【ドラゴンのエッセイ】決意表明と親友への感謝

 明日、11月10日金曜日に施設体験を控えている。高校生の職場体験や大学生のインターンと同じくらい重要な意味を持つ体験だ。気持ちを整理するためにも、今俺の中にあるすべての感情をエッセイとして書かせていただきたい。テーマは明日に向けての決意表明と、今だからこそ伝えたい親友への感謝である。


決意表明

 今まで通ってきた2ヶ所の施設は、いずれも俺の肌には合わなかった。そもそも車いす使用者が少ないので、厄介者として煙たがられることもたくさんあった。だから正直、今回も不安ではある。だが、いい加減そろそろ決めたいという気持ちの方が大きい。
 何よりも今回は、親友のNさんが応援してくれている。先日も家に遊びにきてくれて、これでもかというくらいエネルギーチャージさせてもらった。
 今回は、いい流れがきていると感じている。Nさんが、新しい仕事を決めたのだ。彼女にあやかって俺も、という気分になっている。何事も気持ちは大事だ。前向きな心でいなければ、せっかくのいい話も決め切れないかもしれない。
 以前にも書いたと思うが俺は、大それた望みを抱いてはいないつもりだ。俺が望むのは3つだけ。少なくてもいいから自分の自由になるお金が稼げること、身体の機能を維持するための訓練の時間が確保できること。そして最後に、月に1、2回でいいから親友のNさんに会えること。Nさんとの楽しい時間は、俺にとってご褒美である。
 今回体験する施設は、はっきり言ってタイムスケジュールが俺にとっては少々キツい。しかしきちんとプライベートな時間を確保する術はあるし、Nさんをはじめとする応援してくれた友人たちにいい報告がしたい。これは俺にとって十分モチベーションになり得ることだ。友人たちと同じように、とまではいかないが、俺も俺なりに就職し、労働していると胸を張って報告したい。それが、働かなくても生活ができる俺が働きたいと思う最大の動機である。これを読んでくださったみなさんも、応援してくれたら嬉しい。

親友への感謝

 今回施設体験をするにあたって、改めて親友Nさんの存在の大きさを実感した。
 遡ること1週間ほど前、彼女は家に遊びにきてくれた。10月は彼女の方が忙しくて会えず、体験も迫っているのでその前にぜひ会いたいと俺が言ったのだ。今考えると結構なわがままだったと思うが、彼女は快く応じてくれた。
 Nさんは、とても優しくてお茶目な人だ。彼氏でもない俺のために「メイクを頑張るね!」と言ってくれたり、可愛い服を着てきてくれたりする。彼女が俺と会うためにメイクや身だしなみにどれだけの時間をかけてくれているかということを考えると、毎回嬉しすぎて感動してしまう。だからせめて俺も素直に「可愛いね」と言えればいいのだが、いまだに緊張してしまってうまく言えない。でもNさんは、そんな俺を見て心底嬉しそうにしてくれる。もちろん俺もすごく嬉しい。

 さらに嬉しいのが、俺が施設体験を終えた直後に2人でカラオケに行く約束をしたこと。新しい仕事が始まって余裕もないはずなのに、これも快くOKしてくれた。言葉では言い表せないレベルで感謝している。ありがとうNさん!

 いい機会だから、俺がNさんに親友になってほしいと思ったきっかけを書いておこう。ずばり「告白してちゃんと振られたから」である。振られたのになぜ? と思うかもしれないが、そもそも俺が初めて振られた相手がNさんだった。と言ってもモテていたという意味ではなく、俺が好意を持った大抵の女子は「障がい者なんかと付き合えるわけないじゃん」という空気を出して、俺から逃げていくのだ。つまり、告白すらさせてもらえなかった。
 正面から俺の想いを受け取った上で振ってくれたのはNさんが初めてだった。だから「この人は信用できる」と感じたし、恋が叶わなかった事実を受け入れることもできた。その結果今でも友人関係が続いている。あの時のことは、今でも感謝している。

 だから俺はNさんと会う時、決めていることがある。
浮気やセクハラにならない程度に、彼女のことをキュンキュンさせるぞ!」である。
 告白までしたくらいだから、俺は今までNさんからたくさんのキュンをもらった。彼女の貴重な休日を俺のために使ってくれるのなら、キュンのお返しをしたいと常に考えている。
 実はNさんと友人関係になれるまでは、「早く寿命が来ないかな」と定期的に考えていた。高校を無事卒業した時点でもう生きる意味はないと思っていた。そんな意識を変えてくれたのがNさんだった。彼女と話すようになってからいろんなことを前向きに考えられるようになった。これからもNさんと一緒に笑いあいたい。中学生みたいな思考だが、100パーセント本音である。
 というわけで、最後にNさんへ。
 俺、頑張ってくるね! あなたも頑張って👍 次会うときは、お互い全力で騒ごうぜ! これからもずっと、俺の親友でいてください。ドラゴンより

次回予告

 久しぶりの次回予告である。
 実を言うと「推しの作品を語る」の推敲が思ったように進まない。しかし書きかけのものをボツにはしたくないので、時間がかかっても上げる。おそらく週明けくらいには完成すると思うので、それまではつぶやき更新で我慢してほしい。
 それでは明日、全力で頑張ります! 読んで頂き、ありがとうございました😊

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