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ドイツの国立音大は数が多い

同じヨーロッパでも音大事情は国によって違いそうです。
ドイツに留学する方が多いなぁと漠然と思っていたのだけれど、それは国(公)立は学費無料が知られてきているし、バッハやベートーヴェンの国だし、滝廉太郎も行ったくらい留学先としての歴史が長いからかな?となんとなく思っていました。
でも、たまたまフランス留学の方の話を聞いて別の要因があるかもと。日本の音大に相当する国立の学校はフランスではパリとリヨンの2校だけ(公立の地方音楽院もあるのですけれど、それはちょっと違うらしい)なのだそうです。そして私立もありますけれど学費もかかるので頑張りたい方は集中するかもしれません。

✐ドイツ語圏のオーストリアも、パッと思いつく音大はウィーン(国立と市立)、グラーツ、そしてザルツブルクのモーツアルテウムでしょうか。

ドイツの国公立音大と日本の国公立芸大
ドイツはどうかというと、16ある州にそれぞれ音大(芸大含む)があり、複数の音大がある州もあるのでいわゆる国(公)立で24校ほどだそうです。作曲家の名前のついた音大もあるのでややこしく感じますが、Hochschule とあるものは国(公)立です(ただしベルリン芸術大学はUniversität)。

日本
で音楽学部として器楽演奏を専門に学べる国公立の芸術大学は、東京、愛知、京都、沖縄の4校です。日本より人口が少ないにも関わらずドイツには各地に音大があって多いと感じます。西洋音楽ですからドイツのほうが多いのは当然とも言えますが。
ドイツの国公立大学は一部を除いていわゆる授業料がかかりませんから各国から留学生が集まりやすそうです。

https://die-deutschen-musikhochschulen.de/mitglieder/

※ドイツ在住の講師の方が紹介していたサイトです。
ドイツのどのあたりに音大があるかを確認できます


ランク?
日本の普通の大学の一般受験だと、志望校を選ぶときについ偏差値という物差しを使って考えてしまいがちですが、たくさんあるドイツの音大に序列はあるのでしょうか。
私もSNSなどで、ご自身が学んだとある音大について、先生は良いけれど学生の平均レベルはそこまでではないという卒業生の書き込みを見て気になったこともあります。
留学が板についてきた我が子も、自分の興味のある分野について〇〇専攻なら「〇〇の音大がいいかも、△△音大は周りで行きたいという話を聞かない」ということは申していことがあって多少の肌感覚はあるのだと思いました。良い先生がいるとかその専攻がその音大で盛んかどうかという感覚の気がしますが盛んということは人気もありそうですし、良い先生(や有名な先生)の元で学びたいと思う学生は多いのではないでしょうか。
ランクのようなものがあるかはわからないけれど、この先生は無理でもあちらの先生なら可能性有りというものはあるのだろうと思います。

また、いくつかの音大のサイトを見ていると、この大学ではこれが得意というようなそれぞれの大学に特色があるようにも思います。
もちろん一般的なピアノとか、クラリネットとか、そういう類いのものはどこでも学べると思いますが、うまく言えませんが日本では細分化されていないところまで分けられて専門に学べるコースがあるというか、でもどの音大にも同じコースがあるとは限らないというか…。

どこでどのような学生生活を送りたいか、どんな音楽と向き合いたいか等々イメージできるといいのでしょうね。


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