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【5日目:5月4日】 ザルツブルク Villa TrappとミュージカルThe SOUND Of MUSIC -ライブのため初海外ひとり旅-

前回↓

この日のメイン。

★映画『サウンド・オブ・ミュージック』の実在のマリアたちが住んでいた邸宅に泊まる。現在はVilla Trapp(ヴィラ・トラップ)というホテルとして公開され実際に泊まることができる。
★『サウンド・オブ・ミュージック』のドイツ語版ミュージカル鑑賞。

疲労と貧血でフラフラ。チェックアウトできない。

起きて朝食に向かうも、オレンジジュースがコップ一杯も喉を通らない。だんだん血の気が引いてくる。部屋に帰らないとまずい。席を立つと意識が飛びそうに。歩けない。食堂を出て中庭のベンチにへろへろと座る。目の前がぼわぼわと白くなってくる。黒っぽい猫が歩いていた。猫は好きじゃないが必死で見つめて焦点を失わないように努めた。普段なら5分も座れば回復するのに、終わる気配がない。必死で部屋に戻ってベッドに横になった。

吐いて持ち直す。チェックアウト時間を延ばしてもらった。

吐いてスッキリの方向でよかった。熱とか出ないでよかった。少し持ち直したが、荷造りできる力がない。チェックアウト時間を延ばしてもらう交渉は英語でどう言えばいいかぐぐる。エレベーターがあるホテルでよかった。頑張って1階の受付へ。受付のおばさまとお姉さんは、一瞬渋い顔をしたが予約状況を調べてくれて無事交渉成立。助かった。

可愛い可愛い素敵ホテルに感謝。ワインとプレッツェルを食べる。

1時間ほど延長してもらえたおかげで貧血はおさまり、チェックアウト。Thank You! Danke Shön! Vielen Dank! Thank you for your kindness! そのとき思いつくかぎりのお礼を熱く伝えるとおばさまもお姉さんも微笑んで見送ってくれた。名残惜しい。ありがとう。

ホテルを出て少し歩くとテントが何個か出ている。Winzer Markt 2019(der Winzer ワイン醸造者 der Markt 市)ワインやプレッツェルが売られていた。なんでもいいから食べよう。PDFの「歩き方」を参考に「白ワインの辛口が飲みたい」と試飲させてもらう。気に入ったのを一杯。

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プレッツェルしょっぱ!食べきれず。ビニール袋に入れ持ち帰る。

歩いて駅へ。待ちに待ったスーパーでのお買い物!

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駅にはサウンド・オブ・ミュージックのロケ地巡りができる乗り降り自由のHop On Hop Off Busが停車していた。

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Salzburg Hauptbahnhof(ザルツブルク中央駅)

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あの派手にペイント(落書き?)された物体はなに?

駅にあるEURO SPARでお買い物。現地のスーパーって行ってみたかったんだあ。到着時に寄ったときと比べて時間があるし、ここ広い!わくわくする!

入り口から出口まで隅々まで見物。楽しい。母の日のチョコが売っていた。子ども用のお菓子もかわいい。お土産の定番モーツァルトチョコ。職場に買っていかないとうるさいから買ったよははは。たんまり買おうか迷ってほどほどにしといた。賞味期限が長めのチーズなどを吟味し、レジへ。
レジでは前の人の商品の間に自分で仕切りを置き、自分の商品を並べる。カードを渡して会計。レジを通ったら自分でササッと買い物バッグに詰めて終わり。係のお兄さんが座っているが、接客というよりかはきちんと会計が進んでいるか管理している感じ。そういえば日本はなぜ立っているんだろう。

タクシーでVilla Trappへ。はやく着いちゃって外を散策。

ザルツブルク中央駅からVilla Trappへ

修道院ホテルは駅近だったが、Villa Trapp(die Villa 邸宅)は中心街から少し離れる。アラビアンなタクシーの運転手さんに乗せてもらう。聞き取りが難しく、cashすら何度目かでやっと理解。世界共通語の英語の有り難さが身に沁みる。英語さえあれば多少まごついてもたいていの人とコミュニケーションがとれる。タクシー内の音楽、こういう曲好き〜。

Villa Trapp着。郊外に来たなと感じる。空気が気持ちいい。個人経営のホテルなので受付時間は15:00〜。30分ほど早く、ドアは鍵がかかっていた。外を見て回って堪能する。

