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『結婚の奴』 - 読んで捗る自己分析

能町みね子さんの「結婚の奴」。結婚している人、結婚したくない人、結婚したい人、どの立場でもぐんぐん読める小説のような自叙伝。これからの生活を考える上で新たな実用書になりうる。

どういうわけか学術書や技術書の類しか読めなくなって久しい私が、斜め読みせずきちんと読み終えられる能町さんの文章。おすすめ。

出版記念イベントでは「私も恋ができなくて、能町さんに代弁していただいたみたいです。」とつい火照った気持ちでお話ししてしまったが、読み進めるほどに「私も同じです。それ分かります。」と安易に言えなくなってきてしまった。

私がオフ会で初めて会った相手も律儀でへんてこな自己紹介をしていた。

他人にとやかく言われなくするための形式的結婚ならするのもいいかも。結婚しながら雑誌の一週間コーディネートの主人公的恋愛おままごとができれば理想。

葬儀場で、怒りがわいたことが私にもある。丸投げかよ、いい気なもんだと。周りは泣くばかり。怒るとたしなめられた。永遠に消化できない出来事にしてくれやがって。でもそれを機に転職したし、変わろうと思えたんじゃない?故人の影響なんじゃない?と言われて、一度納得したものの5年ぐらいじっくり考えてそんな綺麗なもんじゃないとやはり怒りがわいた。

この共通点の多さは、一対一で分かち合いたいやつ。
私は能町さんが大好きでもはや恋愛なので一読者でありつづけるけれども。

私の「あなたが好きです。」は「あなたの才能が好きです。」そして「あなたからの作品を受けとって糧にしました。」の意だと思う。
羨望と尊敬、感謝、愛、応援。
あなたみたいになりたい。私も頑張ろうと思わせてくれてありがとう。

見えないところから応援したい。距離感。どんなに愛していても必要以上に近づきたくない。近づいてきてほしくない。疲れてしまうのだ。一般的な人よりも自分一人の空間を広く保たないとストレスになってしまう。仲良い友人と会ったあとも「あれは言わなくてよかったのでは」「また自分のこと話しすぎた」と必ず落ち込み、回復するまで二日から一週間かかる。そういう体質。防衛本能なのかなあ。私のことは知らなくていい。こっちを見ないで大丈夫です。
それにしてもこのツイートの返し。頭の良さがうらやましいです。現場に行くともっと好きになる・・・しくしく。

私の恋が恋にならないのは保育園の初恋のときからだ。同じクラスのTくん。なぜ好きになったか思い返したら「かわいかったから」(笑)人生初の推しか。バレンタインのチョコも友達に渡してもらった記憶。

シェアハウス経験で学んだが、私は帰宅時に「おかえり」すら言ってほしくないときがある。人の存在感だけで疲れてしまう日もあった。同居人はぬいぐるみかペッパーくん型ロボットが理想。勝手にしゃべらない。

K-POP好きの世界では2グループ以上を好きだと「雑食」や「浮気」と言われる。この世界でなら浮気しまくっており、彼氏や旦那さんはおろか、彼女や子ども、兄弟まで勢揃いなのだが。良いものを提供する人と、それを受けとって生きる力にする人。生活のパートナーであるのは事実だ。


能町さんのブログは、初めてオフ会をした相手から面白いよと教えてもらって知った。その人から教えてもらったものは今でも好き。中島みゆきさんやB&Oのイヤホンなど。ふつうだったらこの相手にも恋したのかなあ。
共通のチャット仲間だったお姉さんに「彼のこと好きにならないの?w」と言われたことをよく覚えている。そんな発想なくて、聞いた。

私「どうしたら好きってことになるの?」
お姉さん「ん〜〜この人とならキスできるって思えたらかな?ww」

ありえなかった。キスなどをする予感もない人との、想像。ないわ。相手がないのではなく、キスで判断するのはありえない。そんな想像、相手に申し訳ない。そんなんじゃないのに。私の「恋愛」と「触れ合い」はどこか断絶している。汚らわしいとすら思っているかも。「そんなんじゃないのに」「そんなん」扱い。無関心な人となら後腐れなく触れ合えるかもしれないが、それはそれで自責の念に駆られるだろうから現実的でない。


“ 24時間そばにいたいってわけじゃない
でも1番肝心な時は逢ってね ”

『恋とはかぎらない』という作品がある。2003年11月19日発売の中島みゆきさんのアルバム『恋文』の二曲目。この歌詞こそが今のところの私の心情だ。なぜみゆきさんご存知なのですか。


重版おめでとうございます!


友達にも一冊プレゼントしました!


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