緊急更新 ジャニーズの問題に対する会見を受けて

 本日、ジャニーズ事務所の性加害問題に関して調査を行っていた再発防止特別チームが記者会見を開きました。執筆中の現在も、会見は続いています。
 私は、10年以上ジャニーズファンを名乗ってきました。このことは私の人生の誇りのひとつです。
 今回は会見の内容を受けて感じたことを率直に書かせていただきます。ご不快に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ私の意見を最後まで聞いていただきたいと思います。

 まず始めに、ジャニー氏の性加害問題についての私の認識についてです。以前の記事でも表明したように私は、性加害についてはあくまでジャニー氏と事務所の問題であると考えています。所属している(いた)タレントはこの問題には無関係です。関係があるとすればそれは「被害者」としてであって、この問題を理由にタレントが差別を受けたり、バッシングされたりするというのは違うと思います。この考えは、会見を見た今でも変わりません。
 ですがいくらジャニーズ事務所のタレントのファンだといっても、ジャニー氏の所業は許せないと感じているのも事実です。確かにジャニー氏は、現在私が推しているグループや個人をアイドルとしてデビューさせたり、トップアイドルに押し上げたりしてくれた人です。なのでジャニーズのファンは誰のファンであっても、多かれ少なかれジャニー氏への感謝の気持ちを持っていると思います。しかし、それとこれとは話が別です。

 今回の会見で、今まで「まことしやかに囁かれていた噂」だったものが「受け入れるしか無い事実」に変わってしまいました。もちろん私も、一度も疑いを持ったことがないわけではありませんでした。けれど事実として改めて突きつけられ、報道番組が臨時に時間を割いて会見を中継しているのを見ると複雑な気持ちになりました。

 会見の中で「事実として存在した」と認められた行為の一例が紹介されていました。ここに書くのは控えた方がいいだろうという内容ばかりで、実際に言葉として聞かされると寒気がするようなレベルのものでした。

 私が最もショックを受けたのは、会見の主題として提言された再発防止策です。最初に提言されたのが「ジュリー氏の社長辞任」でした。
 予測していたことではあります。過去にこういった問題が浮き彫りになった時、ジュリー氏はすでに事務所の副社長でした。大規模な調査をやろうと思えばできたはずで、ジャニー氏の行為を(確証がなかったにせよ)黙認していたことは事実ですから、今回の提言は当然とも言えるでしょう。
 ただ私が気になったのは「解体的に」という言葉です。「組織を解体的に変えていく必要がある」という言葉が何度か出てきました。
 解体という言葉には「ばらばらにする」というような意味がありますよね。つまり「ジャニーズ事務所を解体した方がいい」という意味にも聞こえてしまったんです。
 会見では被害者への救済も同時に提案されていて、前述の解釈は飛躍しすぎのような気もしています。しかし、結果的にジャニーズ事務所がなくなってしまう可能性もゼロではないのかな、と感じました。

 冒頭から言っているように私は「タレントに非はない」と考えています。今回の会見とそれに付随したジャニーズ事務所の対応を受けて、現在の所属タレントのみなさんがどういう判断をするのかは分かりません。まだ、事務所の対応も発表されていませんし。
 ただ、ジャニーズ事務所所属タレントのみなさんを応援する者の1人として私は言いたい。今回の件がきっかけでタレントのみなさんがどういう選択をしようとも、私は変わらずに応援していきます。そして、たとえ誰であろうとタレントのみなさんの自由な選択を阻まないでほしい。それだけを切に願っています。

 最後にもうひとつだけ。私は最初から「ジャニーズファン」と言っていますが、私が好きなのはあくまでタレントのみなさん1人ひとりであり、グループ1組1組です。この感情に、ジャニーズの所属だからとかは一切関係ありません。ジャニーズ事務所は、ただのきっかけだっただけなんです。
 だからもしも推しがジャニーズじゃなくなっても応援する気持ちは変わらないし、もちろん残ったとしても今まで通り応援します。この気持ちは、誰に何を言われても変わりません。
 私は正しい選択をしたと信じています。しかし、逆の選択も否定はしません。理解できるから。ジャニーズタレントのみなさんも、私たちファンも、余計なこと全部忘れて心から笑える日が来ることを願っています。

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