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新・オーディオ入門200 オーディオの楽しみ方編 昭和レトロ

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎についてエンジニアの視点から初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

昭和レトロブームはオーディオにも影響を与えています。当時のオーディオコンポーネントに興味をもつ方や、当時の音に魅かれるという方も。最近では当時を模したオーディオコンポーネントも発売されています。ここでは昭和レトロオーディオについて解説したいと思います。

● アナログレコード
『レコード盤から音が出るのが不思議』『くるくる回るのがかわいい』という話を若い方からお聴きしました。若い方は『音質』よりも『昭和のオーディオコンポーネント』に興味をお持ちのようです。オーディオファンの中にはビンテージオーディオに興味をお持ちの方もお見えですが、そういったものとは少し違うようです。ガラードやトーレンスのプレーヤーというのではなく、1980年代のそれほど高価ではない一般的なレコードプレーヤーにインテリアとしての興味をもたれているようです。こういったレコードプレーヤーはリサイクルショップで数千円で販売されていますが、メーカー修理は行われていませんので、 動作する間だけ使う『使い捨て』です。レコードプレーヤーの修理を行う業者もありますが、修理代は数千円以上必要です。

● 音質
昔の真空管ラジオから再生されるような音質に興味をお持ちの方もあります。居酒屋さんでのBGMに昭和歌謡を流しているというような場合、コンポーネントは最新のものであることがほとんどで、音だけをレトロな音にしたいというようなリクエストもありました。真空管ラジオは再生周波数帯域が狭いのが特徴です。現在はAMラジオの帯域は100Hz~7.5KHz、FMラジオは50Hz~15KHzです。真空管ラジオはかつての黒電話の帯域に近く300Hz~3KHz程です。このような音質にしたいのであればグラフィックイコライザーを使用して300Hz~3KHzのみを通過させるのが最も簡単な方法です。ムジカの製品ではグラフィックイコライザー Raicho7mini-geqが相当します。

グラフィックイコライザー Raicho7mini-geq

新・オーディオ入門は『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』という方に向けて。オーディオの基礎についてエンジニアの視点からオーディオについて解説してきました。通常のブログとは別に毎日更新し、今回で新・オーディオ入門の記事数が200となりました。新・オーディオ入門はいったん休止させていただきこれまでに書いた記事の手直し等を行っていきたいと思います。これまでの記事はムジカ公式ウェブサイトでご覧いただくことができます。通常のブログの記事はこれまで同様、毎日更新していきます。