名曲697 「明日があるさ」【ウルフルズ】

ーーどのバージョンも好きだけど、これを選んだ理由ーー

【Ulfuls - Ashita ga aru sa 日があるさ明日がある】

 あしーたがある、あしーたがある、あしーたがあるさー。日本人なら一度は口ずさんだことがあるフレーズである。名キャッチコピーのひとつだが、これをどのメロディーに乗せて歌うかは個性が出そうだ。

 私はウルフルズ派なのだ。大概、このフレーズが出るときは気落ちしていることが多い。そういうときにぐぐっと元気をもらえるのがトータス松本の声質なのである。

 Re:Japanもわちゃわちゃしていて元気がもらえる系ではあるのだが、これは絶妙に惜しいところだらけって感じなのだ。率直に書くならば中途半端。これ以上書くとディスってしまいそうなので省略する。

 曲の完成度、鑑賞として最も優れているのは本家の坂本九である。令和のいま、過小評価されそうなので念を押すと、この方は本当に本当に歌がうまい。独りで歌っているのかと疑いたくなるほど、歌唱での表現力が豊富なのだ。上記の動画では、わずか3分20秒のうちにいくつもの顔をのぞかせる。それでいて質が高いときたもんだからお笑い芸人軍団のやつはゲフンゲフン。

 いやいや、今回の主役はウルフルズだ。こちらのいいところは歌詞が前向きなところ。まあそれが少しダサくもあるのだが、いい意味でちょっと時代性を合わせたことで共感性を得られる内容となった。後半の盛り上がり方は常に頭にキープしておきたいほどの大団円。落ち込んだときはやっぱりこれよ。若い僕には夢がある。まだ私もギリギリ若い!



 

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