名曲787 「瀬戸の花嫁」【小柳ルミ子】

ーー現代でも通用するレベルの高さ。美貌も歌唱力もーー

【瀬戸の花嫁/小柳ルミ子】

瀬戸の花嫁/小柳ルミ子 - YouTube

 小柳ルミ子といえば、いまはメッシの大ファンでサッカー大好きのイメージが強い。しかしこのお方、かつては昭和を代表する美人歌手であった。それも絶世の美女といっても過言ではないくらいの。いまで例えるなら誰になるだろうか。

 「瀬戸の花嫁」は1972年に発売された。瀬戸内海のご当地ソングである。一説によると小豆島だったり男島と女島だったりで、特定のモデルははっきりしないようである。個人的にはふんわりとしたままでいてほしいと思う。

 この曲は小柳ルミ子の圧倒的美しい歌唱力が魅力。それでいてそのよさを引き出すのが平尾昌晃のメロディーだ。なんでも平尾昌晃の音楽葬で小柳ルミ子が歌ったとのこと。それだけ思い入れが強かったのだろう。

 また、情緒あふれる歌詞もまたいい。ここに具体的には書けないが、山上路夫の傑作といえる。当時の曲は短く、歌詞で表せる表現も少ないのだが、短い言葉で的確に描写し、余韻もあいまって絶妙な塩梅となっている。

【声消去済】JR四国 接近メロディ「瀬戸の花嫁」 - YouTube

 いまでも発車メロディーとして使われているのも、人気の証拠だ。いいですなあ。合う。実を言うと、個人的にこのメロディーで評価が上がったというのがあって、こういう些細な出来事がプラスアルファになり名曲へと押し上げていくのである。至高のAメロ。昭和を代表する神曲と定めたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?