ジャニーズ作品を語る 「NEWS ARENA TOUR 2018 EPCOTIA」/NEWS

 お久しぶりのジャニーズ作品を語る更新!
 今回のテーマは「NEWS ARENA TOUR 2018 EPCOTIA」。通常盤しか持っていないので、本編映像のみの感想になりますが、ぜひ最後までお付き合いください!


宇宙旅行

 今回のライブのテーマは「宇宙旅行」。NEWSメンバーが「EPCOTIAライナー」の乗務員となって、宇宙旅行をアテンドしてくれます。前回の「NEVERLAND」のテーマは「夢の国」で、どちらかというとファンタジー性が強いものでした。今回もファンタジーではありますが、まったくの夢物語ということでもないと私は信じています。私が生きている間には実現できないだろうけど、いつかは実現するようなものだと思います。

3体のエイリアン

 今回のライブにはNEWSメンバーとJr.のほかに、3体のエイリアンが登場します。ライブ中に展開していくストーリーに大きく関わる、とてもキュートな3体です。これも前回との比較になりますが、前回はいわゆるマスコットキャラクター的な存在がいませんでした(案内人はいたけれど、姿は見せない)。3体のエイリアンが、ライブを象徴するキャラクターになっています。

映像付きのINTER

 アルバムにも収録されていた、ストーリーを進めるためのナレーショントラック。ライブということで、そのナレーションを映像付きで体験できます。言葉だけではイメージしづらかったワープやドッキング、ブラックホールに吸い込まれる体験などを、リアルな映像でイメージできるんです。
 やはり「宇宙旅行」という近未来のコンセプトなので、映像があった方が臨場感が増します。映像でイメージを膨らませ、目の前でそれに沿ったイベントが実現することであっという間に世界観に入り込むことができます。

序盤戦

 ソロ曲が入る前までの序盤戦では、盛り上がる曲を多数披露。特に「LIVE」という曲は私のお気に入りで、今まで所有していたライブ作品では歌われてこなかった曲なんです。6人の頃の曲だからもう聴けるチャンスもないのかなと諦めていたので、とても嬉しかったです。しかもオープニングなのにワイヤーを使ったフライングまであるという大盤振る舞い。ペース配分なんて考えず、大きな声を出して盛り上がることができました。NEWSはどんなコンセプトであっても、「ライブとはお客さんが盛り上がってナンボのもの」という大前提を忘れていないんだなと感じました。

小山慶一郎くんソロ曲「銀座ラプソディ」

 ここからはソロパフォーマンスについて語っていきます。まずは小山慶一郎くん。
 ソロ曲「銀座ラプソディ」は、もともとは小山くんと山下智久くんのユニット曲でした。しかしCDにはなっておらず、「NEWS  LIVE DIAMOND」というDVDにパフォーマンスが収録されているのみ。今回ソロ曲としてリメイクの上アルバムに収録されたことで、めでたく初のCD化となったんです。
 小山くんは、山下くんたち元メンバーの存在を分かりやすく表に出してアピールしてくれる存在だと私は感じています。「山Pって、俺らのグループにいたんだよ!」と口には出さなくても、今回のように元メンバーの存在を感じさせることはできる。もちろん脱退をきっかけにその人個人のファンになったり、NEWSから離れていった人は少なからずいるでしょう。しかし私は、脱退したからといってその人がグループにいたことまで無かったことのように扱うのは断固反対なんです。残ったメンバーだって、脱退したメンバーがいたから成長できた部分も絶対にあるはずです。今のメンバー3人も、様々なタイミングで抜けていった6人のことは今でも応援しているし、ライバルだと思っているでしょう。また、メンバーの脱退があったから成長できた部分もあるはずです。
 ならば少なくとも私たちファンは、NEWSは最初から3人じゃなかった、という事実を拒否するべきではないと思うんです。そういう意味で、今回小山くんが山下くんとのユニット曲をリメイクしてくれたことがすごく嬉しくて、感動しました。

