名曲372 「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」【BiBi】[ラブライブ!]

ーーオトナな雰囲気を醸し出すクールな珠玉の名曲ーー

【ダイヤモンドプリンセスの憂鬱】

 久しぶりにラブライブシリーズから。今回は意外な一面を見た気になった印象深い曲である。

 BiBiについては「冬がくれた予感」で書いた通りで、やはり絶妙なバランスだと思っている。ラブライブのユニットは2~3人組でいくつかあるのだが、3人の組み合わせでは最も好きである。矢澤にこの高音が浮かない、それだけで評価できるのだ。色でいったら、黄色と黄緑と水色の感じ。伝わるだろうかこのイメージ。

 それにしてもラブライブといえば華やかな印象がある。キャピキャピした歌声、曲調に加えてまさにアイドルといった激しいダンス。表立った曲といえばだいたいこういった曲だ。それはそれで元気が出て構わないのだが、どうも当時はキンキンして敬遠気味だったのを覚えている。

 しかし深堀り(浅いか)していくうちにおっと思わせる曲を発見した。それが「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」である。まずタイトルが史上最強クラス。小説でも映画でも何でもいい。このタイトルを奪われてしまったのはメディア界にとって痛手だったのではないか。もう使えんよ。

 というのは冗談で、憂鬱という言葉が表すように落ち着いた曲調。アダルティ。別の顔があったなあと感じざるを得なかった。エリーチカとまきちゃんの雰囲気はもうぴったりなのだが、ポイントはにこにーである。おいおいギャップがすごい。元気でコミカルなあなたの、いつもと違うクールな表情(想像)にイチコロになってしまった。

 さらにキモく書こう。普段は1~2年の後輩たちと分け隔てなく距離が近いけれど、この曲を前にしてキリッとした態度になる。私の目指す姿はこうなのよと。夢に揺れる美少女? そんなお子ちゃまみたいな妄想打ち砕いてあげると。ちょっと背伸びしてエリーチカの隣に立つわけだ。そしてセクシーな振り付けで妖艶な肢体を……すみません。

 憂鬱なプリンセスというのをうまく表現できている曲だと思う。個人的にはラブライブシリーズ(初期)の中でベスト5に入りそうだ。同じだという人は握手。エリーチカとにこにーの相性って妙にいいっすよねえ。

       【今日の名歌詞】

夢に揺れる美少女なんて 映画だけの出来事でいいわ それが誰もわからない 消えてしまえ 「守って……」なんて私言ってないの もろいコワレモノより熱く熱く溶けてみたい 挑戦してよ?

 

 


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