見出し画像

中学音楽 オペラの授業

2年生の授業、3学期の初めはオペラから。
教科書にはヴェルディのオペラ「アイーダ」が掲載されています。(本校の地域では教育芸術社の教科書を採択しています)

オペラって難しい?

総合芸術であるオペラ、当然音楽も舞台も演出もすばらしいのですが、生徒たちはどうしても「難しそう…」と感じてしまうようです。

ですので、2学期の終わりにカンツォーネを扱い、イタリア語の楽曲に親しみました。「サンタルチア」を歌いましたが、生徒たちは意外とノリノリで歌います。巻き舌なんか楽しくて仕方ない様子です。
YouTubeで、パヴァロッティ、ドミンゴ、カレーラスが歌う「オーソレミオ」も鑑賞しました。オペラ歌手が歌うカンツォーネは大迫力で、見入っていました。

オペラって面白い!

オペラの良さを知るには、とにかく生のオペラを鑑賞するに尽きる!と思うのですが、授業でそれは叶いませんので、「アイーダ」に限らずオペラの名作、名場面を見せることにしました。
オペラは、音楽と文学と…うんたらかんたらの座学はなるべく簡潔に!
意外とオペラって難しくない。内容は恋愛ものが多い!しかもドロドロの愛憎劇。それを伝えるだけで、生徒は「え?そうなの?」って顔をします。

鑑賞したのは「魔笛」「蝶々夫人」「カルメン」のアリアなどの名場面です。それぞれ鑑賞前には簡単にあらすじ紹介をしました。やっぱりお話が分からないと面白くないですからね。
「この男ひどいよね」「悪い女だな〜」など、割と興味深く聞いてくれました。あらすじが分かると、演奏も真剣に見ている生徒が多かったように思います。

感想文や批評文を書いて考えをまとめることも大切ですが、「これが成績に入る!」と思うと書くことに一生懸命になりすぎて、音楽を聴けなくなってしまう傾向があります。
まずはじっくりと音楽を味わうことを大切にする授業を心がけています。

音楽室を出る時に、オペラ風の鼻歌を歌っている生徒を見ると、とっても嬉しい気持ちになります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?