 少し話がそれました。パフォーマンスについて語ります。
 楽曲としては、大人の色気漂うダンスナンバーです。曲の雰囲気としては手越くんにも似合いそうですが、このキーで歌うなら小山くんにしか出せないダンディーな雰囲気というものがあります。この曲は小山くんにピッタリだということです。
 普段NEWSの曲を歌う時は低音ハモリ(オクターブ下)を歌うことが多い小山くんですが、私は彼の真髄は低音にあると思っています。こればっかりずっと言っている気がしますが。
 小山くんの低音は、NEWSで歌っている時にはあまり目立たないんです。目立たないというより、聴こえづらい。なのでソロ曲で、小山くんの大人の色気溢れる低音に惚れる人が増えることを願っています。

増田貴久くん「Thunder」

 続いて登場するのは増田貴久くん。「JUMP AROUND」や「BLACKHOLE」など激しい楽曲が続いた直後に、増田くんのソロはやってきます。
 前回の「NEVERLAND」の記事で「シンプルなパフォーマンスで歌を届けることに注力している」という意味のことを書いた記憶があります。その表現を選んだのは、これ以上シンプルなパフォーマンスはないと思っていたからです。彼はその期待をいい意味で裏切ってくれました。
 なんとほぼ全編モノクロの映像だったんです。もちろんダンスはなく、マイクを持って歌うだけの構成。今回はラップも追加されましたが、増田くんが歌と、音楽と真剣に向き合うというコンセプトは変わっていません。それどころか、進化しています
 モノクロの映像でパフォーマンスというのは、増田くんは絶対に選ばない選択だと油断していました。なぜなら、せっかく自作した衣装の色合いを見せられないからです。でも一瞬だけ火柱が上がって、ステージ全体が色を取り戻す瞬間があります。「今回はモノクロなんだ」と思って油断していたら、一瞬の光を見逃してしまうんです。
 信念は曲げずに、その信念の範囲内で飽きさせないよう変化をつける。増田くんはアイドルでありながら、1人のアーティストとしての感覚を持っています。

加藤シゲアキくん「氷温」

 加藤くんのソロ曲「氷温」は、増田くんのソロパフォーマンスの直後です。今回の加藤くんソロは、1曲を通してひとつの物語を体験しているような気分になれます。
 曲の序盤では、Jr.メンバーがステージ中央でダンスパフォーマンスをしています。肝心の加藤くんは、一段上の場所、つまり俯瞰でそのパフォーマンスを見ながら歌っている。例えるなら映画監督や、舞台の演出家のようなイメージです。といっても指示を出しているような描写はありません。だから監督というより、観客のようでもあるんです。でも観客なら、もう少し違った演出をするのかなとも思うんです。ライブを見に来たファンの方は、観客席に実際の観客としているわけだから。

 そんなことを考えていると、後半では加藤くんもダンスパフォーマンスに加わるんです。これで私の「映画監督」という解釈が怪しくなってくるんですね。監督ではなく、演者なのか? 最終的にはセンターに入るし。でもそれだと曲を通して登場するオレンジ色のライトは無意味なものなのか? いや、あの加藤シゲアキに限ってそんなことは……。とずっと考えているうちに終わってしまった感じです。
きっとまた鑑賞した時には、今回とは違う印象を抱いているでしょう。それくらい解釈の幅が広い曲であり、パフォーマンスでした。

手越祐也くん「プラトニック」

 手越くんのソロ曲「プラトニック」も、増田くんに負けず劣らずのシンプルなパフォーマンスでした。数曲前に披露した「AVALON」で降らせた大量の桜の花びらがいいアクセントになっていました。
 正直に言います。手越くんの歌が素晴らしくて、映像や演出面にまで目がいきませんでした。衣装についても、「増田くんよりかは若干派手だよね」くらいの印象しか残っていません。

