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無言館ー戦没画学生が私に伝えたメッセージ

こんにちは!Mifuyuです!
10月ももうすぐで終わってしまいますね、、、(時間の流れがはやい😳)

10月1日、2日に1人で長野県の上田市、松本市に行ってきました!
前から1人でどこかに行くことが好きで、今回は初めての一人旅に挑戦(?)しました!

バタバタした日々も終わり、やっとnoteが書けます!💦

前までの自分は「コロナが、、」とか「時間が、、お金が、、」とかとか自分のやりたいことを後回しにしていました。だけど、前期にゼミで広島にフィールドワークしに行ったり、TABIPPOのメンバーとの出会いをきっかけに行こう!と決める決意ができました!☺️ 本当にありがとう!!





今回私が訪れたのは長野県上田市にある「無言館」。
ここには戦争で亡くなってしまった美術学生の絵画や作品が展示されている“慰霊美術館”です。

なぜ私が無言館に興味をもったのは、大学の前期でゼミとして「戦争」と「平和」について学び始めたのがきっかけなのと、祖父の影響で元々アートに興味があったから。

私のテーマは兵士たちの心情。
戦争での兵士(若者)たちの当時の心情について興味があったんです。
教科書やメディアでももちろん戦争と平和のことについて書かれているけど、私は実際に当時の人たちの心情を知ることで、より戦争の残虐さ、平和の尊さを感じることができると思い、研究を取り組みました。




私と無言館の出会いは自分のテーマを研究している中で読んでいた本の作者、東京大空襲・戦災資料センター館長、そして歴史学者である吉田裕先生の本に登場していたのと、なんと今年の24時間テレビのドラマとして放送されていたのをきっかけ。



これは行くしかない!この目で実際に見たい!



こうして1泊2日の長野旅が決定したのです😅


無言館に向かう中、どこを見ても美しい壮大な自然が見えて、少し暑かったけど、風が気持ちかった!☺️✨


そして、無言館に着いた



山の中にある無言館は静かで、ぽつんとある中、鳥の鳴き声が響き渡っているのが印象的だったな。


無言館に向かう中、坂道があり、息を少し切りながら着いた私は、向かう前にコンビニで買った水を飲んで、少し緊張と期待をしながら中に入った。






入口に入ったら、すでに絵画が飾ってあり、無言館に入った人々を含む私は立ち止まって彼らの絵画を鑑賞し始めた。









少し進むと館長の窪島誠一郎さんの入館者へのメッセージが展示されていた。





館長の窪島さんは無言館が出来上がったばかりの頃、メディアで無言館が「戦争記念美術館」として捉えられることに不満だったという。

窪島さんは戦争で若く未来ある美術学生が亡くなったことを慰霊する以上に彼らの作品の“魅力“や彼らが伝える“もの“が無言館であると主張していた。ー(pp.183,184)| 第四章「無言館」その後|「無言館ノオトー戦没画学生のレクイエム」(2001)





ゼミで今年の6月に訪れた広島平和記念館とはまた違った場所なんだと驚いた。


そんな心境の中で彼らの作品をジッと鑑賞した。

画学生の多くが18歳から20歳前半だった。
彼らたちの作品は十人十色のように雰囲気も描き方も全然違かった。

これを1人で!?と思うくらい3畳くらいの大きさの絵が飾ってある作品もあったし、


また、自画像だったり、婦人像、風景画、西洋風、中国絵画風などなど本当に色々な作品が展示されてあった。


さらに彼らの作品と一緒に彼らの当時の写真や使っていた道具も展示されていた。


美術学生たちの写真から
「あ、この人がこの絵を描いたのか〜。優しそうな人だな、、だから絵にも優しそうな雰囲気があるのかな」

「この人はきっと海外の画家に影響されているんだろうな。サインかっこいいな。写真も見るとおしゃれな服を着ているからセンスが抜群に良かったんだろうな」

作品と写真だけでその人がどんな人だったのか、どんな人生を送ったのかが想像ができた。



彼らの魅力的な作品と楽しい美術学生生活と真剣な顔をしてデッサンをしている写真に惹き込まれ、まるで普通の美術館にいるかのように鑑賞を楽しんでいる自分がいた。





だけど


隣の人はハンカチを持ちながら彼らの死に対し悲しんでいたり、真剣に鑑賞をしている人たちを見ると自分は不謹慎なのではないかと一瞬感じた。







しかし、彼らや窪島さんが作品を通して伝えたいものってなんだろうと
考えた。




若く、優秀な、希望の星であった美術学生たちを死に追いやった「戦争」の恐ろしさ

それとも

自分の夢や自分の“好き”を追求しに向かってひたむきに頑張ることの大切さなのか






私はどちらも彼らが伝えたいことなのだと思えた






彼らと私をミラー化すると
私たちは同い年で
自分の好きなことに関してのモチベが狂うほどにやばい。
そして仲間や家族の存在が自分を成長させてくれる。
そんな日々が青くて、素敵で、キラキラしてる。



でも彼らは“戦争”で絵を描くことを禁止され、
自分ではなく、国のために自身を捧げるこそが尊いことだと
社会によって本当の自分を自ら殺さなければならなかった。






中には出兵の日まで自分の作品を描き続けている学生もいたそうだ。
そして、出兵しても残酷な戦場の中で兵士仲間たちの様子を家族への手紙と一緒に描いていたらしい。

彼らは徴兵を申し出された時、何を思いながら作品を作り続けたのだろうか。







私は彼らの輝かしく、尊い作品や背景とは裏腹に“戦争”による無念な死を遂げた現実が悔しかった。


ただただ、戦争が憎い。


絶対に繰り返してはいけない。


戦争は人の希望や夢を平気で壊してしまう。
そして戦争は社会が生み出してしまったものなのかもしれない。


戦後77年後、時代は大きく変わった。
でも戦争がずっと起こらないとは絶対に限らない。
戦争が起こっている国もいる。


繰り返さないためには
私たちの強い意志と選挙に行くことが大事だと思う。

私たちには変える力がある。

そして、戦争が起こっていなくても
何かで苦しんでいる人が今たくさんいることも事実だ。

私はそんな人を助けることができる、協力できる人になりたい。


彼らの作品が私の背中を押してくれたような気がした。

そう考えながら、私は無言館を出た。


ぜひみなさんも無言館に行ってみてほしいです😌

戦争は結構重いトピックですが、
これからどのように生きたいのか、
私たちは何をするべきなのか、
考えさせてくれます。

これは決して無駄なことではないと私は思います。


これから人種、文化、宗教が違う
色々な人の価値観がある世の中で
楽しいもの、美しいものを創り出して、
全員にとって平和な日々が続いたらいいなと思います。





戦争によって亡くなってしまった画学生、そして兵士たちや多くの被害者の方にお悔やみを申し上げます。




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