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だーれもいないので、スーツケースを置きっぱなし。

赤いスポーツカーで颯爽と現れたAlexに釘付け。

もうすぐかな〜と玄関前で立っていると、入り口からヒューーンと赤いスポーツカー、現る。この自然あふれる爽やかで伝統的な場に、突然赤い現代的なビビッド色。思わず釘付け。ん?!え?!あれもしや受付の人?!!うそ!(笑)トラディショナルだからといって古風な車で現れると思っていたわけではないが、ギャップ。しかも私を見て一瞬ブレーキ踏んで、片手上げていったよ。しかもしかもそこから男性がにこやかに歩いてくる。Alexだって!惚れるわ。中に入れてもらってチェックイン。

実は2月から日本の予約サイトを通じてこのホテルの決済でトラブっていた。直接ホテル宛にメールで問い合わせをしていたから、面倒な客だと思われていたら嫌だなあどうしようと心配だった。でもAlexは特に問題なさそうにニコニコ案内してくれる。

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ここがフロントだなんて。執務室だね。好みに突き刺さってきてよだれ出そうだった。味わいが深い。

Alexの真摯で親切な対応が嬉しかった。

夜にミュージカルを観に行くからタクシーを呼んでほしいこと、明日はDidoのライブでプラハに行くことを話す。プラハへの行き方を調べてくれる。Flix Busを予約することに。
Alexの英語、分かんないなりに聞き取りやすい。私なんかの拙い英語を積極的に聞き出して理解に努めてくれるから話しやすい。あー完全惚れたー。私の目をちゃんと見て、言葉からだけじゃなく、身振り手振り表情、読み取れるもの全部から言いたいことはなんだろうと真摯に耳を傾けてくれる。嬉しかった。決済では諸々あったが、この人のおかげでとても良い思い出。(逆に言うと、現地での対応の良さと決済は別物なんだと知る。)(そこは粛々と、旅行後カード会社に解決してもらった。)

とてもリッチなお部屋。鳥のさえずり。

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JUNIOR SWEET 一番お手頃価格。
WERNER 4(2番目のヴェルナーさんのお部屋だったのかな?)

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こんな大きいベッドに寝てよいんですか。

トイレまで隅々写してる。鳥のさえずりが美しい。ショッピングモールのBGMと錯覚しそうになる。本物だこれ。

Alexがタクシーの相乗りを提案してくれる。

しばし部屋で休憩していると、ノックの音がする。扉を開けるとAlex。「同じミュージカルを観る人がいて、その人もタクシーを使うから一緒に乗って行くのはどう?」という提案だった。助かる〜。

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タクシーが来る前に食堂を見てみた。もうだめ。好き。

カナダから来た女性お二人と劇場へ。

同乗してくれるのはカナダから来た親子の女性2人だった。娘さんのほうは私よりも年下。自己紹介して握手。ドラマや映画でよくやるやつ、本当にやるんだなあ。日本では名乗ることはないから友好的な気がする。欧米の人からしたら当たり前のことなのかな?フロントのAlexがDidoを知っていたことから、このお二人にも聞くと、「Dido?知ってるわよ。」と。日本ではなぜかマイナーだから通じるだけでものすごく嬉しい。タクシーではラジオから聞き覚えのある洋楽が流れてきて「これってP!nkだっけ?」と聞いて「これ?ううん。Lady Gagaよ。」というなんてことない会話を楽しんだ。びっくりするほど英語が出てこないのに、会話に付き合ってくれた。

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Salzburger Landestheater(ザルツブルク州立劇場)

劇場前に着くと「私たちはこれから予約してあるレストランで夕食を済ませるの。ミュージカルが終わったら入り口で落ち合ってまた一緒に帰りましょう。」と言ってくれる。ありがたい。この一言で夕飯というものを食べないといけないと気づく。外は大雨。探すのも面倒。気取ったお店は怖い。

モーツァルトさんちで温かい夕飯にありつく。

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MOZART WOHNHAUS(モーツァルトの生家)の文字が目に留まる。もしやここがモーツァルトさんち?と思い覗いてみた。日本の企業が協力しているらしい。隣にカフェがあって入りやすそうだったのでそこに決めた。カード払いがOKなのを聞いてから座る。近くから日本語が聞こえる。バイオリンらしき楽器をかたわらに置いて演奏の話をしている人たちが4人ぐらい見えた。日本人の留学生か若い演奏家の方々かな。
慎重にメニューを見て、麺を探す。ごはんがない場合は麺に限る。ラッキー。これこれこういうやつ!ってのが運ばれてきた。温かい麺に野菜とお肉。温まる(涙)チョコラテも甘くておいしい。白ワインもおいしかった。

