【ドラゴンのエッセイ】SNSでできた親友を紹介してみる

 俺には、頻繁にやり取りをするフォロワーさんがNさんの他に5、6人いる。全員女性だが、年齢は様々だ。親ほど歳の離れた方もいるし、今まさに大学受験に臨もうとしている人もいる。
 この方たちは「ドラゴン」という人間を形作るのに絶対必要な人たちだ。Nさんのことは他の記事でも散々紹介したので、今回から不定期で仲のいい友人たちを記事で紹介したいと思う。

 今回紹介するのは、同い年のSさんだ。匿名とはいえ友人のことを不特定多数に紹介するわけだから、やるなら許可を取らなければいけないと思っていた。しかし彼女が俺のnoteを読んでくれているかも分からない状態でどう切り出せばいいものかと悩んでいた。
 ところが先日、Sさんからあるメッセージが送られてきた。
「来年の目標は、ドラゴンのnoteに私のことを書いてもらうこと(笑)」
 すぐに確認した。登場させてもいいの? と。彼女は了承してくれた。それでこうして書いているわけだ。
 実は、Sさんの方から言われなくても最初に紹介する友人は彼女にするつもりだった。Sさんはフォロワーさんの中でも特に付き合いが長い。SNS上での付き合いという意味では、実はNさんよりも長かったりする。
 彼女は女性らしい部分と、男らしい部分を併せ持っている。こちらが何かを相談すると「面倒くさい」と言いながらもしっかりとアドバイスをくれる。そういうところが好きで、今でも定期的にやり取りを続けている。
 もうひとつ、彼女を友人に選んだ決定的なポイントがある。それは「俺を障がい者として扱わない」ということだ。
 もちろん、障がいがあるからできないことがあることは理解してくれている。差別的なことを言われたこともない。ただ彼女は「障がい者だからって、普通と違うってことじゃなくない?」というスタンスでいてくれるのだ。
 この前施設体験でメンタルがボロボロになったという話をしたら「それくらいで傷ついて倒れていたら生きていけないよ」と言われた。正直予想外の反応だった。「俺だって頑張ってるんだけどなぁ」と返したら、「それはよく分かるけどね」と言われた。「大事な時にいつも連絡くれるのも嬉しい」とも言ってくれた。
 彼女のすごいと思うところは、「言っていることは芯を食っているのに、全く説教臭くない」ことだ。いい意味で言い方、言葉選びがライトなのだと思う。俺もまだまだ子どもで、頭ごなしに叱られたり否定されたりすると、相手が正しいと分かっていても嫌になってしまう。その点Sさんはパーフェクトと言える。例えばこちらがやり場のない怒りをぶつけても、普段の雑談と同じようなテンションで返信をくれる。それでもちゃんと言いたいことは言ってくれる。だから俺は彼女を疑わなくていい。他のフォロワーさんとのやり取りで悩んだ時には、Sさんに相談するようにしている。

 それともうひとつ、彼女は俺の人生観を変えてくれた存在でもある。
 知り合ったきっかけは、関ジャニ∞が好きだということだった。彼女は丸山隆平くん、俺は安田章大くんが好きだという話で意気投合。そこから友だちとしての付き合いが始まった。
 それまで俺は、推しがたくさんいることに罪悪感を感じていた。複数のグループを応援している自分のような人間は、ひと組(もしくは1人)をずっと一途に応援しているようなファンには敵わないと思っていた。
 しかしSさんには、関ジャニ∞以外にもたくさんの推しがいた。SixTONES、Snow Man、なにわ男子。そして彼女は「たくさん推しがいて人生が楽しいよ」と言い切った。
 自分もこれでいいんだと思った。たくさん好きなアイドルはいるけれど、多少熱量に差があっても「好き」という気持ちに優劣はつけられないしつけたくない。俺はこのスタイルを貫こうと決意できた瞬間だった。これが「自分らしく生きる」ということなのかな、とも思った。
 おそらくSさんとしては、俺の心情にこのような変化を及ぼしていたことは知る由もないだろう。しかし、俺はずっと感謝している。この場を借りて、ありがとうございました。

 自分の友人を紹介するだけで、原稿用紙4枚分を軽く超えてしまった。しかも今回の文章のほとんどが、Sさんを褒め称える内容になっている。彼女はこうなるのを予測して「記事に自分を出してほしい」と言ったのだろうか? おそらく答えはノーだ。たぶん喜んでくれるとは思うが、リアクションには困っているだろう(笑)。
 これを読んだ俺の友人たちに一言。
 みんなのことも記事に書きたいです! でも、もし書くことになったらこのように本気の記事になるから覚悟しておいてね? 許可、待ってます!

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