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30代で婚活した話 13

 20代で結婚・離婚してからの数年は、元夫への傷心や親への怒りでとても苦しかったです。その当時、いろいろな本を読みあさったのですが、加藤諦三さんの本の中に

 「相手を許すと、問題が解決する。」

ということが書いてありました。

 相手を恨み続けたところで、呪い続けたところで、魔女じゃないんだから、それで相手を不幸にできるわけではないだろう。だとすれば、ネガティブな感情を持ち続けることによって、不幸になっているのは、自分だけです。わたしは自ら自分を不幸にしていないか?

 ある日、わたしは決意をしました。

「元夫のことを許そう。夫と結婚したのは私の意思だし、半分は私が悪い。元夫、幸せになってくれ!!。」

「親のことは許そう。親は田舎から出たことがなくて狭い世界に住んでいる人だ。親は自分の環境を守っているだけだ。」

「よしっ。許すぞ!!!!」

 そんなこんなで月日は流れます。私は横浜で派遣の仕事をしていました。派遣の仕事が3年を超えそうになり、その会社の社員になることを打診されましたが、田舎で暮らしたくなっていました。仕事もハードでした。このまま仕事だけして人生を終えるのは嫌だなぁとも思っていました。そのタイミングで、同級生が地元のSEの仕事を紹介してくれることとなり、地元に戻ることになりました。

 親は「出戻りの娘なんて、はずかしい。実家に戻ってくるな。」でしたから、実家に住むつもりはありませんでした。その会社の総務の方に、部屋探しをお願いし、部屋を見つけました。住む予定のその部屋は、なんと実家から1キロ位のところです。

 「こんな近くにひとり暮らしするのなら、うちに帰ってきたら?」

 と母親が言うではありませんか。

 「え?いいの??」

 「もちろん。」

 その数日後、母に言われたことがあります。

 「あんたが離婚したときは、家(実家)に戻ってこさせなくて悪かった。わたしは見栄が大事だった。あんたの幸せを願っているよ。」

  「相手を許すと、問題が解決する。」

加藤諦三さんの本に書いてあったことは本当なんだ。


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