推しの作品を語る「White」/NEWS

 本日のテーマはNEWSのアルバム「White」。全収録曲と初回盤付属のDVDの感想を2回に分けて書いていきます。今回は楽曲編。それでは参りましょう!

M1 MR.WHITE

 今作のリード曲であり、アルバムの世界観を構築する楽曲です。「自分の夢を諦めちゃいけない。自由に夢を見て、自由に行動しよう。真っ白なキャンパスに好きな色を塗っていけばいい」というメッセージが込められています。
 初回盤付属のDVDにはこの曲を元に加藤シゲアキくんが原案を担当したショートフィルムがメイキングと一緒に収録されています。今回、この映像とアルバムは互いに不可欠な存在です。映像を見ることで、よりアルバムに対する理解が深まると思います。

M2 KAGUYA

 1曲目とはガラッと世界観が変わるシングル曲。古典文学「竹取物語」をベースに、かぐや姫に求婚する男性たちの視点で歌詞が紡がれています。
 曲の終盤に「あなたが僕を弱くするんだ」という歌詞が出てきます。私は、好きな人がいると人は強くなれるものだと思っていますが、好きな人=絶対に守りたい人と考えることもできます。そうなると好きな人の存在は人を強くすると同時に、弱点も生み出してしまうのかもしれません。

M3 NYARO

 NEWSのアルバムに1曲はある「いきなり恋に落ちちゃった」系の曲。曲自体は大好きなんですが、一箇所だけどうしても気に入らない点があります。
 海辺で可愛い女の子を見つけて声をかけようかと相談している歌詞なんですが、意中の女子を指して「あれじゃなきゃ嫌なんだ」と歌うんです。女の子を「あれ」呼ばわりするのはどうなのかなぁと思ってしまいました。些細なことを気にしすぎでしょうか?

M4 SEVEN COLORS

 NEWS恒例のサッカータイアップ曲。タイトルの通り7色の色でいろんな世界を描けばいいじゃん! という前向きなメッセージが込められた曲です。
 今までのサッカー応援ソングは、どちらかというとプレイヤー目線でした。しかしこの時期から徐々に「応援する側」の視点で描かれる曲が増えてきます。

M5 Weather NEWS

 グループ名に引っかけてさまざまな「NEWS」にまつわる曲が発表されてきましたが、「まだこの手があったか!」と唸った曲です。アルバムのタイトルである「White」から連想されるのは雲ですが、歌詞には「晴れ渡っていけ」という言葉が何度も登場します。どんなテーマであってもポジティブなメッセージを発信してくれるNEWS。今後また新しい「NEWS」をテーマにした楽曲が出てくるのかも含めて楽しみです。

M6 SuperSONIC

 アルバム随一のダンスナンバー。ボーカル面では加藤くんの喋るような歌唱法が印象的です。アルバム曲で一二を争うほどテゴマスによるコーラスも多く、パフォーマンスを見るのはもちろん曲を聴くだけでもたくさんの楽しみ方ができます。

M7 Black Jack -Inter-

 次曲「BYAKUYA」に続くイントロ的な楽曲。曲間がなくスムーズに「BYAKUYA」へとつながっていきます。

M8 BYAKUYA

 NEWSがMCをしていた「ザ少年倶楽部プレミアム」という番組のリクエストで、パフォーマンスしてほしい曲ランキング首位に輝いた曲。リード曲の次くらいに世界観がはっきりしていて、ミュージカルのために作られたのかと思うような雰囲気の曲です。
 コーラスにはオペラのような声も入っていて、それが余計にミュージカル感を増幅させるのかもしれません。

M9 ONE -for the win-

 サッカータイアップ2曲目。この曲の注目ポイントはやはり、当時のW杯出場国の国名が全て歌詞に出てくることでしょう。特に増田貴久くんの国名ラップは圧巻です。ぜひ聴いてみてください!

M10 White Love Story

 正統派ウエディングソング。普通の男が歌えばキザと言われてしまうような言葉たちが並びます。私なんかにはとても歌う勇気はありません。
 しかしこれがNEWSだと、違和感なく聴けてしまうんです。ジャニーズに「王子様」の異名を持つアイドルは多くいますが、グループ単位で見て一番王子様なのはNEWSだと思います。

M11 愛言葉

 NEWSのメンバー自身がリレー形式で作詞した曲です。グループの10周年を記念して製作されました。
 この曲には幾つか仕掛けが施されています。まずはサビ。冒頭から繰り返される「てずてってとって」という歌詞。これだけを見ると意味不明ですが、この曲には発表当初「てをひいて」というサブタイトルが付いていました。そこで前述の歌詞から「て」を抜いてみると「ずっと」という言葉が浮かんできます。これがNEWSからのメッセージです。
 さらに加藤くんのパートには、語呂合わせで今までのグループの人数が隠れています。しっかりと数字で書かれているのでみなさんも探してみてください!
 さらにさらに! この曲の初披露は「NEWS 10th Anniversary in Tokyo Dome」なんですが、そのDVDのジャケットに記された図形が歌詞に登場するんです。
 さまざまな要素が交錯し、アニバーサリーソングが2年越しにCD化されました。

M12 ロメオ2015

 ここからは通常盤のみ収録。この曲のボーカルは小山慶一郎くんです。
 元は錦戸亮くんとのユニット曲ですが、そちらはCD化されませんでした。
 タイトルの「ロメオ」が何を意味するか、最初は私も分かりませんでした。しかし歌詞を読んでいくと「ロミオ」のことだと分かります。実際「ロメオ」と打つと予測変換で「とジュリエット」と出てきます。
 一途に1人の女性を思い続ける王子様という雰囲気でとてもカッコいい曲です。

M13 Skye Beautiful

 増田貴久くんボーカル曲。冒頭は優しく歌い、中盤以降はラップがメインになります。声を聴くだけでも彼のいい意味での二面性が堪能できます。
 ですがこの曲の真骨頂はダンスです。ぜひライブDVDで見てみてください!

M14 あなた

 手越祐也くんボーカル曲。しっとりと歌い上げるバラードです。こちらも王子様という雰囲気ですが、小山くんは最前線で戦う王子様、手越くんはずっと隣にいて姫を守ってくれる王子様といった雰囲気の違いがあります。ぜひ聴いて確かめてみてください。

M15 ESCORT

 加藤シゲアキくんボーカル曲。自身で作詞作曲をしています。
 女性的なファルセットと語りのような低いパートが交互に出てくる楽曲です。

 このように、今回のソロ曲は楽曲だけの印象を語るとこれくらいの分量になってしまいます。しかし、ライブDVD「NEWS LIVE TOUR 2015 WHITE」の特典映像としてソロ曲のMVが製作されました。DVDを語る記事も後日アップ予定なのでどうぞご期待ください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?