新作《Traverse》

新作《Traverse》を公開しました。

intimate, beatless, seamless, contingency

三密(本来は身密・口密・意密の教えですが)の環境できこえてくる、あらゆる音/響きと共に感じていただけたら。

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指と耳の記憶に赴くまま、Pianoが紡いでくれた響き。
まるで上から自分が弾いている姿と響きを俯瞰しているような感覚になった初めての体験。
半分以上の時間は目を瞑って弾いていた気がします。

夢見心地の中で紡いだPianoと相田悠希さんのElectroが相乗して生まれた作品です。相田さんに聞いた話だと、1000以上のElectroの欠片でアルゴリズムを組み、私が弾いたPianoに「呼応」して出現させたとか。その意味で、PianoもElectroもLIVEでは決して再現できない唯一無二なものとなりました。

本質的には、悠久に響いている音/楽(坂本龍一さんの表現を引用すれば「SN/M」)の一部を、"録音/制作" よって凍結した温故知新な “偶然性の音楽” と言えるのかもしれません。

本作をはじめ、長短ありますがすでに15作品ほどありますので、何かの機会に発表できればと考えています。

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