インスタ3,4枚目
Cafe Classic Mozart Wohnhaus

Mozartschokolade(モーツァルトチョコラテ)
Suppentopf(スープ鍋 die Suppe:スープ der Topf:鍋)
Grüner Veltliner(白ワイン グリューナー・ヴェルトリーナー)

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音符の傘と楽器の形のモーツァルトチョコ。

開演まで時間があったので適当に歩くとかわいい音符の傘が売っているお土産物屋さん発見。この大雨に傘をホテルに忘れた私。ちょうどいい。楽器の形のモーツァルトチョコも売っているのでかわいいから買った。ピアノでもソプラノサックスでもバイオリンでも、楽器のシルエットがとにかく好き。楽器が好き。満足。

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帰国後に撮った戦利品一覧。

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雨雲でも気にならない。なぜなら晴れたときの景色を知らないから。

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ゆるやかな坂の真ん中に水路が出来ていて、カラーボールが何個も置かれていた。子どもだけでなく大人のグループも雨の中ボールを転がしたり蹴ったりして遊んではしゃいでいた。

ハープまである!一列目で生オーケストラを堪能。

開場時間になったので劇場へ。元いた場所までの道をやや迷子になりつつたどりつく。

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なんか豪華だね。入り口のお兄さんからコートと荷物はクロークに預けるように言われる。「歩き方」でコンサートのドレスコードがなんとかってあったから、一応それっぽいワンピース着てってよかった(笑)言うほどかしこまってはいなかったけどね。席はオンラインで一列目を確保。ネットでサクッと買えちゃうので逆にびびっていた。

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ハープまである〜〜〜〜〜。生オケが目の前〜〜〜〜。

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劇場がかわいい。暇なので開演前、休憩中とちびやわと遊んでた。

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楽譜、ただの楽譜なんだろうけどなんか悶える。好き。

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休憩中に入り口のお兄さんからパンフレットを買った。

リアルタイムの感想と興奮は上のインスタに書いてある。

劇場内の様子

ドイツ語版ミュージカルとしての感想。

●ドイツ語の発音おいしい。
生のドイツ語のÖsterreichを聞かせてくれてありがとーーーう!
Oウムラウトってすっごく良い響きしてると思うんだよねー。こういうの味わえるのが非ネイティヴの特権でしょ!大学の時はアメリカ英語が好きでドイツ語を発音としてそんなに魅力的と思わなかったんだけどなあ。
●役者さんの歌唱力と演技力!
前知識なしで観たけど役者さんの歌唱力と演技力すごいな!と思ったらベテランのすごい人だった。
●ドイツ語が分からなくても映画の内容を知っているから楽しめた。
●ナチスのシーンがミュージカルオリジナルの部分あって内容把握が追いつかなかったのが残念。
●演者や現地の人たちはこの興行にどんな感想を抱くものなのだろう。
元の映画はアメリカ製作でナチスからの逃亡を描く作品。負の遺産が主題のミュージカルを舞台となったオーストリアでドイツ語で続けること、観光客を集めること、一つの催しとして売り出すこと。
●最後にオリジナルの英語で「ドレミの歌」や「エーデルワイス」をみんなで歌って楽しかった〜〜〜。

帰国後の余韻ツイート。

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垂れ幕もかわいい。

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ホテルへ。

帰りのタクシー内で、ご婦人から「1列目だったの?それじゃあ英語の字幕が見えなかったでしょ?あったのよ字幕。」と教えてもらった。(大丈夫ですあっても読めなかったと思います・・・。)

楽しい余韻にひたりつつも一抹の不安。

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スーパーで買ったアルコールを飲み、朝買ってしなしなになったプレッツェルを食べ興奮にひたる。しかし一抹の不安。翌日の移動だ。

ホテルの部屋が豪華すぎて動きたくなかったなー。

つづき。【6日目:5月5日】 ザルツブルク〜プラハ 旅のメイン・Didoに会いに。


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