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【ミュージカル講座 15】アラジン

今回はスペクタクルミュージカル「アラジン」を題材にします🧞🏜🐪



アラジン / Aladdin


作曲:アラン・メンケン
作詞:ハワード・アッシュマン、ティム・ライス、チャド・べグリン
脚本:チャド・べグリン
演出・振付:ケイシー・ニコロウ



不動の人気を誇るディズニー作品💕

豪華なセットに、きらびやかな衣装に、ジーニーの魔法に、心躍るダンスに目が足らなくなるほど見どころ満載の本作✨✨

あらすじは必要ないと思いますので、早速解説していきましょう😆




作品概要

ディズニー・シアトリカル・プロダクションズによる7作目となるブロードウェイミュージカル🎩🪄

初演は2014年。
約4年の製作期間と、15億円以上もの製作費をかけて実現されたビッグタイトルになっております👏😆

実はディズニーさん、前作の「リトル・マーメイド」「ターザン」と2作続いて興行収入的に失敗に終わってしまっていたので、本作の製作はかなり慎重になっていたそうです。

前作の2作は、約2年の製作期間だったので倍の時間をかけたのは大正解でしたね😅

ストーリーは1992年に公開されたアニメ版とほぼ同じですが、アニメに登場する動物たち、アブー、ラジャー、イアーゴはそれぞれ、

アブー ⇒ バブカック、オマール、カシーム
ラジャー ⇒ ジャスミンの侍女3人組
イアーゴ ⇒ ジャファーの子分

と、人間に置き換えられて登場します👍


ちなみに、
バブカック、オマール、カシームの3人組は元々アニメ版に登場する予定だったそうです💡

しかし制作過程の中で、「登場人物が多すぎる」ことと「アニメとしてのアドバンテージを活かしきれていない」という理由から猿のアブーに変更された、とのことです🐒

なので、ミュージカルでこの3人組とアラジンが市場で歌い踊る「バブカック,オマール,アラジン,カシーム」という曲も元々はアニメ用に書かれた曲だったそうですよ😯

あと、これは余談ですが…
実はミュージカル版の中で、アブーっぽい猿が一瞬だけ登場するシーンがあるんです!

“隠れミッキー”ならぬ、“隠れアブー”(笑) をぜひ見つけてみて下さいね😁




魅力

注目をあげればキリがないのですが、今回ご紹介するのは舞台装置ジーニーの2点になります✌️


まずは舞台装置から。

本作では“魔法”を表現するべく、本物の花火を使用したり、スターリフト (舞台の下から瞬時に舞台上に出てくる装置) を導入したりと、様々な舞台装置が見られます🤓

中でも目玉となるのが、魔法の絨毯ですね😆✨

舞台上を縦横無尽に飛び回り、本当に浮いているようにしか見えないあの技術は、まさに“魔法”としか言いようがありません‼️

しかし、魔法の絨毯を制作した会社によると「特に最先端の技術は使用していない。今までにも使われてきた技術だ」とのこと。

ディズニーとしては、もちろん社外秘に当たるのでその技術の情報は明かしていないのですが、噂では魔法の絨毯だけで約5億円の製作費がかかったとかなんとか……😨

とにかく、魔法の絨毯はそれだけを見に来ても価値があるくらい超必見です‼️‼️



続いてはランプの魔人、ジーニーについて。

これは個人的な解釈なのですが…
本作のタイトルにあるように、アラジンがこの物語の主人公になるわけですが、僕は個人的にこのミュージカルでの真の主役はジーニーであると思っています🧞

というのも、ミュージカル版のジーニーはアニメ版・実写映画版のジーニーにも出来ないことが出来るからです。

それが、観客と直接コミュニケーションを取ることができるということです😁

ジーニーは万能の魔人ですので、ストーリーに出るはずのない“観客”に向かって直接語りかけても、何の疑問も持ちませんよね👍

ジーニーが生の観客に寄り添い、さらに引き込むことによって、観客はさらにその物語の中に入り込みやすくなるという効果が生まれるわけです!

本作を観劇する際は、ぜひジーニー役の「観客の巻き込み方」に注目してみてくださいね🎶




記録・受賞歴

2014年のトニー賞にて、5部門でノミネート、そのうちジーニー役の方が最優秀俳優賞を受賞✨

グラミー賞、イギリスのローレンス・オリヴィエ賞、オーストラリアのヘルプマン賞でもそれぞれノミネートを受けました👏

日本では、翻訳をされた高橋知伽江さんが読売演劇大賞優秀スタッフ賞を受賞されました‼️


日本での公演は2015年。
劇団四季さんによって、ディズニー提携第5作目として上演されております👍

本作は、浅利慶太さんが劇団四季を退団されてから初の大作となったため意気込みも強く、当時では劇団四季史上最高額となる製作費を投入したそうです😲‼️

今でもかなりの大人気作品となっていて、僕の記憶する限り、初演からコロナ前までは全然チケット取れない状況が続いてましたよね…😅

現在でも汐留にて上演中ですので、ぜひ観劇してみてください!


では、今回はこの辺で👋

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