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【観劇レビュー】ミュージカル RAGTIME

本日は、ミュージカル RAGTIMEの観劇レビューをお送りします。雑多な感想かもしれませんが、素直に感想を書いてみました。
これから大阪公演を観劇される方の参考になりますように。


あらすじ

舞台は、20世紀初頭のニューヨーク。移民の約9割がやってきた激動の時代娘の未来の為、ラトビアから移民してきたユダヤ人、ターテ。
新しい音楽“ラグタイム”を奏で、新たな時代を願い続ける黒人ピアニスト、コールハウス・ウォーカー・Jr.。
正義感に溢れ、偏見を持たない裕福な 白人家庭の母親、マザー。
ユダヤ人、黒人、白人というそれぞれの ルーツを持つ3人を中心に、差別や偏見に満ちた世界にそれぞれの愛の形で立ち向かっていく。

相関図

感想

貧しさ、偏見、夢、恩愛、人種差別といった、普遍的で答のない主題を持つこの作品。
揺らぐ心の描写や、過去、今、未来の時空的描写が極めて繊細に描かれていたと感じた。
なぜ違いの存在自体を肯定できないのか。混ざることに恐怖があるのか。人種、貧富等、 3組のファミリーの間で、曖昧に存在する障壁を、ニューミュージック”ラグタイム”が融和している。
力強くも、なんとも切なく踊り、歌いこなす俳優陣の実力、特にアンサンブルの本気度には驚きを隠せなかった。
アンサンブルが織りなす楽天と悲壮の「ジレンマ」が、より一層、プリンシパルが演じる、未来を見据えて踏み出す一歩目を力強く映し出していた。

おすすめ度 4.5点/5点満点

大人向け作品。でも筆者的には、思春期の若者にこそみてほしい。
自分が愛されているのは、なぜなのか、考えさせられる作品。



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