名曲957 「CAN YOU CELEBRATE?」【安室奈美恵】

ーーもらい泣き不可避ーー

【CAN YOU CELEBRATE?】

CAN YOU CELEBRATE? - YouTube

 結婚ねえ。いやはや、どうしても人間生きていれば一度は意識しそうである。なんかねえ、難しいねえ。うにゃうにゃうにゃ。

 この曲との出会いは覚えていないが、間違いなく学生時代である。当時はまったく意識したことがなく、結婚なんてコスパ悪いだけ。一人のほうが気楽だと思っていた。自分らしく自分のまま生きようという感情があったのだ。

 しかし一人暮らしをしてわかったのが、つまらないということである。虚無の中で独り言をするほど虚しいものはない。行ってきマッチョ、とかただいマッチョとか一人でシーンとした中言うと虚しいもんですわ。そのうちに人間の幸せとは何かを考えるようになってしまった。元々飽き性なのだが、一人暮らしにも飽きてしまったのもある。

 この曲はそんな結婚に興味のなかった時代に、なぜか琴線に触れたのだった。これは冷静に考えて恐ろしいことである。むしろ結婚の曲なんて毛嫌いしそうなものだが、どうも心揺さぶるメロディーと歌声であった。

 サビは邦楽屈指の出来だろう。いまでも「怖かった」のあたりを聴くと涙が出そうになる。安室奈美恵の実力がいかんなく発揮されているのに加え、これ以上の「感動」を表すメロディーがあるのかというくらい素晴らしいのだ。

 「二人きりだね、今夜からはどうぞよろしくね」。これねえ、めっちゃ刺さりますわ。令和の時代でも。恐らくZ世代も絶賛なんじゃなかろうか。なんだろう、どこか昭和の匂いもするし、初々しさのある現代調でもあるし、老若男女に刺さりそうなのである。そう、この曲は歌詞も素晴らしいのだ。

 すごくどうでもいいが、セレブレート=結婚というのを覚えやすくした功績もあると思う。英単語でも役に立ちましたねえ。学生時代ならではの思い出。

 

 

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