 今回意外だったのが、ここまですべてディスク1だったこと。手越くんソロの前にMC(感想はこの後の段落で)がありますが、それもディスク1、映像作品としては前半戦に収まっているんです。後半戦はずっと4人でステージに上がりっぱなし。挑戦的なセットリストだなと感じました。

MC

 今回のMCは「宇宙船の燃料補給のための休憩時間」と銘打たれています。前述の通りMC終わりが手越くんのソロ曲のため、彼は中抜けします。ですが個人的に、今回のMCで大活躍だったのは手越くんです。
 当時はお笑い芸人のサンシャイン池崎さんがブレイクしていた時期で、メンバーの間で「手越は天然のサンシャインだ」というような話題になったんです。普段からテンションが高く、時と場合によってはうるさいくらいだ、というふうに。そしてフリがくるわけです。「手越、サンシャインさんのモノマネをしてみろ」と。当の手越くんはというと、「俺、サンシャイン分かんないんだよね」となかなかの衝撃発言。それでも(それだから?)他のメンバーは、「手越の思うサンシャインでいいから!」と譲りません。結果手越くんが、本家とは全く違う「サンシャイン手越」を披露するんですが、全く違うのに、明らかにサンシャインだなというのが分かるという奇跡的な状態になるんです。
 その全貌は是非、鑑賞して確かめてみてください。

後半戦

 後半戦には、私の好きな曲が集中していました。
 まずは「UFO」。前述の3体のエイリアンがUFOを見つけ、そこからNEWSが登場するという斬新な演出です。でもよく考えてみると、エイリアン視点だと人間(地球人)は宇宙人として認識されるので、「宇宙旅行」をテーマにしたライブには相応しい演出なのかなという気もしました。同時に、「人間はどうしても人間を中心に物事を考えてしまう」というのは人類の傲慢だとも感じました。ここまで深いことを考えて成された演出かは分かりませんが、今回のライブがただ楽しいだけのエンタメで終わらないものなのかもしれないと感じた瞬間でした。

 続く「EROTICA」。フルで披露され、落ち着いたトーンで過激な歌詞を歌う姿が印象的でした。
 この当時は、増田くんのラップもまだ囁く感じのものです。囁くというか、呟くというか。増田くんは優しい声質なので、シャウト気味にラップするよりかはこちらのスタイルの方が私は好きです。ただ広い会場だと、ある程度大きい声を出さないとマイクを通しても会場の端まで届かないということもあるので、難しいところです。読者の皆さんは、どちらの増田くんがより好きでしょうか?

ラストスパート

 終盤には定番曲が続きます。「4+FAN」や「D.T.F」といった、何も考えずに盛り上がれる曲ばかり。3時間弱の間色んな感情になったけど最後には「やっぱりライブってこうだよね!」と思わせてくれる。そういうところがいつものNEWSだなと思って安心しました。ここだけの話、ラストスパートで盛り上がりすぎた結果、Blu-rayを観た翌日筋肉痛になりました(笑)。でも私にとって筋肉痛はライブ後の醍醐味なので、身体が痛くなるのも気にしないほど盛り上がれてよかったなと思います。

本当の「HAPPY ENDING」

 ライブ最後の曲「HAPPY ENDING」。Blu-rayに収録されているのはツアーの最終公演なので、会場にいるファンの方が協力してNEWSにサプライズを仕掛けます。
 内容はペンライトの光で「HAPPY ENDING」の文字を作るというもの。メンバーは感動し、手越くんに至っては号泣していました。私は手越くんについて「カメラやファンの前では絶対に泣かない」というイメージがあったのですが、毎回のように彼の号泣について記事にしているような気がします
 ステージ上で泣くことを、歌手の方は良しとしない傾向があるようです。その後の歌唱に悪影響だから。でも私は、泣くことを否定したくはありません。確かに歌唱は不安定になってしまうかもしれないけれど、心が動いたから出た涙だと思うから。しかもその涙が自分たちのサプライズがきっかけのものだったら、私だったら嬉しくてもらい泣きしてしまうかもしれません。
 せっかくのライブなんだから、メンバーもスタッフもファンも、感情をたくさん表現してほしい。それが「現場でみんなが繋がる」というライブの醍醐味でもあると思うんです。

