス
  ディエス・イレ
  レックス・トレメンデ
  コンフターティス
  ラクリモサ


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