名曲676 「ディア・マイ・ハート~君のためにラブ・ソング」【NOBODY】

ーーほんのり男気が感じられるラブ・ソングーー

【NOBODY~ディア・マイ・ハート~君のためにラブ・ソング~.flv】

 NOBODYを知ったのは去年だった。私の知人に昭和の曲に詳しい人がおり、そこで教えてもらったのが冬のこと。昭和の曲に詳しいといってもその人は50代なので当たり前ではある。ちなみに前日に書いた知人とは別人だ。

 相沢行夫と木原敏雄によるユニット。元々は矢沢永吉のバックメンバーで活動していたそうだ。それが自分たちで歌いたいと思うようになり、バックミュージシャンからアーティストへと変貌を遂げた。相沢の妻は竜真知子。私はそっちのほうが知っていた。なお、矢沢永吉とはその後も良好な関係を築いていたそうだ。

 この曲もちょっとその味がする。もちろん矢沢永吉である。純情かつハートフル。真っ直ぐ一本男道。そんな不器用さがいいのだ。不器用を演出しているのは曲のタイトルもそう。「・」がいい味を出しており、精一杯のオシャレな外来語を発したような感じ。野郎の頑張りなのだ。もちろん英語は使わない。そんなオシャレなものは使わずカタカナである。

 曲の内容についてはまごうことなき名曲。個人的にはサビよりも出だしの「都会の~」のメロディーがたまらない。美しい旋律だと思う。

 調べて見るとこの曲はCMに起用されていた。1分ごろから聴くことができる。カリフォルニアシャワーってなんでしょ。当時の粋な商品を知ることができるのもCM集の魅力だ。あの、カリフォルニアシャワーってほんとなんでしょ。

 うーむ渋い。もっと評価されてもよさそうなのに、大ヒットには至らなかった。NOBODYの発見が遅れたのもそれが理由にほかならない。カラオケでも曲数は少なかった。自身でのヒット曲は恵まれなかったが、吉川晃司、アンルイス、沢田研二などにも曲を提供し、ヒットメーカーとして活躍した。当時リアルタイムで触れていた人にとっては強く心に残っていそうだ。

 ちなみにNOBODYはもう1曲紹介予定。それは冬になるだろうか。私の知人が好きだと言っていた曲なのだが、カップリング曲なのでいかんせん知名度が低く、もちろん私も知らなかった。そういうのを発掘するのが楽しかったりする。お楽しみに。

       【今日の名歌詞】

遠くめぐった いくつもの季節は 言葉にならない 色鮮やかな 二人だけのダイアリー


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