 ここからは少し、ラストの演出(?)に関する雑談を。
 ステージに「EPCOTIA」の文字をかたどった風船が出てくるんです。そして退場直前にメンバーの誰か(加藤くんだったと思うんですが)が、Eの風船を倒して、向きを変えて戻すんです。これは「N、Eときたら次はW」というメッセージなんですが、私にはWが一瞬、漢字の山に見えました。Pと並ぶと「山P」に見えてしまうのはNEWSファン特有の症状かもしれません。特に今回は小山くんの「銀座ラプソディ」もあったので、余計に脱退メンバーの存在を思い出したくなったのかも。

アリーナからドームへ

 ここからは少しだけ余談です。
今回のツアーはタイトルに「アリーナ」という言葉が入っています。NEWSのツアータイトルで、ライブをやる場所がタイトルに組み込まれている例は多くありません。調べたところ、デビュー以降4回だけでした。そしてその4回のライブはいずれも「場所」がタイトルに組み込まれていることが大きな意味を持ちます。NEWSにとって初めてのドームツアーだったり、10周年の記念ライブだったり。
 今回あえて「アリーナ」をツアータイトルに入れた意味ももちろんあります。年末にドームツアーが控えていたからです。しかもその公演日程には大晦日も含まれており、NEWS単独では初のカウントダウンライブ、さらに4人で初めてのドームツアーという記念づくしのライブになったんですね。ツアー(ライブ)タイトルに含まれる感動と、さらに嬉しいイベントへの伏線。こんな視点で見てみるのもたまには面白いと思いませんか?

まとめ

 今回の記事、いかがでしたでしょうか?
 今回も案の定、5000字を超えてしまいました。もう少しコンパクトにまとめたいと毎回思うんですが、伝えたいことは削りたくないのでもう仕方ないのかなという気もしています。読みづらい箇所もあるかと思いますが、ご意見をたくさんいただけると幸いです。

ご報告

 今年はNEWSが20周年のタイミングで、アニバーサリープロジェクトも本格始動した感があります。そこでご報告させてください。
 私ドラゴンは、今年いっぱいNEWSについての記事を重点的に書きたいと思います。
 本音を言うと、NEWSの記事を書きながら他のグループについても書こうと思っていました。しかし、1日のうちで執筆に費やせる時間や投稿ペースを考えると、ある程度絞って記事を書くのがベストだと思いました。
 現在、私の中でNEWS熱が過去最高になっています。そこに20周年のタイミングも重なりました。気持ちとタイミングがバッチリ合っている今が、集中的に記事を書くチャンスだと捉えたわけです。

 もちろん、以前の記事に書いた「推し」たちへの熱が冷めたという意味ではありません。本日も、NEWSのニューアルバムと一緒に関ジャニ∞の新曲も届きました。
 実を言うと、アニバーサリーを迎えたNEWSの記事を書けばたくさんの方に読んでいただけるかも? という下心もあります。でもその下心は、記事を読んだ人が1人でもNEWSに興味を持ち、あわよくばファンになってほしいという気持ちでもあります。NEWS愛を語り合える仲間は、多いに越したことはありませんから。

 このような事情から、NEWSの作品についての記事を優先して書きたいんです。他のグループのファンのみなさん、私のわがままを許してください。
 もちろん、今年は他のグループの記事を全く書かないという意味ではありません。気長に待って頂けると嬉しいです。
 ここまで読んで頂きありがとうございました😊
 以上、ドラゴンでした🐉
 また次回の記事でお会いしましょう!

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