コードを覚えよう12 〜トニックとドミナント

ドミナントって何を知るために、Key(調)のことについて説明しました。

それぞれのKey(調)のスケールの1番目(Ⅰ度)の上にできるコード(和音)を、

トニック(主和音)

といいます。

トニックが使われるのは、主に2箇所、始まりと終わり、です。
が、始まりがトニックではない、とか、曲により例外もあります。

演奏例の2曲はCmajor(ハ長調)ですので、始まりと終わりがCになっていますね!

なので、2曲とも、

トニックはC

とということになります。

トニックとはそのKey(調)の基本となる音です。

さて、終わるところはCがきているな、と、わかったところで、今度は、終わりのCの前、に注目してください。

ほぼほぼ、Gがきていますね!何ででしょう?

KeyがCmajor(ハ長調)のとき、

5番目(Ⅴ)の音の上にできる和音を、

ドミナント(属和音)

といいます。

Cmajor の5番目の音はGですから、

ドミナント(属和音)はG

となります。

Cmajor の場合、トニックはC、ドミナントはGですね。

Cmajor の曲をCから始めて、曲の中にGが出てきたとします。その時のGの響き、曲が終わる感じがしないですし、まだ続きがありそうな雰囲気です。

ドミナントは落ち着かない、着地したいけどできない、そんな役割の和音になります。

Keyの何番目に出てくるコードなのか、により、コードの持つ役割が変わってきます。トニックやドミナント、それぞれに、働き、役割があるので、機能和音、などといわれたりします。

ここで、セブンスのダイアトニックコードを思い出してみます。

G7のみ、メジャーコードです。これ、使えそうじゃないですか?

クラシック音楽の和声学(和音の学問)だと、Cmajor の5番目の和音Gと、5番目のセブンスの和音G7は別のものとして扱いますが、

一般的なコード理論の場合、ドミナントはダイアトニックコードの5番目のセブンスコード、をのことをいいます。

そんなところから、ドミナントセブンス、という言葉が出てきたのですね。

ⅤとⅤ7のコードの使い分け、原則のようなものが一応あり、それに即して使い分けるのが良いのだとは思いますが、

耳に頼る、響きを聴いて決める、最終的にはこれが1番良いのではないかと、個人的には思います。

クラシック音楽を作るのでしたら、和声学に忠実になればよいですが、

そうではなく、自分の想いを音にして、自分なりの音楽を表現したいのなら、その手助けをしてくれるのが、和声学よりももっともっと自由なコード理論なのだと思います。

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